タイから日本へ帰国した。
スワンナプーム空港でタイ航空の関空行きフライトでの日本帰国となった。
日本入国のための事前手続き、スワンナプーム空港での搭乗、フライトの様子、日本入国時の検疫についてまとめておく。
すべて流れ作業で進んでいくので、特に難しいことはない。
タイで陰性証明書さえ取得しておけば、あとはどうにでもなる。
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目次
タイ出国までに準備しておくこと
日本入国時には多くの書類提出が求められる。アプリのインストールも必要だ。
そのほとんどが日本の空港到着後に揃えることができる。
が、日本到着時の手続き短縮のためには、タイ出国前に準備しておいたほうが手っ取り早い。
PCR検査を受けて検査証明書を取得
フライト出発前72時間以内の検体採取が必要。
パタヤではバンコク病院パタヤで、日本政府指定フォーマットでの検査証明書が簡単に取得できた。
陰性証明書取得だけはタイ出国前に必ず実施しなければならない。
証明書がなければチェックインカウンターで搭乗拒否されてフライトに乗ることすらできない。
アプリのインストール
スマホに指定アプリケーションのインストールが必須。
・健康居所確認アプリ(My SOS)
・位置情報設定・保存(グーグルマップの設定)
・接触確認アプリ(COCOA)
アプリはタイにいてもダウンロード可能。
MySOSはアカウント登録しておく。
COCOAはタイからのアクセスでは最後まで登録を進めることができなかった。おそらく日本国外のIPアドレスは弾かれている。日本に着いてから最終設定する。
グーグルマップの設定は、日本の検疫担当者がチェックしてくれるので、よくわからない場合は放置で。
なお、日本の空港到着時には無料のWi-Fiが利用可能なので、日本でのネット契約がなくても大丈夫だ。
もしスマホを持っていない場合は日本の空港で有料レンタルする必要がある。
質問票を入力
質問表WEBに、メールアドレス、電話番号などを入力し、質問に回答する。
⇒https://arqs-qa.followup.mhlw.go.jp
日本で本人が使えるメールアドレスと電話番号でないといけない。
すべて入力後は、QRコードが表示されるので、スクリーンショットを取るか写真撮影しておく。
このQRコードは日本入国時の検疫で提示する。
なお、日本入国後にパソコンが置いてあり、そこでも質問票の作成が可能だが、余分な時間がかかる。
事前にやっておくのがベター。
誓約書を記入
待機に関する規則を守るという誓約書だ。
これはスワンナプーム空港でのチェックイン時にもらえた。
搭乗までに暇な時間に記入しておけばよい。
ワクチン接種証明書
日本入国後の待機期間を短縮するにはワクチン接種証明書が必要となる。
11月1日以降のタイ隔離免除措置でタイへ渡航する人はワクチン接種証明書を持っているはずだ。
日本でワクチン接種したなら日本のワクチンパスポートでいい。
タイでワクチン接種を受けた場合は、アストラゼネカ、ファイザー、モデルナのみが認められる。2回目接種時に病院でもらったワクチン接種証明書あるいはモープロムのデジタルワクチン接種証明書があればいい。
説明には原本をコピーしたものを検疫所に提出とあるが、原本だけでもいいし、デジタル証明書でも問題ない。担当者がその場で写真撮影する。
あらかじめコピーしておいたほうが話は早い。
タイ出国前に用意しておくものは以上。
陰性証明書以外は、スワンナプーム空港に着いてからと、なんなら日本の空港に着いてからでも揃えることができる。
必要書類は厚労省サイトで確認しておくこと。
⇒https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000121431_00209.html
スワンナプーム空港でのチェックインと搭乗
まずパタヤからスワンナプーム空港へ。
⇒日本帰国のためパタヤからスワンナプーム空港へ。エアポートバスは運休中。
なお、11月1日からエアポートバスは再開する。
パタヤからスワンナプームへはエアポートバスで行けるようになる。
スワンナプーム空港の現状はこちら。
⇒スワンナプーム空港の現状:工事と無人と順番待ちゼロ
とにかく、がらがらのスワンナプーム空港だ。
