タイでは空前のフードデリバリーブームだ。
道路を走るバイクは、GrabだのPandaだのLINE MANだのといった籠をリアシートに設置したものばかり。
パンダはピンクだが、グラブとラインマンは緑なんで、緑率高し。
コーヒー1杯からしゃぶしゃぶセットまで何でも注文できて、すぐに届けてくれる。しかも配達料は無料かせいぜい10バーツ。
日本のウーバーイーツの手数料と配達料で数百円かかると聞くと、のけぞってしまう。
タイでは激安である。
一度デリバリーの味をしめると、もう後戻りできない。
もはやパタヤ生活には欠かせないものとなった。
クイティアオ(ラーメン)も出前
タイでは麺類の持ち帰りも一般的。
当然、デリバリーにも対応している。
店名も聞いたことがないような小さな食堂や屋台に毛が生えた程度の店でもフードデリバリーアプリに登録してある。
ふと、バミートムヤムが食べたくなった。
最近クイティアオの類を食べていない。
食堂や屋台の店内飲食営業がようやく再開されたばかりだが、ずっと休業していた。
中にはテイクアウトのみで営業している店もあっただろうけど、わざわざクイティアオだけを求めて外出する気にはなれなかった。
店が再開しているかもしれないが、もはや外出も面倒。
ええい、デリバリーしちゃえ。
ローカルな食堂系はGrabが強い。
てきとうに店を探す。
パタヤタイにうまそうな写真のクイティアオ屋を見つけた。
どこだ、これ?
Shunhuaなんたらと英語表記も添えてあるが、まるで見当がつかない。
食堂や屋台なんて、そもそも店名を気にしたことがない。
タイ人も同様で、大雑把な場所だけで把握していて、「ああ、あそこね」でみんな済ませている。店名なんて気にしない。
地図を見ると、パタヤタイ。まあ詳しい場所はいいか。
メニューはほぼタイ語表記だが、一部英語も混ざっていた。
Tom Yum Noodle Soupとはっきり書いてある。
具沢山でおいしそう。65バーツ。
次に、麺をセレクトせよという画面に。
これは全部タイ語。
上から、センレック、センヤイ、センミー、センバミー、センミーヨック、ウンセンとなるのか。
むろん、バミーを選択。
5番目のセンミーヨックがわからないので、調べてみると緑色した麺のことらしい。MKとかで見かける麺ね。普通はバミーの緑麺らしいが、ここは米麺なのか。
とりあえず、バミートムヤムでオーダー確定。
配達料10バーツ。
合計75バーツ。
無料の水が1本おまけでつくようだ。
店で食べると、たぶん50か60バーツだろう。水がおまけについて、しかもデリバリーしてくれて75バーツなら許容範囲。
以前はせめて100バーツ分はオーダーしないと悪いような気もしていたが、最近は平気になってきた。
とりあえず頼んじゃえと。
オーダーから15分もせずにバイクがやって来た。
早いねえ。
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出前のバミートムヤム
梱包は毎度おなじみのタイスタイル。
ビニール袋に麺とスープが別々に入っている。
さらに唐辛子と酢も小さな袋入り。
袋の口は器用に輪ゴムでしばってある。
タイの職人技。
まず丼にスープを入れる。ルークチンとかまぼこみたいな練りものはスープと一緒になっている。
スープは熱いままだが、さすがに少しはぬるくなっている。
麺を投入。
焼豚、野菜、ワンタンの皮を揚げたやつ(ギアオトート)も麺の袋に入っていた。
見た目を整えて、完成。
一部の具材はまだ沈んだままだけど、けっこうな具沢山ぶり。
ギアオトートはぱりぱりのまま。
白いふわふわしたやつは、くらげだろうか。味は特にしないが、スープに染み込ませるとなかなかいける。
スープは、ほどよい辛さと酸味。
別に袋に入っている薬味は特に加える必要なかった。
スープには小さな干しエビが加えられている。
これ、好きだなあ。小エビはトムヤムスープの隠し味として最適。
あと砕いたピーナッツも大事。
練りもの系は普通だが、ムーデーン(焼豚)がおいしい。
肉厚もあってジューシー。
トムヤムにはムーデーンがいい。
ひさしぶりの食べたバミートムヤム。
あまりにもおいしく感じてしまい、一気に完食した。
うまかったなあ。
また食べたい。
で、店はどこにあるんだろう。
地図を頼りに捜索してみるか。
まとめ
日本でもラーメンの出前はできるだろうけど、タイでのデリバリーはもっと簡単。
宅配料10バーツは本当に安い。
飲み残したスープは袋に戻して、あとでゴミ箱に捨てる。
汁物系を部屋で食べると、残飯の処理がちょっと面倒くさい。
でもこのデリバリーの気楽さになかなか抗えない。
デリバリーアプリを通じて、新しい店の発見もある。
こんな店があったのかとアプリをのぞくたびに驚きの連続。
現在はかなり特殊な状況であるが、いわゆるアフターコロナにおいても、フードデリバリーは重要な位置を占めていきそうな気がする。
飲食業の形態も変化を強いられていくだろう。
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