本日、CCSAによる会合が開けれ、タイ政府としての対応策が発表となった。
タイ全土のロックダウンを実施しないことを明らかにした。
また、各県の感染者の数に応じてエリアを設定。そのエリアごとに感染対策の指針を定めた。
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全土ロックダウンはせず
先日の首相テレビ演説においては、ロックダウンに関する具体的な言及はなかった。
本日の会合でも、タイ全国規模のロックダウンが実施されることはないと改めて確認された形となった。
県によっては独自のロックダウンや厳しい規制をすでに実施しているところもあるが、国としてのロックダウン措置を取る必要はないとの考えのようだ。
数カ月ぶりに英語でのブリーフィングが開かれたが、そこで取り上げられキーワードは、contollableというもの。サムットサコーン発のこの新しい波(new wave)は制御可能だとしている。
4つのカテゴリー分け
各県の感染者数をもとに、感染拡大防止のため4つのカテゴリーに分類。
当初は色分けゾーンをメインにしていたが、その後、カテゴライズされたエリアに名称を付けるようになったようだ。
英語では、
Highly controlled areas
High-control areas
Under high surveillance areas
Under surveillance areas
(タイ政府広報より)
赤:ハイコントロールエリア(感染者多数)
サムットソンクラーム
オレンジ:コントロールエリア(感染者10人以上)
バンコク、サムットソンクラーム、ラチャブリー、ナコンパトム
黄色:ハイサーベイランス(感染者10人未満)
サラブリ、サムットプラカン、スパンブリー、ノンタブリー、パトゥムターニー、ウタラディット、チャチュンサオ、カムペーンペット、ペッチャブーン、アユタヤ、プーケット、ペッチャブリー、ナコンラチャシマー、プラチンブリ、クラビ、コンケン、チャイナート、ウドンタニ、ピチット、ナコンシータンマラート、スラタニ、プラチュワップキーリーカン、チャイヤプーン、ナコンサワン、アントン
緑:サーベイランス(感染者ゼロ)
そのほか47県
それぞれの警戒レベルに応じて、政府としての感染防止策を定めている。
最高度の警戒体制をとるサムットサコーンでは、積極的症例調査と野外病院の開設、県出入り口におけるチェックポイントの設置、自宅勤務、新年イベントの禁止などが定められている
サムットサコーンはすでに県知事命令によりロックダウンされている。
バンコクは上から2番目のコントロールエリア。
多くの人が集まるイベントは控えて、限られた人数で新年祝賀を行うことになっている。
パタヤのあるチョンブリ県では感染者ゼロため、一番低い警戒レベルとなっている。
政府の指針では、新年祝賀イベントの開催は可能。ただし、なるべく集まる人数は減らして、感染予防策を徹底させる必要がある。
パタヤではすでに多くのカウントダウンイベントの中止が発表されている。
政府としては禁止を強要はせず、イベントを中止にするかなどの規制措置は各県知事に委ねられているようだ。
参照:https://www.nationthailand.com/news/30400165
まとめ
噂されていたタイ全土のロックダウンは回避された。
一部の県とエリアではロックダウンが実施されているが、全国統一のロックダウンは無し。
ただ、年末年始のイベントは軒並みキャンセル。多くの人が集まるイベントは、感染者数に応じたカテゴリー分けにかかわらず控えるよう指示が出されている。
各県独自の規制は敷かれるだろうから、それぞれのルールに従う必要あり。
なお、外国人のタイ入国規制の見直しについては、特に発表はなかった。
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