パタヤ・ソイブッカオを代表する食堂といえば、ブッカオ名無し食堂であろう。
店名はない。便宜的に名無し食堂と呼ばれている。
ソイブッカオを訪れる人にとっては、登竜門な存在ともいえる。
みんな一度はここを通過していくものだ。
こんな汚くてまずい店で食べてたまるかと吐き捨てて二度と入店しないか、安くて量が多いとリピートするかはその人次第。
個人的には過去数え切れないほど利用してきたが、ここ数年はぱたんと入店が途絶えた。
本当にひさしぶりにガパオライスを食べてみた。
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ブッカオ名無し食堂の現状
パンデミックと非常事態宣言により、一時はクローズしていた名無し食堂だが、現在は営業している。
ただし、元々は24時間営業だったが、大幅に営業時間を短縮しているようだ。
午前中は営業していない。
夜も12時頃には閉店してしまう。
早朝のソイブッカオは人が歩いていないし、バーが12時閉店してしまうので、深夜になると人通りがなくなってしまう。
24時間営業するメリットがないのだろう。
本当にひさしぶりに入店。
夜遅い時間帯のせいか客は少ない。
沈没ファランが2,3人。
かつての活気は感じられない。
閉鎖中に少しリノベーションしたようで、以前よりも少しだけ綺麗ななったような気がする。
あぶらぎっていた床がぴかぴかしている。
それだけ客が少ないということなのかもしれないが。
中身に変化はなし。
無料の水はセルフサービス。
メニューも変更はないようだ。
調理人はおばさん、サポートはおじさんのツーマンオペレーション。
ガパオムーサップ
オーダーは、名無し食堂大定番のガパオムーサップ。目玉焼きもつけるので、カイダーオドゥアイ。
豚ミンチ肉のガパオ炒め目玉焼き付きだ。むろんご飯乗せ。
正確には「カオパットガパオムーサップ(豚ミンチ肉のガパオ炒めご飯)」と言わのだろけど、圧倒的大多数のタイ人はそんなふうにはオーダーしないし、その必要もない。
なんならガパオムーと言うだけで、豚ミンチのガパオのご飯乗せが出てくる。
調べてみると、前回ここでガパオを食べたのが、2016年6月のこと。
たぶん、その間には一度も食べていないはず。
実に4年ぶりの名無し食堂ガパオである。
相変わらずミンチ肉多めのガパオムーだ。
ご飯が見えなくなるほどの肉の載せっぷりがいい。
他店でここまで肉の量の多いガパオはめったに見かけない。
ただ、昔に比べると、ミンチ肉の粒が小さくなっているような気がする。
味付けは汁少なめのシンプルなもの。
肉のパサパサ感は否めない。
味自体も薄めだ。
唐辛子とガパオの葉っぱはきちんと入っている。
最近は、汁多めのガパオ炒めが好きで、自分で作る時もソース多めにしている。
名無し食堂のガパオは、今の個人的な趣向からは外れる。
まずいわけじゃないけれど、決してうまいとは言えないなあ。
このガパオなら別に食べなくてもいいかなと思ってしまう。
ただ、やっぱり量は多い。
肉もご飯もたっぷり。
間違いなく腹は膨れる。
これで、目玉焼き付きで50バーツの価格を維持しているのは立派。
物価上昇が言われるタイだが、名無し食堂のガパオは少なくともここ7,8年は値上げしていないように思う。
なお、名無し食堂裏手のソイエキサイト脇道にある日本語メニュー付き食堂のヌアンは閉店済み。マッサージ屋に変わっている。
よって、この界隈で、外国人でも簡単に利用できて基本的なタイ料理が揃った大衆食堂は、またもや名無し食堂だけになってしまった。
細かいことを言えば他にもローカル飯屋はあるけれど、ソイブッカオ沿いにかぎると、本当に名無し食堂くらいしか見当たらない。
次回ここでガパオを食べるのは、数年後の予定。
名無し食堂は、これからも安くて量の多い安食堂として、ソイブッカオの登竜門であり続けてほしい。
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