タイから日本への帰国便はタイ・エアアジアXを利用する。
タイ・エアアジアXはスワンナプーム空港のサテライトターミナルから出発する。が、2024年10月1日にスワンナプーム空港からドンムアン空港へ移転することが決定している。
個人的には、これが最後のタイ・エアアジアXのスワンナプーム空港利用となるはず。
もちろんこの先もタイ・エアアジアX便を利用するだろうけど、スワンナプーム空港サテライトターミナルを出発するのフライトは、これがラスト。
最後のタイ・エアアジアXによるスワンナプーム空港サテライトターミナルを味わっておこう。
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スワンナプーム空港のタイ・エアアジアX便
利用するフライトは、タイ・エアアジアXのXJ610便。スワンナプーム空港発関西空港行きだ。
午前11時30分発予定となっている。
このXJ610便は何度も時期によって運航スケジュールが変更されている。
昨年の冬期スケジュールでは午後2時50分発だったが、今年の夏季スケジュールでは午前10時10分発に変更となった。
関連記事:バンコク発関空行きタイ・エアアジアX XJ610で帰国
現在は日によっては午前11時半発になっていて、けっこう便利。
ちなみに、ドンムアン空港移転後の10月1日以降のスケジュールでは、XJ610便は午前10時10分発予定だ。さらに関空行きはもう1便あり、XJ612便が午前1時出発予定となっている。
タクシーを使ってパタヤを午前7時30分に出発して、8時43分にスワンナプーム空港に到着した。
これがドンムアン空港に移転すると、あと50分くらいは余計にかかることになろう。パタヤからドンムアン空港までは渋滞なしで飛ばしても2時間ほどかかる。
パタヤ組にとってはタイ・エアアジアXのドンムアン空港移転はなにかと面倒になる。
ドンムアン空港午前10時10分発予定のXJ610便に乗るならば、パタヤを午前6時には出発しないといけない。
現時点で、タイ・エアアジアXはスワンナプーム空港のサテライトターミナルを離発着する。チェックイン手続きはメインターミナルで行う。
すでにチェックイン手続きは開始されているが、カウンターは空いている。
今回も航空券はトリップドットコム経由で購入した。
航空券代は17,570円。預け荷物も座席指定も何もオプションは付けていない。
すでにエアアジアのホームページでWEBチェックイン済みである。
事前座席指定はしていなかったが、希望の窓際の席を自動で割り当てられていた。ラッキー。
受託手荷物はない。
KIOSKによるセルフチェックインが利用可能だ。ここで搭乗券だけを発行可能となっている。
あとはその搭乗券を持って搭乗口へ向かえばいい。
これはドンムアン空港に移転しても同じこと。ドンムアン空港にも多くのKIOSKが設置されている。
また、エアアジアのアプリを使ったモバイルチェックインも可能だ。
アプリ上でEボーディングパスを表示させれば、紙の搭乗券すら不要となる。預け荷物がないならば、そのまま保安検査場と出国審査場を抜けて、搭乗口へ向かうことができる。ただし、搭乗口のカウンターで紙の搭乗券を発行してもらう必要がある。
ドンムアン空港移転時にどういう手順になるかは不明だが、Eボーディングパスは使えるはずで、最終的に搭乗口で紙の搭乗券を発行してもらうかどうかはまだわからない。
搭乗券を印刷したところで、一度ターミナルの外に出る。
喫煙スペースでタイ出国前最後の一服だ。
スワンナプーム空港などAOT(タイ空港公社)が管理する6空港は全面禁煙が実施されている。ターミナルビル内では一切喫煙ができない。
よってここが最後の喫煙所のはずだった。
スワンナプーム空港サテライトターミナル
最後のニコチン補給をしてから、タイを出国する。
9時ちょうどにメインターミナルの制限エリア内へ。
