5月11日のタイ国内状況。
新規に確認された感染者数はまた増加。
インド変異株がタイで発見されたことにより、南アジアからのタイ入国が禁止となった。
タイ政府は、勝利のためにワクチンをとスローガンを掲げて、ワクチン接種を進めていく。
広告
タイ全国の感染状況
5月11日発表、タイの新規感染確認者は1,919人
(累計86,924人)
外国からの入国:17人
国内感染(病院にて検査):1,318人
積極調査:584人
死亡:31人(累計452人)
亡くなった31人のうち、バンコクで17人。
男性15人、女性16人。
ウクライナ人とフランス人の2人が外国人も含まれている。
34歳から94歳で、中央値は65歳。
高血圧13人、糖尿病10人など基礎疾患をもっていた。
タイ国内における致死率は0.52%に上昇。
4月1日以降のタイ国内の死者は318人で、そのうち86%が基礎疾患があり、46%がバンコク。
回復済み:57,037人(+1,829)
治療中:29,435人
重症患者は1,207人(+56)、うち人工呼吸器をつけているのが390人(+1)。
国内感染上位10県
バンコク855
パトゥムタニ160
ノンタブリ141
チャンタブリ89
チョンブリ73
サムットプラカン70
ラノーン44
スラタニ42
ナコンラチャシマ38
サムットサコン35
娯楽施設に関連した新しい感染は減少しているが、賭博場での集まりでの感染が危惧されている。
ここ1週間の感染者の推移グラフ
増減を繰り返しており、なかなか減少へ至らない。
外国からの入国17人は、隔離中の検査で陽性が確認されたもの。
出発国は、インド11(帰国タイ人)、パキスタン1、フィリピン1、アフリカ1、カンボジア3(帰国タイ人)。
インドからの11人の詳細
5月8日にインドからタイに到着し、スワンナプームで検査を受けて陽性となったタイ人が5人、SQ(政府隔離施設)で隔離中1日目の検査で陽性となったタイ人が6人。
アジア各国の統計
日本は新規感染者6,247人で前日(6,996人)よりも減少。
インドでは前日よりも減少したが1日の感染者は30万人以上。死者は1日4000人近い。なおも危機的な状況が続いている。
マレーシア、カンボジア、ベトナム、ラオスでも増加傾向にある。
マレーシアでもロックダウンを実施とのこと。
タイワクチン接種状況
2月28日から5月10日までの累計:1,898,454回
初回接種:1,365,992人(+69,552)
2回目接種:532,462人(+19,008)
ASEANでのワクチン接種状況
全人口におけるワクチン接種率では、タイはASEAN第6位。
1位は断トツでシンガポール、2位はカンボジア。
5月1日より、タイ国内一般向けのワクチン接種予約登録を開始した。
モープロムというアプリ、LINEオフィシャルアカウントで登録ができる。
優先グループは、60歳以上の高齢者(1170万人)と基礎疾患(呼吸器系疾患、心臓病、腎不全、がん、糖尿病など)のある者(430万人)。
モープロムは現在タイ語版のみ。
CCSAによれば、英語版アプリケーションを開発中とのこと。
いずれはタイ在住外国人のワクチン接種予約登録が可能となる。
CCSAブリーフィング概要
・以前の第1波第2波と比べると、今回の新波は非常に長く続いており、感染者数も多い。にもかかわらず、全国レベルでは状況は良くなっており、より安定しそうだ。ノンタブリの市場をのぞき、バンコクでは新たなクラスターは発生していにあ。
・CCSAでは、インド変異株に感染したタイ人がいるという報告を確認した。したがって、5月10日以降、パキスタン、バングラデシュ、ネパールからのタイへ旅行する外国人へのCOE発行を一時停止とした。
・内閣は、今回の新波によって影響を受けた人々と経営者を支援するための経済救済策を承認した。予算は2,250億バーツ。
・タイレストラン協会は、CCSAに対して、ダークレッドゾーンにおける店内飲食禁止措置を解除するように要請している。CCSAは、飲食店のオーナーとスタッフの困難さを認識している。現在の規制措置の期限は5月14日。CCSAで新たな規制について議論している。
・レストランや食品業界はすべての人の日常生活に必要不可欠なものなので、業界で働く人たちを優先グループとしてワクチン接種を実施する。
・CCSAは、「みんなが安全になるまで、誰も安全ではない」という原則を支持する
・政府は、「Vaccine for victory(勝利のためにワクチンを)」というスローガンを掲げ、広く一般にワクチン接種を奨励している。
・自分自身と家族を感染から守る、集団免疫の獲得、学校やビジネスやコミュニティを安全に再開させる、パンデミックの終わりに向けて前進するといった、ワクチン接種を受けることによる利益は大きい。
広告