ひさしぶりにソイブッカオ北側にあるブッカオ常設市場の屋台村食堂コーナーを訪れてみた。
愛用していたぶっかけ飯屋は閉店済みで、その場所にはとんかつ屋がオープン。
まさかブッカオ常設市場でとんかつ弁当が買えるとは。
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ブッカオ常設市場のとんかつ屋
腹をすかせた夕暮れ時。
なにを買おうかと、ブッカオ常設市場に吸い込まれた。
また、たこ焼きでも食べようか。
関連記事:ソイブッカオでたこ焼き
が、たこ焼き屋が見当たらなくなっている。
もう撤退したのだろうか。
しかたがないと、奥にある屋台村に上がってみる。
パンデミック前ににぎわいとは大違いの寂れっぷりだ。
無料の給水器はほこりをかぶっている。
この屋台村はかつては数限りなく利用してきた。
パタヤ沈没生活には欠かせない場所だった。
向かって右奥にあるぶっかけ飯屋のイカパッポンカリーが好物だった。
が、そのぶっかけ飯屋はとっくになくなっている。
ぶっかけ飯屋跡地は、今、こうなった。
ソムタム屋、そしてKatsu?
とんかつ?
こんなところにとんかつ屋なのか。
いったい、いつの間に。
店名は、Katsu., Katsu.,というようだ。
ただし、Korea Foodとも書いてある。
店の人に話を聞くと、Katsuは日本料理だが、コリアンスタイルのとんかつだそうな。
まあ、そもそもカツは、ヨーロッパのカツレツから来ているわけで、日本オリジナルではないけれど。
メニューは英語表記で、Pork Cutletとなっている。オリジナルに忠実だ。
ポークが79バーツ、チキンが79バーツ、エビが99バーツ。
ポークカツレツをオーダー。
イートインもできるが、持ち帰りにする。
たぶん、店のオーナーは韓国人だと思う。
フレンドリーな男性で、日本語でアリガトウゴザイマスと言ってくれた。
とんかつ弁当
弁当とソース。おまけでキムチをサービスしてくれた。さらにはキャンディもくれた。
お箸の袋は中国語表記。
ん?オーナーは中国系か。
ご飯とキャベツととんかつが弁当の内容。
とんかつは大きくて分厚い。衣は薄めだが、しっかりパン粉もついていて、さくさくの食感。
肉は柔らかい。そこそこいい肉を使ってそうだ。
おお、このとんかつはうまい。
紛れもなく日本式のとんかつである。
ヨーロッパでカツレツやシュニッツェルを食べたことがあるけれど、日本のとんかつとはやっぱり違うもの。
コリアンスタイルだそうだが、完全に日本のとんかつである。
コリアンスタイルは、とんかつソースにある。
ごまたっぷりで、少し辛めのソースとなっている。
これは日本のとんかつソースとは完全に別物。むろん、ヨーロッパのソースでもなけえれば、タイのソースでもない。
このコリアンソースが意外ととんかつとマッチしている。
ヨーロッパ発祥のカツレツが日本に渡りとんかつとなり、さらに韓国スタイルにアレンジされ、ここタイのパタヤでこのような形となったわけか。
遠い旅路であることよ。
いやでも、コリアンソースいいけれど、日本式のとんかつソースでも食べてみたい。
というわけで、タイでも売っているキッコーマンのとんかつソースをかけてみた。
うん、やっぱりこっちのほうがいい。
とんかつには日本のとんかつソースが一番だ。
欲を言えば、カゴメのとんかつソースがほしい。
付け合せのキャベツのドレッシングはちょっとかけすぎ。
ご飯はタイ米だと思うが、全然違和感はない。かつとの相性はよくて、がつがつ食べられる。でも、とんかつの大きさに比べてご飯の量は少ない。ご飯のおかわりがほしくなる。
サービスしてくれたキムチは普通においしいキムチだった。濃厚な味で、このキムチだけでもご飯がすすむ。
たっぷりご飯を食べたいなら、別途、白ごはんを買うのがよさそう。
市場では10バーツの白ごはんが買えるんで。
まとめ
この内容のとんかつ弁当が79バーツで買えるなら文句はまったくない。しかもパタヤのソイブッカオで買えるのだ。文句を言ったらバチが当たる。
ソースはコリアンだが、とんかつは日本のとんかつそのもの。しかも肉厚で柔らかい。
サードロードのジャンボ寿司のとんかつよりも上だと思う。
ジャンボ寿司のとんかつ定食が100バーツ。味噌汁と漬物がつくし、ご飯の日本米だ。
定食としての総合評価ではジャンボ寿司のほうが上回るが、とんかつ単品ではブッカオ市場のKatsu., Katsu.,に軍配があがる。
おそらくはオープンしたばかりだと思う。
それなりに人気があったはずのぶっかけ飯屋が撤退したあとでの新規オープンだ。
無謀というかチャレンジングというか、その心意気やよし。
ぶっかけ飯屋のイカパッポンカリーは名残惜しいが、とんかつは消えないでほしい。
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