タイ・エアアジアXのゲートはサテライトターミナルにある。
メインターミナルからサテライトターミナルへ移動。
エスカレーターを降りる。
シャトルに乗車。
けっこう遠い。
サテライトターミナルにシャトルが到着し、エスカレーターをひたすら上がっていく。
9時12分、サテライトターミナルの搭乗口エリアに到着。
2023年にオープンして間もないため、広くて綺麗。
もう一つ上のフロアに上がると、ラウンジがある。
このフロアはラウンジ以外はがらがらのままだ。
ラウンジは、ミラクルラウンジファーストクラスとミラクルラウンジビジネスクラスの2つ。
ミラクルラウンジファーストクラスのほうが新しい。
どちらも中身は似たようなものだが、ファーストクラスのほうが広くて使いやすいと思う。
どちらもがらがらなんで、ほとんど変わらないけれど。
ミラクルラウンジ
今回もファーストクラスのほうへ。
プライオリティパスがあれば利用可能となっている。
やっぱりがらがら。
広いラウンジ内に3,4人しかいない。
スワンナプーム空港サテライトターミナルについては、利用者の少なさがタイの新聞でも取り上げられている。
ラウンジの利用者が数えるほどしかいないという。
参照:Bangkok Post
さもありなん。
でも、これだけ静かで快適なラウンジは本当に珍しい。
どこでも好きな席に座れるし、料理も酒もドリンクもデザートも好きなタイミングで取り放題。
まっさらで綺麗なシャワールームに人が入っているところは見たことがない。使い放題。
入店時、ホットミールはモーニングメニューでの提供だった。
こんな感じ。
2回戦目になると、ランチメニューとしてパスタが追加された。
いろいろ楽しめて良し。
テーブルからはサテライトターミナルの駐機場とメインターミナルビルが見える。
優雅にコーヒーやらお菓子を食べて時間つぶし。
ここのエスプレッソマシーンで淹れるカプチーノがおいしい。
搭乗
10時30分にラウンジを出る。
結局、最後までラウンジに客は増えなかった。
免税店でタバコを購入。
ああ、食後には一服したい。
でも、スワンナプーム空港制限エリア内が全面禁煙になって久しい。
もう諦めるしかない。
が、このときは気付かなかったが、実はサテライトターミナルに喫煙所が新設されていたのだった。
帰国後に友人から教えてもらった。
しかも搭乗口近くにあるそうだ。
もう少し早くに知っていればなあ。
出発案内板を確認しておく。
大阪行きXJ610便はディレイなしで、S107ゲートより出発予定。
同じ時間帯で他にサテライトターミナルを使うのは、ベトジェットのホーチミン行き、タイ航空のビエンチャン行きなど。
タイ・エアアジアX便でサテライトターミナルを利用するのはこれが最後になるにしても、他のフライトで利用する機会はありそうだ。
タイ航空のビエンチャン行きは乗ってみたい。
というわけで、搭乗口S107へ。
搭乗口のカウンターで、KIOSKで発行したペラペラの搭乗券をきちんとした厚紙の搭乗券に変えてもらう。これは必ずやらないとだめ。Eボーディングパスがあっても、ここで紙の搭乗券を受け取る。
ドキュメントチェック(パスポートの確認)も必要となっている。
10時45分頃、搭乗開始。
搭乗ゲートは、自動改札スタイル。
搭乗券のバーコードを読み込ませると通過できる。
ちょっと歩いて、ボーディングブリッジへ。
サテライトターミナルで見る最後のタイ・エアアジアX機だ。
サテライトターミナルでは短い付き合いだったけれど、ドンムアン空港移転後にはまた頻繁にお世話になりそう。
機材はおなじみのA330-300。
シートは、3-4-3の配列。
シートピッチはわりと広めで、これといって窮屈に感じない。
窓側席なので眺めよし。
搭乗率は8割から9割ほど。
ラッキーなことに隣は空席のままだった。
出発
11時25分、プッシュバック開始。
11時42分、離陸。
さようなら、スワンナプーム空港サテライトターミナル。
