昨日3月22日、タイ観光スポーツ省のピパット大臣がパタヤを訪れた。
パタヤ市役所にて、パタヤ市長とチョンブリ県知事らとともにパタヤの外国人観光客受け入れ再開計画について話し合った。
ピパット大臣がはサンドボックス計画を提案。
最速で7月1日よりパタヤは隔離検疫なしで外国人を迎え入れることができるようになる。
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パタヤのエリア検疫とサンドボックス計画
まずピパット大臣は、パタヤのホテルがエリア検疫の最初の対象となると発表。これは政府決定だという。
ワクチンを2回接種した外国人はホテルで7日間隔離される。
ワクチンを接種していない人は10日間の隔離となる。
対象となるのは、低リスクと中リスクの国々からの旅行者となり、約120カ国。
ただし、4月1日から外国人観光客を受け入れる準備は完全には用意できないだろうとも述べた。
エリア検疫は、TAT(タイ国政府観光庁)が準備を進め、初期段階では、航空会社など様々なツアー会社によって運営されるチャーター旅行となる。
次にサンドボックス計画の実施。
サンドボックス計画では、外国人観光客の入国時隔離検疫は不要。ただし、観光客はサンドボックスエリア内にとどまっておく必要があり、他のエリアへの移動は制限される。
サンドボックス対象エリアは、観光客が外部へ逃げてしまうのを防ぐ措置を取らなくてはいけない。
プーケットやサムイとは違い、パタヤは島ではないため、島でのサンドボックス化よりも困難となる。
ただ、パタヤは外国人観光客に人気のバンコクの近くにあり、より多くの外国人観光客が訪れるだろう。
パタヤがサンドボックスとして指定されるには、地元でのワクチン接種が進んでいる必要がある。
そのために、100万回分のワクチン接種をすすめていくとパタヤ市長。
パタヤのサンドボックス計画は、最速で7月1日実現を目指している。
参照:https://www.facebook.com/STVPattaya/posts/4059112244109679
まとめ
エリア検疫は先日パタヤ市長が4月1日からの導入を発表している。
これはすでに政府決定となっているようだ。
検疫期間のうち最初の3日間はホテルの部屋に隔離される。検査で陰性ならば、検疫期間が終了するまで、ホテルやリゾート内の施設の利用が許可されるようになる。最後にもう一度検査して陰性ならば、検疫を終えて、タイ国内を自由に移動可能に。
これがエリアホテル検疫と呼ばれるものだ。
ただし、ピパット大臣の言うように4月1日から完全に実施できるかは不明。どうやら最初はチャーター旅行に限定されるようだ。
また、対象となるのは低リスク国と中リスク国から。
これは隔離期間短縮と同じものだと思われる。約120カ国が対象だ。
アフリカを除外して、それ以外の国はほぼ適用されるそうだ。ただし、3月23日時点では正式なリストは発表になっていない。
サンドボックス計画はプーケットやサムイ島でも計画されている。
現時点の計画では、サムイ島が一番最初に隔離無し外国人入国を受け入れる地区だとされている。
島へ入る手段が限られており、島をサンドボックス化するのは比較的しやすい。
サムイ島ではサムイシールドルートというモデルでいち早い開国を目指している。
パタヤは同じリゾート地ではあるが、バンコクから近い普通の陸地なので、簡単にエリアから抜け出すことができてしまう。
またパタヤを訪れる国内旅行者もそれなりに多いため、隔離無し入国の外国人旅行者と行動エリアを分ける必要もありそうだ。
準備には時間がかかりそうに思える。
サンドボックス計画では、隔離無し入国をのぞむ外国人はワクチン接種証明書(もしくはワクチンパスポートやIATAトラベルパスといったもの)が必要とされている。
到着時のPCR検査と滞在中の追跡デバイスの常時携行も必要とされる。
通常の隔離検疫期間終了後は他県への移動が可能となる。
パタヤでは、とりあえず4月1日以降にエリア検疫からスタート。
次に最速で7月1日からサンドボックスプランにより隔離無し入国を実現させる。
タイ政府によるタイ全面開国目標は10月1日以降となっているが、それをまたずしてパタヤでは開国を目指す。
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