もうすぐゴールデンウィークがはじまる。
タイ旅行を計画している人も多いことでしょう。
タイおよびタイ周辺国で災害や事故や事件が起きている。
海外渡航前には日本外務省が発表している海外安全対策情報に目を通しておくといい。
在タイ日本国大使館より、今年4四半期のタイの治安及び一般犯罪等に関する情勢傾向にについてお知らせが出ている。
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タイの安全対策情報
在タイ日本国大使館の発表を一部抜粋していく。
海外安全対策情報(令和6年度第4四半期(1-3月))
在タイ日本国大使館
対象国・地域 アジア タイ1 社会・治安情勢等「タイ深南部テロ情勢」
今期、タイ深南部(ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県)では、イスラム武装勢力が関係すると思われる銃器及び爆発物を使用したテロが、月平均約17件発生しました。
ヤラー県、パッタニー県、ナラティワート県及びソンクラー県の一部(ジャナ、テーパー、サバヨーイ各郡)については、外務省より危険情報「レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)」が発出されています。これらの地域への渡航は、どのような目的であれ止めてください。また、上記以外のソンクラー県の各郡については、「レベル2:不要不急の渡航は止めてください」の危険情報が発出されていることにご留意ください。2 犯罪傾向等
(1)犯罪傾向
令和6年度第4四半期中の邦人犯罪被害として、38件の届出がありました。前四半期と比較して16件の減少となっております。被害の内訳で一番多いのはスリで、二番目は詐欺盗(見せ金詐欺等)となっております。
(2)邦人事件簿
令和6年度第4四半期中、入管法違反などの罪により、邦人15名がタイ警察に逮捕され、13名の邦人が退去強制となりました。
(3)その他注意事項
【国境地域における治安に関する注意喚起】
● 近年、SNS等で高額な報酬等の好条件を提示された外国人が、タイに渡航した後、タイと国境を接するミャンマー側のシャン州タチレク市やカレン州ミャワディ市において、違法に労働を強要されるという被害に遭う事案が発生しています。
● 2021年2月に発生したクーデター以降、ミャンマー側のこれら国境周辺地域は、少数民族武装組織が実質的に支配していたり、治安の悪化等によりミャンマー現「政権」の統治が及ばない地域となっています。また周辺では戦闘が激化しているため、犯罪行為の他にも危険に巻き込まれる可能性があります。そのため、これらの地域で犯罪に遭われた場合、治安当局による救出や解決は容易ではなく、日本国大使館による迅速かつ十分な支援ができない可能性があります。
● つきましては、SNS等を通じて高額報酬を謳う求人情報を得た場合は、上記状況を理解いただき、騙されることのないよう十分注意してください。○特殊詐欺事件に関する注意喚起(加害者にならないために)
https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pcwideareaspecificinfo_2023C035.html【話しかけによる抜き取り被害の増加】
● いわゆる「お金見せて詐欺」被害相談の急増について
バンコク都内では、以前から、ドバイから来たと称する男性(又は男女)から「お札を見せてほしい」などと声を掛けられ、やり取りをしている間に現金やクレジットカードを抜き取られる、いわゆる「お金見せて詐欺」被害の相談が後を絶たないところ、引き続き被害相談が多数寄せられております。
● クレジットカード抜き取り被害について
バンコク中心において外国人女性から、「その帽子どこで購入されましたか」などと話しかけられてそのまま飲食店に誘われ、「バッグをデザインしてプレゼントしたい」と言われ、サイズ確認などの名目でバッグを手に取られるなどやり取りをしている間にクレジットカードを抜き取られる被害が複数寄せられております。
皆様におかれましては、見知らぬ相手から上記の様に話しかけられた際は、相手にすることなく、その場を速やかに立ち去る様に心掛けてください。【旅券の紛失・盗難に関する注意喚起】
旅券の紛失・盗難に関する相談が多数寄せられております。今期中の相談件数は84件(うち盗難は30件)で、引き続き高水準で推移しております。
旅券は貴重品と同様に保管管理に努め、また第三者に取り出されやすいリュックの外ポケットなどに無造作に入れることなく、紛失や盗難防止に努めてください。電車内や繁華街、イベント会場など、人が多く集まる場所においては、バッグを体の前に持つように心がけてください。
まず、外務省による海外危険情報から。
危険レベル1から3までの段階があり、レベル1は十分注意、レベル2は不要不急の渡航中止、レベル3が渡航中止勧告となっている。
