昨日、水際対策の見直しについて検討段階に入ったことが明らかとなった。
出国前72時間以内の陰性証明書取得が条件付きで免除されるというものだ。
日が明けて、新しい報道も出てきた。
FNNによれば、陰性証明書はワクチン接種3回接種を条件に免除、入国者数上限は2万人から5万人に引き上げ、という方向で水際対策緩和を調整しているとのことだ。
国内でも全数把握も見直しする方向で調整。
明日にも対応発表の見通しだという。
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新しい水際対策はどうなる?
新しい水際対策措置はまだなにも決定していない。
現在の報道では、ブースター済みで陰性証明書免除という方向は確かなように思える。
未決定の状態であれこれ推測するのは拙速というものだが、海外旅行好きとしては気になるところ。
仮定の上、新しい水際対策の内容について考えてみよう。
まず、現行の水際対策を見てみる。
世界各国・地域を青色、黄色、赤色の3つのグループに分けている。
タイは青色グループである。
(厚生労働省より)
すべてのグループからの帰国者・入国者は出発前72時間以内の陰性証明書が必須だ。全員必須。
青色グループからの帰国者は、ワクチンブースター接種の有無に関わらず、日本到着時の空港検査と自宅待機は免除される。
黄色グループからの帰国者は、ワクチンブースター接種であれば、日本到着時の空港検査と自宅待機は免除。だが、ワクチンブースター済みでない場合は、空港検査と自宅待機が求められる。
赤色は最低でも検査と自宅待機が必要だが、対象国がほとんどないため、あまり関係ない。
繰り返すが、新しい水際対策がどうなるかはまだ決定していない。
現在、検討中なのは、ワクチン接種済みを条件に出発前陰性証明書を免除するというものだ。2回接種ではなく、3回目のブースター接種が条件となるようだ。(注:ジョンソンエンドジョンソンは2回でブースター接種済み扱い)
ブースター接種済みで陰性証明書免除が実現すると仮定して、3色グループ分けにあてはめる。
青色(アメリカやタイなど)
ブースター接種済み:陰性証明書不要、空港検査と自宅待機なし
ブースター接種なし:陰性証明書必要、空港検査と自宅待機なし
黄色(ベトナムなど)
ブースター接種済み:陰性証明書不要、空港検査と自宅待機なし
ブースター接種なし:陰性証明書必要、空港検査と自宅待機あり
赤色
ブースター接種済み:陰性証明書不要、空港検査と自宅待機あり
ブースター接種なし:陰性証明書必要、空港検査と強制隔離あり
現在検討されている案がそのまま実施され、グループ分けルールが継続するならば、このような検疫措置となるはずだ。
タイが青色グループを維持するとさらに仮定する。
タイからの日本帰国では、ブースター接種済みワクチン接種証明書があれば、陰性証明書は不要で、日本到着時の検査も自宅待機も不要ということになる。
事前のMySOS登録が継続して必要となるとしても、ほぼパンデミック前の状態に戻ることになる。
MySOSのファストトラックを青色画面にしておけば、ほぼフリーパスで日本帰国が可能となる。
なお、タイ入国に必要なワクチン接種証明書はワクチン2回接種でいい。もし、日本の新しい水際対策で陰性証明書免除とする条件がブースター接種済みとなれば、ワクチン3回接種が必要となる。それぞれワクチン接種回数が異なる。
黄色グループのベトナムからの帰国でも、ブースター接種済みワクチン接種証明書があれば、青色グループからの帰国と同じ条件となる。
陰性証明書不要、到着時検査と自宅待機は不要だ。
(ベトナム入国にはワクチン接種証明書も陰性証明書も不要)
これは大きな、実に大きな進展となる。
ただ、新しい水際対策がこのまま実施されれば、条件付けが現行措置よりさらにややこしいことになる。
出発国の空港チェックインで揉めるケースが頻発するかもしれない。
まとめ
現在、海外旅行の最大リスクは帰国前の陰性証明書取得のためのPCR検査にある。
どれほど無症状であっても、検査陽性となれば、帰国できない。国によって違いはあるが、PCR検査で感染確認されれば一定期間の隔離が必要。さらに帰国時期が延びることになる。人に感染させるおそれがほとんどなくても帰国不可。
ルール上そうなっているので、従う他はない。でもあまりにも理不尽。
一刻も早く陰性証明書免除ないし廃止が求められる。
くどいようだが、新しい水際対策はまだ何も決定していない。あくまで検討に入ったという段階だ。
早ければ明日にも発表がある。
正式発表を待とう。
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