7月1日から有効となる新しいタイ入国規則。
外国人もタイランドパス登録が不要となり、最低1万ドルの医療保険加入義務も撤廃される。
官報掲載により正式決定している。
関連記事:タイ政府発表:7月1日からのタイ入国規則
あとは在東京タイ大使館による日本語での情報発表を待っているが、なかなか情報が更新されない。
が、在福岡タイ王国領事館が正式情報を公表していた。
これで日本語での公式情報が揃ったことになる。
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2022年7月1日以降にタイ渡航予定のタイ国籍を有しない方の入国手順
在福岡タイ王国領事館による発表だ。
6月24日に最初に発表され、6月29日に更新されている。
官報掲載内容、CAAT(タイ民間航空局)の通達を踏まえた最終稿とみてよさそう。
以下、引用。
2022年7月1日以降にタイ渡航予定のタイ国籍を有しない方の入国手順
1. 2022年7月1日よりワクチン接種状況によらず、全てのタイ国籍を有しない渡航者に対してタイランドパスの申請が廃止されます。タイ国内で治療費補償がある医療保険の加入に関しては任意となります。
また、発熱症状等がある場合は自費にてRT-PCR検査または抗原検査を実施して頂く可能性があります。
2. タイ王国の入国手順
✓ ワクチン接種を規定の回数終えている方はワクチン接種証明書(英文)の提示。(渡航日の14日前までにワクチン接種)
ワクチン未接種、もしくは規定の回数終えていない方は渡航前 72 時間以内に発行された抗原検査(Professional ATK)またはRT-PCR 検査による新型コロナウィルス非感染証明書(英文)の提示。
✓ 日本からの出国時に航空会社が渡航者の書類を確認します。タイ到着後、タイ疾病管理局により書類審査を無作為に実施されますので、書類不備が発覚した場合は現地職員の対応及び指示に従って下さい。注意項目:
● 各航空会社の新型コロナウィルス検査要件が異なる場合がありますので、ご利用の航空会社に直接ご確認下さい。
● タイ王国保健省により許可承認されたワクチン及び規定回数
● ワクチン接種証明書(英文)をお持ちの方は渡航日の14日前までに新型コロナウィルスワクチン接種を規定の回数終えている必要があります。
● ワクチン接種証明書(英文)は国の公的機関・地方自治体により発行されたもので、氏名・生年月日・国籍・パスポート番号・ワクチン接種詳細の全回数分が記載されているものをご準備下さい。紙版ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)が推奨されます。
● 抗原検査(Professional-ATK)または RT-PCR検査による新型コロナウィルス非感染証明書(英文)は、病院等の医療機関で検査したもので、検査医師の直筆サイン入りである必要があります。ご渡航の際、原本をご持参下さい(自己抗原検査(Self-ATK)やPCR検査センターでの検査結果は使用できません)。18歳未満の方に対するタイ入国措置
(ア)保護者と共に渡航する場合(保護者とは法律上の保護者のことを指します。)
● ワクチン接種を終えている保護者と共に渡航する場合は、保護者のワクチン接種証明書を提示することにより保護者と同じ措置にてタイ入国が可能になります。ワクチン未接種の子供の渡航前非感染証明書は不要です。
● ワクチン接種を終えていない保護者と共に渡航する場合は、保護者及び子供ともに渡航前 72 時間以内に発行されたRT-PCR検査または抗原検査(Professional ATK)による新型コロナウィルス非感染証明書が必要になります。なお、6歳未満の子供に関しては渡航前のRT-PCR検査または抗原検査が免除されます。
● ワクチン接種を終えている子供がワクチン未接種の保護者と共に渡航する場合は、保護者の渡航前 72 時間以内に発行されたRT-PCR検査または抗原検査(Professional ATK)による新型コロナウィルス非感染証明書が必要になります。
なお、18歳未満の子供で渡航日の14日前までにワクチン接種を少なくても1回終えている場合はワクチン接種条件を満たしていると見なされます。
(イ)子供が一人で渡航する場合
● 5~17歳の子供で、渡航日の14日前までにワクチン接種を少なくても1回終えている場合はワクチン接種条件を満たしていると見なされ、1回分のワクチン接種証明書によりタイ入国が可能になります。
