5月1日にタイは入国制限を大幅に緩和した。到着時の検査と隔離は一切不要となり、空港を出てすぐに完全自由行動が認められる。
ほぼ全面開国といえる内容だ。
果たしてどれほどの外国人観光客がタイを訪れるのか。
空港での入国はスムーズに進むのか。
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スワンナプーム空港
5月1日に朝にAOT/スワンナプーム空港より公式プレスリリースが出されていた。
5月1日開国準備は万全で、96の国際線が到着し、乗客は16,868人を見込むとしていた。
その後、実際の到着の様子も公開された。
ソース:https://www.facebook.com/SuvarnabhumiAirport
当日は、運輸省の事務次官がスワンナプーム空港を視察。
330人の乗客がいるシンガポールからのフライトを調査した。
タイランドパスチェックには15のブースがあり、すべての乗客を片付けるのに約20分かかった。
入国審査場でも行列は長くならず、すべての審査に要した時間は約15分。
ワクチン接種済み旅行者と、ワクチン未接種だが陰性証明書を登録している旅行者は隔離なし(No Quarantine)で入国できる。
これらの旅行者は通常ルートを取って手続き進め、入国審査が終わり、税関を抜ければ、自由に空港を出て、自由に旅行ができる。
一方、ワクチン未接種かつ陰性証明書がない旅行者はこれまで通りに5日間の隔離が必要。
事前予約した隔離ホテルの送迎車と合流するため、空港内では指定ルートを通る。
ただし、日曜日に隔離あり(Quarantine)での入国者は11人のみだということだ。
16,868人中16,857人は隔離なし検査なしの自由入国を果たしたことになる。
(注:実際の到着者の実数はまだ発表されていない。搭乗キャンセルや急遽予約した旅行者もいるはず)
現在の運航本数は、月あたり44,500便。うち国際線が11,000便、国内線33,500便。
今年後半までには、月83,000便(国際線30,000便、国内線53,000便)に増加すると予測。
2019年のスワンナプーム空港到着者は、年間3650万人、1日あたり約10万人だった。
このレベルに回復するのは2024年と予測されている。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2303314/tourists-give-thumbs-up-to-new-rules
プーケット空港
4月30日の夜遅くに旧制度での最後の到着者が空港を出てから、検査施設などの撤収が行われた。
昨年7月1日にプーケットは、プーケットサンドボックスで一足早く開国していた。
それ以来約10ヶ月、空港で到着者に対してPCR検査が実施されてきた。
5月1日からは検査は不要となり、設備も撤去される。
5月1日、プーケット空港に到着した最初のフライトはカタール航空QR842便で乗客324人。午前6時55分到着だった。
受け入れ準備態勢は万全で、混乱はなかった。
疾病管理チェックポイントで少し時間がかったが、入管と税関などすべての手続きが完了するのに要した時間は17分とのこと。
5月1日のプーケット到着者は4,482人。
5月には1日平均27便が到着予定となっている。
ソース:https://www.facebook.com/phuketinfocenter/
タイ開国初日の旅行者は21,350人
スワンナプームでもプーケットでも、新しい入国システムへの移行はスムーズに進んだようだ。
プラユット首相も空港関係者の苦労を労い、感謝するコメントを発表していた。
スワンナプーム空港到着が16,868人
プーケット空港到着が4,482人
合計すると、21,350人となった。
これはタイ人も含まれてようなので必ずしも外国人観光客とはかぎらない。
また、ドンムアン、サムイ島、クラビ、チェンマイからの空路入国者もいるだろう。陸路と海路の入国者もいる。
実数はそのうち発表されるだろう。
2019年のタイ訪問外国人観光客は3,990万人だった。
単純計算で1日あたり109,000人。
昨日の入国者はパンデミック前の5分の1。外国人観光客にかぎるともっと少ないだろう。
予測にあるようにパンデミック前のレベルにまで回復するのは2024年。
まだまだ先は長い。
まずはタイの全面開国は順調にスタートを切った。
次はタイランドパスの廃止が求められている。
早ければ6月1日にタイランドパスが廃止され、7月1日はタイはエンデミック宣言を行い、すべての規制は撤廃され、元の生活に戻る計画だ。
そうなれば本当の意味で完全開国が実現する。
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