あとはいつもの日本へのフライトだ。
機内サービスは完全スルー。
ラウンジの食事で腹はいっぱいだ。ちょっとアイスコーヒーに惹かれたけれど、我慢。できるだけフライト中のトイレは避けたいところ。
日本が近づく。
雲の上を飛ぶタイ・エアアジアX。
夕日に映える。
日本時間の19時2分、関西国際空港の滑走路にタッチダウン。
離陸から着陸までのフライト時間は、5時間20分だった。
滑走路から到着ゲートまではけっこう長い距離を移動していく。
第2ターミナルに駐機しているPEACHの機体が見える。
日本到着とVISIT JAPAN WEBトラブル
19時25分、降機。
ボーディングブリッジで関空メインターミナル内へ。
シャトルは使わずに歩いて入国審査場へ移動する。長い廊下を歩く。
ゆっくり歩くタイ人たちを追い抜いて、さっさと向かう。
日本人は自動化ゲートで入国手続ができる。待ち時間はほぼゼロ。
19時32分、バゲージクレームと税関へ。
預け荷物は無いため、そのまま税関へ向かう。
事前にVISIT JAPAN WEBで税関電子申告のQRコードを登録済みだ。これをKIOSK端末にかざせば自動ゲートを通過できる、はずだった。
が、QRコードとパスポートを読み込ませると、エラーが出る。
わけがわからず焦る。係員も寄ってきた。
突然思い出した。
前回の日本帰国後にパスポートを更新したのだった。
当然、パスポート番号も変わっている。
でも、VISIT JAPAN WEBに登録したパスポート情報は更新しておらず、旧パスポート番号のままだ。それに連動して、税関電子申告も古いパスポート番号のままとなっている。
そりゃあ、エラーが出るはずだ。
慌てて、VISIT JAPAN WEBの情報を更新する。新しいパスポート番号に修正して、帰国便も再登録。それから、改めて税関電子申告を行う。
新しいQRコードとパスポートを端末に読み込ませると、無事に認証された。
これで自動ゲートの通過が可能となった。
自動ゲートはいくつも設置されているが、各ゲートには税関職員が張り付いていた。
自動ゲートは顔認証だけで通過できるはずだが、うまくゲートが開かない。
結局、税関職員にパスポートを見せて、ゲートを開けてもらった。
なんのこっちゃ。
自動ゲートの意味があるのだろうか。
KIOSK端末で一度エラーが出たせいなのか、それとも税関の水際措置が厳しくなったのかは不明。
たぶん後者かなあ。
外国人観光客でもVISIT JAPAN WEBの税関電子申告は利用可能だし、それを悪用して、制限量を越えていたり持ち込み禁止の荷物を持ち込もうとする人をチェックする意味がありそう。日本人でも税関突破をはかる人は当然いるだろうしね。
自動ゲートはありがたいけれど、弊害もあるということで。
いろいろ手間取って、税関を抜けるのに9分もかかってしまった。
19時41分、到着ロビーに出る。
大阪でUber Taxiの看板がお出迎え。
日本にもBoltがほしい。
ちなみに関空の喫煙所は、1階到着フロアからは撤去されてしまった。
わざわざ2階の国内線出発フロアの端っこまでいかないといけない。
まとめ
たぶん最後のエアアジアのスワンナプーム空港サテライトターミナル利用となった。
10月以降は関空(および成田と名古屋と札幌)からのフライトはドンムアン空港に到着するし、タイから出発するにもドンムアン空港となる。
エアアジアのサテライトターミナル利用は短い付き合いだったが、また別のフライトでサテライトターミナルを使うことはあるかもしれない。
シャトル乗るのはちょっと面倒だけど、サテライトターミナルは広くて綺麗でけっこう好き。
ラウンジががらがらなのもいい。さらに、サテライトターミナルには喫煙所もできた。
いつの日かまたサテライトターミナルへ戻ろう。
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