● 5~17歳の子供でワクチン未接種の場合は、渡航前 72 時間以内に発行されたRT-PCR検査または抗原検査(Professional ATK)による新型コロナウィルス非感染証明書を使用してタイ入国が可能になります。新型コロナウィルス感染歴がある方に対するタイ入国措置
● 陽性判明日より14日間経過後かつ完治もしくは症状なしの場合に渡航が可能になります。
● 感染後3ヶ月以内にタイへ渡航する場合、医療機関より発行された治癒証明書または健康診断書をご持参下さい(陽性判明日、療養期間、完治もしくは症状なしの記述、及び医師の直筆サインの記載があるもの)。感染後数ヶ月間陽性反応が持続する可能性があるため、渡航後タイ国内で陽性となった場合、療養期間を終えている証明になります。なお、陽性となった場合の措置に関しては、治癒証明書または健康診断書及びその際の症状等を踏まえてタイ疾病管理局の判断により決定されます。
● 感染後3ヶ月以上経過してタイへ渡航する方で感染前に新型コロナウィルスワクチン未接種の方は、感染後にワクチン接種を少なくても1回終えている場合はワクチン接種条件を満たしていると見なされます。陽性判明日の記載がある書類及び1回分のワクチン接種証明書にてタイ入国が可能になります。
● 感染前にワクチン接種を規定の回数終えている方については、ワクチン接種条件を満たしていると見なされます。タイにおける国際線乗り継ぎ・乗り換えの場合
● 2022年7月1日よりタイの空港にて国際線乗り継ぎ・乗り換えをする場合、全ての渡航者に対してタイランドパスによる入国許可申請制度が廃止されます。また、ワクチン接種証明書もしくは新型コロナウィルス非感染証明書、及び医療保険証の提示が不要になります。(タイ国内で治療費補償がある医療保険の加入に関しては任意となります。)
● なお、各航空会社の搭乗に関する要件が異なる場合があります。また、乗り継ぎ・乗り換え後の渡航先各国が要求する必要書類に関しても異なりますので直接ご確認下さい。
⇒https://fukuoka.thaiembassy.org/jp/content/thentry0722-2?cate=5ff51b10a5a2da38df5d420b
補足説明
内容自体は、すでに明らかになったものばかり。
目新しいことはない。
7月1日以降タイに入国するには、パスポートとワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)だけを持っていけばいい。ワクチン接種証明書がない場合は陰性証明書が必要だ。
タイへのフライトのチェックイン時に書類を確認される。はっきり書かれていないが、書類に不備があれば、搭乗を拒否されることもありうる。
タイの空港到着時にランダムで書類チェックがあるかもしれない。その際に書類が見つかれば、検疫官の指示に従うこと。領事館の説明にはないが、検査を受けたり、病院で診察を受ける際の費用は旅行者が負担する。
ワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)は、領事館によれば、紙版が推奨される。
タイ政府の説明では、紙媒体でも電子媒体でもどちらでもいいことになっている。これまでの例でも電子媒体で問題ない。
ただ、対面での書類確認時には紙媒体で提出したほうが手っ取り早い。
また、アプリでの証明書では、通信がうまくつながらなかったり、電池が切れたりといったトラブルも考えられる。
一つの手段に拘泥せず、バックアッププランも用意していおくのが、今の海外旅行では欠かせない。
1万ドルの医療保険加入義務はなくなる。任意という形だ。
が、タイ政府でも旅行者に医療保険に入るよう強く推奨している。
日本に帰国する際には陰性証明書が必須だ。タイでPCR検査をして、陽性結果となれば、感染確認となり、原則10日間の隔離治療となる。この際の費用は旅行者がすべて負担する。
海外旅行保険には加入しておいたほうがいい。必須といえる。クレジットカード付帯の保険でも大丈夫だが、自動付帯なのか利用付帯なのかなど条件を確認しておくこと。
まとめ
というわけで、各種公式情報は揃った。
7月1日にタイは全面開国する。
パスポート、ワクチンパスポート、海外旅行保険(強制なしだが推奨)を用意して、さくっとタイに渡航できる。
タイ入国時には検査も隔離も何もない。すべて自由だ。
あとは現場での運用がどうなるか。
でも心配はいらない。きちんと書類が揃っていれば問題なくタイへ旅行できる。
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