6月1日よりタイは全面開国し、娯楽施設も再開が認められるようになった。
それでも規制はまだ残っている。
外国人観光客を呼び込み、経済を回復させるためには、さらなる規制緩和が必要。
新しいバンコク都知事、娯楽施設や観光業界、それにCCSAからも動きが出ている。
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新バンコク都知事がマスク着用義務撤廃と娯楽施設営業時間延長を
6月1日より娯楽施設の再開は認められたが、営業時間は24時までとなっている。
観光業界では、さらなる観光需要促進のために、営業時間を午前2時まで延長し、マスク着用義務も解除するよう要求している。
タイホテル協会では、ナイトライフを通常状態に戻すことが、経済と観光重要を改善するための正しい方法だと述べた。
バンコク都の新知事も娯楽施設の営業時間時間を午前2時まで延長したい意向を表明。
また、バンコク都内の感染状況が落ち着いてくるにつれ、公共の場と屋外でのマスク着用義務を解除することも提案。
両方の提案をCCSAに提出する見込みだ。
タイホテル協会とタイ銀行の調べでは、5月のホテル雇用率は2019年の水準の68%に達した。
が、ホテルの54%は、多くの経験豊富なスタッフが辞めており、熟練労働者の不足という問題に直面している。
娯楽施設の営業時間延長とマスク着用義務解除により、観光客の旅行気分を後押しするだろうとホテル協会。
ただ、タイが観光客を受け入れる準備ができていることを示すためには、この2つの措置はバンコクだけでなく、全国的に実施すべきであるとしている。
また、タイランドパスを撤廃し、観光客の流入をスムーズにするよう要望している。
5月31日までの今年の外国人観光客は約130万人。
インド人が123,606人でトップ。次がイギリスで96,323人、マレーシアが78,523人。
参照:https://www.bangkokpost.com/business/2321990/governor-gets-backing-to-extend-nightlife-hours-to-2am
ホテルに限らず、この2年間の観光客激減により、多くの観光関連事業が閉鎖ないし縮小された。
本格再開しようにも、それまで雇用していたスタッフは田舎へ帰ったり、他の仕事に転職してしまった。
ふたたび元の職場に戻ろうにも、また施設が閉鎖となってしまうおそれがあるため、なかなか戻ってこない。
企業側も資金不足や将来の不安もあり、一度に大きくの人材を雇い入れることを躊躇してしまう。
特に熟練したスタッフの不在が大きい。
先週末の連休では、スワンナプーム空港ではタイ航空の地上係員不足により、大混乱となった。
チェックインは長蛇の列となり、数時間待ちが発生。
タイ航空が謝罪する事態となった。
CCSAでも検討へ
CCSAオペレーションセンターの責任者が、バンコクとプーケットではマスク着用義務はもうすぐ緩和されるだろうと発言。
ただ、プラユット首相は、その決断が裏目に出て損害を与えないように注意すべきと促している。
また、CCSAでは娯楽施設の営業時間を午前2時まで延長することも検討中。
6月1日から10日ごと状況を評価する。
現在の状況に応じて、人々や娯楽施設がきちんと感染予防措置を講じていれば、マスク着用義務は緩和される可能性が高いとしている。
参照:https://www.nationthailand.com/in-focus/40016360
プーケットのマスク着用解除に関するごたごた
5月31日にプーケット県知事が命令を発出し、6月1日から屋外でのマスク着用義務を制限付きで解除した。
屋外で人との距離が取れる場合はマスクを着用しなくてもよいとする命令だ。
が、6月3日にこの命令は撤回された。
住居の外に出る時、車から離れる際、公共の場にいる特はマスクを着用すること。
ただし、飲食時、激しい運動時、公務員に身元確認する際はのぞく。
つまり、以前のマスク着用義務のままだ。
違反すると懲役/罰金を課される可能性がある。
撤回の理由ははっきりしないが、どうやらCCSAと意思の疎通を取れていなかったように思える。
各県では独自の規制措置を取ることができるが、CCSAが定めた基準より緩い措置はできない。
現行ではタイ全国でマスク着用義務が残っている。
やはりCCSA本会議にてマスク着用義務緩和が決定しないことには、県独自の命令で解除はできないということのようだ。
保健省では、6月中旬に一部エリア限定でマスク着用義務解除を提案するとしている。
対象となるエリアは、ブルーゾーンとグリーンゾーンの31県。バンコク、チョンブリ、プーケット、チェンマイなどがあてはまる。
具体的な開始日はまだ不明。
娯楽施設延長時間延長
娯楽施設の営業時間延長は、バンコクやパタヤやプーケットといった特別な観光地では実現するかもしれない。
もともとタイのルールではアルコール販売可能な時間は24時まで。
0時以降はコンビニでも酒を売ってない。
レストランも同様でアルコール提供は24時まで。
バーでも酒は24時まで。
が、バンコクやパタヤやプーケットでは特別に午前2時までバーの営業が許可されていた。
この状態に戻そうというわけだ。
娯楽施設再開となったのが6月1日。
10日ごとに状況評価するということなので、もし緩和があるとしたら6月中旬か。
さすがに1ヶ月は様子を見て、もし営業時間延長があるなら7月1日になりそうな気もする。
タイランドパス廃止提案
6月1日よりタイ人はタイランドパスの登録が不要となっている。
外国人は引き続きタイランドパス登録が必須だ。
タイランドパスQRコードがないとタイに入国できない。
やってみれば、すごく簡単な作業なのだが、面倒を嫌う旅行者にとっては心理的な障害となり、タイランドパス登録がタイ渡航を躊躇する要因となっている。
タイランドパスの完全撤廃については、観光業界からは強い要望が出ている。
また、観光スポーツ省のピパット大臣も撤廃を提案するとしている。
これまでの入国制限緩和の流れからすると、1ヶ月ごとに緩和を実施するのが通例といえる。
ということは、次の緩和は7月1日。
7月1日は、エンディング化宣言の目標としている日でもある。
タイランドパスの撤廃も7月1日が一つの目安となりそう。
CCSA本会議は2週間に1回、金曜日に開催されることになっている。
5月20日のCCSA本会議で大きな規制緩和が決定している。
2週に1度の開催だとすると、6月3日の祝日に本会議があったはずだが、特にそんな報道もない。
情報がはっきりしないが、おそらく次回のCCSA本会議は今週金曜日に開催されるものと見られる。
ここでタイランドパス撤廃が決まるのか、それとも先送りされるのか。
マスク着用義務緩和と娯楽施設営業時間延長が決定されるのか。
要注目。
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