まるで音沙汰のなかったタイの規制緩和第6フェイズについて、その中身がようやく少し見えてきた。
第6フェイズでは、外国人入国規制緩和を検討しているとのことだ。
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第6フェイズでの入国規制緩和対象外国人
検討されているの以下の5つのグループ。
1建設業で働く移民労働者
2食品輸出産業で働く移民労働者
3貿易展示場を共に開くために訪れる外国人
4映画撮影クルーの外国人
5タイランドエリートカードを持つ外国人旅行者
まだあくまでも検討対象にすぎない。
今週から本格的に議論され、決定される。
最近のタイの世論調査では、国内第二波の到来を防ぐためには外国人の入国を認めるべきではないと答えたタイ人は実に95%にのぼる。
経済の回復は大事だが、それよりも公衆衛生の安全を最優先にするとタイ政府は主張している。
非常事態宣言の期限は7月末までとなっているが、その延長があるかどうかについても、これから議論していくとのことだ。
ソース:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/1954051/foreigners-migrant-staff-influx
感想
ようやく規制緩和第6フェイズの一端が明らかにされたが、まだ何もはっきりしていない。
タイの入国規制は一部緩くなっているが、まだまだ厳しい。検疫免除扱いとなっていたが外交官までも14日間の隔離検疫対象とされた。
帰国タイ人も14日間隔離検疫は実施されているし、外国人の入国の際には14日間強制隔離検疫は必須となっている。
この状態で、どのように移民労働者を受け入れるのか、はなはだ疑問。ほとんどがラオスやカンボジアやミャンマーやマレーシアから陸路で入ってくるだろうが、全員に14日間の隔離検疫を受けさせる必要があるわけで、はたしてそれだけの施設があるのか。
また、外国人のタイ入国には陰性証明書や10万ドル相当の保険が必要だが、移民労働者にも用意させるのは現実的とは言えない。
かりに、タイランドエリートカード保持者の入国が認められるようになれば、観光目的の入国としては一番乗りとなりそうだ。
ただ、外国人入国枠が拡大されたとしても、現状では、日本からタイへのフライトが限定されていて、ワークパーミット保持者などの順番待ち状態。
実際に渡航可能となるのは、いつになることか。
事前のPCR検査や10万ドルの保険加入、タイ大使館でのCOE取得、さらにタイ入国時の14日間隔離検疫などが必要となれば、タイ入国のハードルは高いまま。
パンデミック前にように、日本人が気軽にタイへ遊びに行けるようになるのは、まだまだ先の話となりそう。
とりあえず、今週には規制緩和第6フェイズの内容と非常事態宣言延長の有無が決まりそうだ。
また、今週には、タイに足止めされている外国人のビザ期限免除の延長について決定がなされるとのこと。
現状ではビザ自動延長は7月末まで。それを9月26日まで条件付きで延長できるようにするという話が出ている。
もしも延長がまったく認められないとなれば、すでにビザが切れている外国人は今月中にタイから出国しないといけなくなる。
詳細は水曜日に決定する見込みとのこと。
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