タイ南部のナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県、ソンクラー県一部エリアは、レベル3の渡航中止勧告が出ている。
ソンクラー県の一部エリア(ハジャイ含む)はレベル2の不要不急の渡航中止。
なお、以前はバンコクが危険レベル1となっていたが、現在は解除されている。
タイ深南部はずっとレベル3のままだ。実際に多くの爆破テロ事件が起きている。とはいえ、毎日起きているわけでもないし、戦争とテロで街がぐちゃぐちゃというわけでもない。普通に日常生活が営まれている。
次に邦人の犯罪。
犯罪被害被害者が38件の届出があった。スリとお金見せて詐欺が2トップの被害。
お金見せて詐欺は、もう昔からの定番で、日本大使館からは常に注意喚起されているし、各ガイドブックにも必ず記載されている注意事項だ。
バンコクやパタヤなどの街中で、中東系と思われる外国人から「今度日本に行くから日本のお札を見せてほしい」などと言われて、財布を取り出してしまうと、いつの間にか現金やクレジットカードが財布から抜き取られてしまうというもの。
これだけ言われていても、日本人の被害者が出ている。
何を言われても、ゼッタイに財布を出してはいけない。強盗ではないので襲われることはない。無言でスルーすればいいだけ。下手に会話するとつけ込まれるだけ。ただひたすらスルー。
あと、気になったのが、「帽子見せて詐欺」が起きているということ。
バンコク中心部で、外国人女性から「その帽子どこで購入したのか?」と話しかけられて、飲食店に連れていかれて、サイズ確認などの名目でバッグを手に取られて、いつの間にかクレジットカードが抜く取られているというものだ。
「日本円見せて詐欺」の次は「帽子見せて詐欺」か。帽子だけじゃないくて、カバンとか服とかなんでもありうる話。
パスポートの紛失と盗難に関する相談も多いとのこと。この四半期での盗難被害による相談は30件もあった。
旅行中、パスポートはカバンに入れずに、体に密着させた状態で持ち歩くのがいい。
飛行機の中でも盗難事件は起きている。いまだにパスポートや財布などの貴重品をカバンに入れて、そのカバンを頭上収納棚に入れている人もいるようだけど、本当に危険だ。いいカモである。狙われている。
パスポート提示の場面を過ぎたら、まずは安全な場所にパスポートを収めてから、次の行動に移ること。海外旅行の大前提だ。
海外でパスポートを紛失しても、日本に帰国するのは難しくない。でも手続きが面倒で、時間がかかる。短期旅行だと日程が台無しだ。気をつけましょう。
日本人が犯罪被害にあうだけでなく、日本人犯罪者が検挙されることもある。周知のとおり、ここ最近はタイ国内で捕まる日本人犯罪者が相次いでいる。
この四半期では、入管法違反などの罪で日本人15人が逮捕され、13人が国外強制退去処分となった。
つい数日前にもミャンマーでの特殊詐欺事件にかかわったとされる日本人がタイで逮捕されて、スワンナプーム空港から日本へ強制送還となる様子が日本のテレビでも報道されていた。
特殊詐欺などで日本からタイへ逃亡していた日本人が捕まって強制送還となった事例もつい最近あったばかり。
スワンナプーム空港では、このような護送車を見かけることがある。
くれぐれも護送車に乗ってスワンナプーム空港に連れてこられて、そのまま日本へ強制送還ということにならぬように。
SNSを通じて高額報奨を謳う求人情報には騙されないようにしましょう。
在タイ日本国大使館からの発表をもとにした、タイ安全対策情報は以上。
地震の影響は?
あと、ゴールデンウィークのタイ旅行で気になるのが、ミャンマーを震源地とした地震の影響だろうか。
人によってはいろいろ思うところがあるかもしれないが、一般的な外国人観光客が普通にタイ旅行をするという点に関しては、影響はほぼゼロだ。
倒壊したビルはまだ残されたままだし、バンコクの高層建築物の中にはヒビが入ったりして警告が出ているところもあるので、完全に影響ゼロとはいえない。でも、普通に旅行する分にはまったく問題ない。
心配無用だ。
交通機関は通常運転だし、道路も走れるし、ホテルにも泊まれるし、大型ショッピングモールで買い物もできるし、観光施設もオープンしている。
パタヤに関しては、そもそも地震の影響をまったく受けなかった。
地震発生当日から通常運転のまま、ずっと続いている。
まとめ
タイ旅行で気をつけるべき点は、ずっと変わっていない。
パスポートや財布の盗難と紛失に気をつけろ。
街中で話しかけられても財布や帽子を見せてはいけない。
タイ深南部はよほどのことがないかぎり旅行に行くな。
特殊詐欺の片棒を担ぐな。
あと、交通事故には気をつけましょう。
では、ゴールデンウィークのタイ旅行、安全に楽しんでください。いってらっしゃい。
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