タイ航空のチェックインカウンターは一番端のAカウンターだった。
ここもがらがら。誰も並んでいない。
順番待ちゼロでチェックインできる。
チェックイン時には、パスポートと陰性証明書を提示する。
あとは通常と同じ。特に厳しいことはない。
日本の検疫で提出する誓約書をもらう。
あと、MySOSアプリをダウンロードしておいてねと念を押された。
荷物検査も出国手続きも以前と変わらない。
とにかくがらがらで待ち時間はゼロだ。
さくさく進む。
時間つぶしをしつつ、誓約書に記入。
出発時刻が近づき、搭乗口へ向かう
誰も歩いていない。
パスポートと搭乗券を提示するだけ。厳しいチェックはない。
ゲートは無人。
誰もいないボーディングブリッジを渡って機内へ。
ここまで他の乗客に出会わないフライトなど初めてだ。
機内はがらがら。
それでも10人から15人くらいはいるように見えた。
みんなばらばらに座っており、3席独占は当たり前。
キャビンクルーは全員防護服を着用している。
スワンナプーム発関空行きTG622便
バンコク発関空行きのTG622便は、23時59分出発予定。
機内でのアナウンスは特に変わった部分はない。
定刻より少し遅れて離陸した。
深夜のバンコクが眼下に広がる。
でも、以前に比べると、明らかに光量が減っているように見えた。暗い。
夜間外出禁止令の影響だろう。
幹線道路以外は明かりが極端に少ない。
でも、10月31日午後11時をもってバンコクの夜間外出禁止令は解除された。11月1日からはバンコクの夜にも明かりが戻ってくるはずだ。
深夜0時半頃、機内食が配膳された。
TGの紙袋をそのまま渡されただけ。
中身は、水、フルーツジュース、アーモンド、菓子パン。
それとウェットティッシュたくさん。4枚くらい入っていた。
コーヒーなどのサービスは回って来ず。
頼めば持ってきてくれるとは思うが。
座席モニターでは、フライト情報のほか、機内映画サービスだけが利用可能。
ゲームは利用不可だった。
深夜便につき、ほどなく消灯。
ずっと真っ暗だった。
午前4時(日本時間午前6時)頃、朝食サービス。
ちゃんとした機内食で、コーヒーや緑茶のサービスもある。
TGの深夜便の朝食といえばオムレツだ。これ、けっこう好き。うまい。
食後は日本到着を待つのみ。
機内で渡された書類は税関申告書のみ。健康質問票はなかった。
瀬戸内海だろうか、島が見えてきた。
1年7ヶ月ぶりとなる、懐かしい日本だ。
日本時間午前7時24分、関空に着陸した。
5時間ちょっとのフライトとなった。この時期はタイから日本へのフライトは早い。
日本到着後の検疫
10分ほどしてから、検疫担当者らしき人が乗り込んできた。
乗客同士の接触をなるべく減らすために、時間差で乗客を機外へ誘導していく。
ここからは関空内をひたすら歩くことになった。
延々と歩く。
もうびっくりするほど歩く。
シャトルは停止しており、乗ることはできない。
ようやく最初のチェックポイントに到着。
まず、検査証明書(陰性証明書)の提示からスタート。
受付カウンターはたくさん用意してあり、指示通りに進むだけ。
あとは、もうひたすら流れ作業だ。
いちいち説明する必要はない。
とにかく流れに沿って進んでいく。
各所に検疫手順が掲示してあり、今どこまで進んでいるのか確認できる。
これだけの行程をへないと検疫は終了しない。
検体採取は、唾液を試験管にためる。
噂に聞いていた、梅干しとレモンの写真が貼ってあった。
こんなものじゃツバは出てこないけどなあ。
なかなか規定ラインまで唾液がたまらずに他の人たちにどんどん抜かれていった。
QRコード提示
事前にWEB質問票を入力しておけばQRコードが発行されている。
まだの場合は、設置されたパソコンで入力する。
とにかくひたすら延々と、無人の関空内を歩く。
ワクチン接種証明書の確認が終われば、このようなスタンプを押してもらえる。
これで待機期間短縮の資格が得られたことになる。
アプリのチェックやらなんやらが終わると、最後は検査結果待ち。
モニターに自分の番号が表示されれば、検査終了の合図。
無事に陰性となれば、陰性者順路に沿ってまたひらすら歩く。
もし陽性だったら、どこに連行されるのだろうか。
最終チェックポイントですべての検疫手順はようやく終了となる。
長かった。
すぐにイミグレーションがあって、入国手続き。
