タイの非常事態宣言は現在のところ5月31日までとされている。
少し前から延長の話が出ていたが、本日の閣議で正式承認され、6月30日までの延長が決定となった。
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非常事態宣言の再延長
最初に非常事態宣言が出されたのが3月26日で、4月末までとされていた。
それが5月末まで延長された。
さらに本日の決定により、2回目の延長となる。
非常事態宣言令を施行すると、関連する40以上の法律を実行できるようになるため、まず最初に非常事態宣言の延長を決めたとのこと。
この再延長については、批判の声も大きい。
現在、タイ国内の新規感染者はほとんど出ていない。外国からの帰国者をのぞけば、毎日のようにゼロという数字が並ぶ。
これ以上非常事態宣言を続けるのは非合理的だし、政治目的の利用ではないのかと。
ただ、完全に国内感染者がゼロになったわけではなく、まだ第二波の懸念もあり、国民の命を救うためには必要な措置であると政府は判断したようだ。
非常事態宣言令があれば、伝染病対策法など必要な法律を組み合わせて、迅速な対応が可能となる。
6月1日から実施予定の規制緩和第3フェイズについては、現在検討中。内容はまだ決まっていない。
また、規制緩和とあわせて、外出禁止時間の短縮も検討されている。現在は午後11時から午前4時までが外出禁止時間。それを午前0時から午前4時までに短縮する。ただし、まだ決定ではない。
規制緩和内容の決定は、5月29日となる見込みだ。
参考:The Nation
感想
規制緩和は徐々にではあるが確実に進んでいる。
だが、それとともに非常事態宣言令違反も目立つようになっている。
夜間に外出したり、パーティをやったり、店で酒を飲んだりと、検挙される事件が目立つ。
非常事態宣言があれば、そういった行為を取り締まることができる。
穿った見方をすれば、政府に反対するデモといった行為を取り締まりやすくなるわけで、非常事態宣言はなにかと都合がいい。
でもまあ基本的には非常事態宣言とそれに付随する法令によって感染拡大は防げているように思える。
6月末まで非常事態宣言は続く。
あと一ヶ月ちょっとだ。
完全にタイ全土がウイルスフリーとなるのは無理としても、もう安心だろうというレベルは維持してほしいところ。
再々延長だけは勘弁してほしい。
そろそろ限界でしょう。
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