5月9日のタイ国内状況。
新規に確認された感染者数は昨日よりも減少したが、それでも2000人台のまま。
バンコクでは積極調査を進めている。
広告
タイ全国の感染状況
5月9日発表、タイの新規感染確認者は2,101人
(累計83,375)
外国からの入国:15人
国内感染(病院にて検査):1,674人
積極調査:412人
死亡:17人(累計399人)
亡くなった17人のうち、バンコクで8人、サムットプラカン3人など。
外国人が1人含まれている(国籍は明かされず)。
男性8人、女性9人。
34歳から99歳で、中央値は68歳。
高血圧10人、糖尿病6人など基礎疾患をもっていた。
タイ国内における致死率は0.48%に上昇。
回復済み:53,605人(+2,186)
治療中:29,371人
重症患者は1,442人、うち人工呼吸器をつけているのが394人。
国内感染上位10県
バンコク980
ノンタブリ221
サムットプラカン108
チョンブリ96
サムットサコン95
スラタニ50
ラノーン48
チャンタブリ38
パトゥムタニ31
プラチュワップキーリーカン28
新規感染例の3分の2以上がバンコク都とその周辺5県で発見されている。
バンコクの地区別新規感染数上位
医療従事者の感染例はタイ全国で512件、そのうちバンコクでは137件。
ここ1週間の感染者の推移グラフ
2,000人前後の行ったり来たりを繰り返している。
外国からの入国15人は、隔離中の検査で陽性が確認されたもの。
出発国は、シンガポール3、ドイツ2、マレーシア2、カンボジア2、インド2、ミャンマー、パプアニューギニア、スーダン、インドネシア。
マレーシアとカンボジアとミャンマーからの5人は自然国境を越えて不法入国してきたタイ人。
アジア各国の統計
日本は新規感染者6,054人で前日(4,344人)よりも大幅増。
インドでは1日の感染者が40万人を越えている。死者は1日4000人を上回った。危機的な状況が続けている。
マレーシア、カンボジア、ベトナムでは増加傾向にある。
タイワクチン接種状況
2月28日から5月8日までの累計:1,743,720回
初回接種:1,273,666人(+10,963)
2回目接種:470,054人(+2,269)
5月1日より、タイ国内一般向けのワクチン接種予約登録を開始した。
モープロムというアプリ、LINEオフィシャルアカウントで登録ができる。
優先グループは、60歳以上の高齢者(1170万人)と基礎疾患(呼吸器系疾患、心臓病、腎不全、がん、糖尿病など)のある者(430万人)。
モープロムは現在タイ語版のみ。
CCSAによれば、英語版アプリケーションを開発中とのこと。
いずれはタイ在住外国人のワクチン接種予約登録が可能となる。
アストラゼネカワクチンをタイ国内のサイアムバイオサイエンスが製造しており、5月9日にヨーロッパとアメリカにある指定ラボでの品質テストに合格したと発表した。
近く、最初のバッチがタイ政府に届けられる予定。
バンコクポスト紙によるワクチン接種計画タイムラインのインフォグラフィック
6月からワクチン接種計画第2フェイズに入る。
ここでタイ国内製造のアストラゼネカワクチンが投入されることになる。
CCSAブリーフィング概要
・タイ在住の外国人がワクチン接種を受けるには自国の大使館に連絡しなければいけないという噂があるが、それは真実ではない。すべての外国人はタイのワクチン接種計画に含まれている。公式発表を待ってほしい。
・現在、不法な国境通過によって多くの感染が持ち込まれている。これを防ぐため国境周辺を厳しく監視している。過去4ヶ月で、タイに不法入国したのは16,000人以上。
・タイサンガ最高評議会は、感染して亡くなった人々に葬儀を提供し続けるようすべての寺院に命令している。病院で適切に予防処理した遺体であれば、安全に宗教儀式を行うことができる。
なお、遺体の火葬については、タイ陸軍が無償で提供しているとのことだ。
バンコクの閉鎖命令延長、公園も閉鎖
5月9日からバンコク都の閉鎖命令ならびに規制措置が延長となっている。
新しい危険は5月17日まで。
バンコク都では、都内のすべての公園は5月17日まで閉鎖を継続すると広報している。
バーや学校の閉鎖だけでなく、公園もすべて閉鎖だ。
また、レストランの店内飲食も禁止のまま。
これはバンコクだけでなく、チョンブリ(パタヤ)やチェンマイなど他のダークレッドゾーンでも同様の措置が取られている。
レストラン業界から首相あてに店内飲食を認めるよう嘆願書が送られているが、今のところ規制が解除となる情報は出ていない。
広告