タイへ陸路で入国する際にはTM.6という出入国カードの提出が必要だ。
空路入国ではすでに撤廃されていたが、陸路入国は継続された。
タイとマレーシアを結ぶサダオ国境検問所では、TM6の廃止が求められていた。週末になるとマレーシアからのタイ入国者が国境検問所で長蛇の列になるため、混雑の緩和のためTM.6を免除せよというものだ。
その提案が正式承認となった。いよいよ陸路でも入国カードが不要となる。
広告
サダオ国境検問所でのTM6廃止
先日の閣議において、サダオ国境検問所でのタイ入国カード(TM.6)の提出が不要になることが内閣の承認を得た。
開始となるのは、2023年11月1日より。2024年4月30日までの期限付き措置となっている。
毎月10万人のマレーシア人観光客がサダオ国境検問所を通ってタイに入国してきている。
週末になると1時間あたり500人から600人の到着があり、国境で1時間立ち往生するとのことだ。ときには2時間待ちとなることもある。
このサダオ国境検問所は実際に利用したことがある。
2016年に、マレーシアのペナン島からタイのハジャイ行きのバスに乗り、サダオ国境検問所でタイ入国手続きをした。
関連記事:ペナン島からタイ国境の街ダンノック(サダオ)へ。タイ入国イミグレーションは意外と厳しかった。
平日昼間だったはずだが、それでも列は長かったように記憶している。
TM.6がなくなれば、流れはもっとスムーズになるだろう。
わざわざ用紙をもらいにいき、空いているテーブルで記入して、ようやく列に並ぶことができる。まあ列に並びながら書いてもいいのだけど。
いずれにせよ、余計な用紙記入がなくなるのはありがたいことだ。
他の陸路国境と時間外手数料問題
今回のTM.6不要は、あくまでサダオ国境限定の措置だ。
他の陸路国境では引き続きTM.6が必要となる。
マレーシア国境もラオス国境もカンボジア国境もミャンマー国境もTM.6を記入して提出しなければならない。
サダオから10kmしか離れていないパダンベサール陸路国境でもTM.6は必要なままだ。
パダンベサールからタイに入ってくるマレーシア人も多い。
地元の観光協会では、サダオだけでなく、パダンベサール国境検問所でもTM.6の提出を不要すべきと求めている。
パダンベサールの陸路国境は鉄道駅と地上と2つあり。
鉄道駅の検問所の様子はこちらから。
関連記事:マレーシアからタイへ国際列車で国境越え パダンブサール~ハジャイ
国境からソンクラー県最大都市のハジャイまでは1時間程度だ。
TM.6不要となっても、別の問題もあるという。
時間外サービス手数料の徴収だ。
午前5時から午前9時、正午から午後1時、午後4時半から午後11時までは時間外サービスの対象となり、一人あたり20バーツの手数料を払う必要がある。バスなら1台あたり500バーツ。
TM.6が不要となっても、この時間外サービスの時間帯に到着すると、結局は料金を支払うために長蛇の列にあたってしまう。
観光業界では、このような時間外サービス手数料廃止も求めている。
参照:https://www.bangkokpost.com/business/general/2671464/call-for-end-of-border-red-tape
サダオとダンノックとハジャイ
サダオ国境検問所地図
マレーシア側から陸路でタイに入国してくると、ダンノックという街になっている。
ここはタイ南部の一大歓楽街だ。マレーシア男性にとってのパタヤのような場所である。
パンデミック明けの様子を見てきたレポート。
関連記事:ダンノックの現状とサダオ国境検問所
関連記事:ダンノックの夜遊びは復活したのか、マレー野郎にとってのパタヤの現状
マレーシアから近いため週末になると遊びに来るマレーシア人で大いに賑わう。
マレーシア在住の日本人もよく遊びにくるそうだ。
ダンノックからハジャイまでは乗り合いバンで簡単に移動できる。
ハジャイの街は、マレーシア人観光客が多い。
中華系やインド系の人も目立つ。
なかなか日本からの観光客は少ないけれど、タイ南部も楽しいものだ。
マレーシアを北上していき、ペナン島あたりから国際バスでタイに入国可能だ。
サダオ国境検問所はTM.6不要でさくっと通過できるようになりそうだ。
サダオでできるのならば、他の陸路国境でもTM.6不要にしてほしい。
広告