当然イミグレはがらがら。誰もいない。
自動ゲートなので、入国スタンプが必要な人は窓口に寄ることを忘れずに。
最後にある免税店は臨時休業していた。
ちなみに、2021年10月1日からたばこの免税範囲がまた変更になった。
変更後は、紙巻たばこは200本までに減らされた。つまり1カートンまで。
バゲージクレームで預け荷物を受け取り、税関へ。
1年7ヶ月ぶりの帰国だが、簡単な質問を受けただけで、荷物チェックはなかった。
到着出口には、このような注意書きの看板。
公共交通機関を使用できません。
電車、バス、タクシー、国内線飛行機などの使用は厳に控えて下さい。
ちなみに、空港を出る際には、係員が見張っているとかそういうことはいっさい見られない。
普通に電車でもバスでも好きなだけ利用できそうな雰囲気だ。
巨大なスーツケースはちょっと目立つが、国内線利用者もいるので特におかしくもない。
はっきりいってザル。
でもルールはルールだ。
ちゃんと守りましょう。
検疫所要時間
関空に着陸してから機外に出たのが、日本時間午前7時33分。
それから一連の検疫を受けて、入国を済ませ、到着出口に着いたのが8時56分。
所要時間はトータルで1時間23分。
噂では3時間や4時間、いやもっとかかるという話も聞いていた。
でも意外と早かった。
手続きはすべて流れ作業で、担当者も手慣れている。
ちなみに担当者のほとんどは外国人の方だった。監督者が日本人検疫職員で、実際に応対するのは派遣された民間人なのだと思う。
みんな日本語は完璧で何の問題もない。アジア系の人が多くて、中国や韓国の旅行者にも対応可能。むろん英語も通じる。
なるほど、ちゃんと考えられている。
今回は、TG便のほかに同時間帯に到着したフライトは1便くらいしかないようだった。
せいぜい30人ほどしか見ていない。
多くの乗客が一度に到着する場合は、もっと時間がかかりそうだ。
現状では、早ければ1時間半で終了する。
日本入国と出迎え
ついに日本入国。
昨年3月に日本からタイに渡って、1年と7ヶ月以上。
長い旅はようやく終わる。
まあ旅というか、ずっとパタヤに軟禁状態にあったわけだが。
関空1階のバスのりば付近で日本の空気を吸い込む。
よく冷えた空気がこころなしかうまい。
もう冬はそこまで来ているようだ。
公共交通機関が使えない以上、車で移動するしかない。
友人に空港ピックアップを頼んでいた。
検疫に時間がかかると見ていて、11時くらいでいいよと伝えていた。
でも予想以上にさくさく進み、まだあと2時間も余裕がある。
関空内で暇つぶし。
スワンナプーム同様にがらがらだ。
1階のカフェなどもしまっている。
2階のコンビニや食堂街は営業していた。
友人から到着したと連絡があり、合流を果たす。
パタヤ好きの友人が、わざわざ車で迎えに来てくれた。
持つべきものはパタヤ好きの友人である。
車中では友人から日本の様子を聞いたり、こちらからパタヤの様子を話したりと。
普通に会社勤めをしている友人は、タイ側の隔離がなくなっても日本側の自宅待機があるかぎり、パタヤには行けそうにないと悔しがっていた。せめて自宅待機期間が3日になればなんとかなるのにと。
自宅まで送ってもらい、パタヤから日本への帰宅ミッションはコンプリート。
まとめ
11月1日本日よりタイは開国する。
これからタイ旅行をしようと考えている人は多いだろう。
現時点では、タイから日本へ帰国するのは、これだけの手順を踏む必要がある。
正直、かなり面倒くさかった。でも思ったよりは大変ではなかった。
検疫はさくさく進んだ。本当に流れ作業。分かりづらい点はちゃんと説明してくれるし、すごく丁寧。
タイできっちりと陰性証明書さえ取得しておけば、あとは特に難しいことはない。ただ時間がかかるだけ。
正直なところ、帰国のたびにこのような手続きを毎回しなければいけないかと思うとげんなりする。
短期旅行者にはかなりの負担だ。
日本の水際対策の緩和と待機期間の短縮は要請されているもの、いつどのように実現するかはまだ決定していない。
かりに待機期間短縮となっても、現行のような検疫手順はとうぶんは継続しそうだ。
タイと日本を往復する予定に人はそれなりに覚悟のほどを。
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