バンコクでのF1レース開催に向けて、タイ政府が予算を承認した。
開催権利を400億バーツの費用で入札する計画だ。
開催予定期間は2028年からの5年間となる。
政府報道官によれば、提案されているレース会場は、クルンテープ・アピワット駅(バンスー中央駅)とその周辺のチャトゥチャック地区だ。
全長5.7kmのストリートサーキットとなり、チャトゥチャック公園から中央駅まで走る予定。
中央駅の敷地、モーチットバスターミナル、チャトゥチャック市場付近、クイーン・シリキット公園、PTT本社裏手の土地を使うことになる。
これらのエリアは、レース開催のために5日間閉鎖される予定とのこと。
今年2025年のF1レースは、全24戦で行われている。来年以降も同様の計画だ。
多くの開催地では今後数年間は確定しているものの、いくつか空きが出る見込み。
F1最高責任者のステファノ・ドメニカリが、タイのレース開催参加を示唆したとのことだ。
参照:Bangkok Post
発表は以上のようなもの。
少し補足。
以前からタイでのF1開催は取り沙汰されていた。
タイのシナワット首相がステファノ・ドメニカリと会談を持ったことも報道されていた。
内閣が予算を承認したことで、いよいよタイ政府として正式にF1誘致を決定したことになる。
常設サーキットではなく、ストリートサーキットでの開催を予定とのこと。
一時期は、ストリートサーキット候補地にパタヤも上げられていた。
今のところ、チャトゥチャック地区が最有力候補と目される。
バンスー中央駅は、まだ新しいバンコクの中央駅だ。開業後にクルンテープ・アピワット中央駅と改称された。
この駅の敷地やチャトゥチャック公園などがレース会場として使われる予定。
通常、F1レースウィークでは、金曜日にフリープラクティス(練習走行)、土曜日にフリープラクティスと予選、日曜日に本線が開催される。(スプリントレース開催時は別スケジュール)
準備のために水曜日と木曜日もレース会場が使われる。
つまり、レース会場となるチャトゥチャックエリアは水曜日から日曜日までレースのために閉鎖されることになるわけだ。
本当に開催されるとしても2028年からのこと。
あと3年ほどある。
タイ好きかつF1好きとしては、是非ともバンコクでF1レースを開催してほしいところだ。
と同時に、本当にバンコクで公道サーキットが機能するのかとも疑問に思う。
入札の結果がどうなるのか、まずはそこからだ。
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