2ヶ月ぶりに訪れたバンコク。
滞在したのはシーロム地区だ。
シーロムといえば、タニヤとパッポンという二大歓楽街がある。
タニヤの様子は前回の記事で。
⇒夜のタニヤ通りは真っ暗、タニヤウォーキングストリートに牛野家復活
では、パッポンはどうなっているのか。
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夜のパッポン
パッポン到着時刻は夜8時半過ぎ。
夕方から降っていた雨は一時的にやんでいた。
2ヶ月前の2021年8月に訪れた際は昼間のパッポンだった。
夜のパッポンに来るのは、2020年3月以来となる。
昨年3月はパンデミックによりタイが鎖国状態となる直前で、パッポンはまだ通常通りの営業が可能だった。
観光客は激減していたものの、バーは営業していたし、露店が通りを埋め尽くしていた。
在りしの日のパッポンがかろうじて健在であった。
が、現在の夜のパッポンで待ち構えていたのは、ただの暗闇だった。
シーロム通り側、スラウォン通り側、それぞれのパッポン入り口にはゲートが設置されており、電光掲示板だけは明かりが灯っている。
が、通りの中は真っ暗だ。
暗い。
ひたすら暗い。
どこまでも暗い。
隣のパッポン2通りへの路地に至っては、暗黒である。
閉鎖されたセブンイレブン。
閉鎖されたバー。
パッポン名物のバッタモン屋台などかけらも存在していない。
たまに通りかかるバイクのヘッドライトだけが明るい。
街灯が少ないぶん、パタヤのウォーキングストリートよりも闇は深い。
治安が悪化していることはないし、特に危険はないのだろうけど、この暗さは本能的に恐怖を感じるほどだ。
パタヤの夜の繁華街もゴーストタウンと化している。
パッポンもそれと同じか、それ以上のやばさがある。
やはり一般的な短期旅行者によって支えられているエリアはリアルに壊滅状態となっている。
パタヤではウォーキングストリートやソイ7やノースパタヤは壊滅しているが、ソイブッカオ界隈は在住外国人でにぎわっている。
バンコクも事情は同じ。スクンビット界隈ならば、在住外国人が集まるエリアがある。でもパッポンには誰も来ない。
まず、バーの営業ができない。レストランは営業できるが、開店しても客は来ない。ウォーキングストリートと同じだ。
店は営業せず、客は誰も来ない。レストランだけ営業しても酒と夜遊びを求める客はレストランには行かない。だからレストランも営業せいない。
よってゴーストタウンとなる。
おそろしいほどの暗いパッポンの夜であった。
朝のパッポン
朝10時頃、シーロム通りを散歩してみた。
歩道上には多くの屋台が出ている。
シーロムで働くオフィスワーカー相手の商売だろう。
この屋台の多さは、パンデミック以前とさほど変わっていないように見える。
パッポン通り入り口付近でも、多くのローカル向けの屋台が出店。
クローズしたバーの前にぶっかけ飯屋が出ている。
パッポン通りの中ほどに進むと、何もなくなる。
まあ朝のパッポンは昔からこんなものだろうけど、それにしても寂しい。
まとめ
パッポンの夜は想像以上にひどいありさまだった。
隣のタニヤ通りは、在住日本人向けの居酒屋や飲食店がかろうじて営業しており、夜でも明かりはついていた。
パッポンにはただ暗闇があるだけ。
パッポンが元の姿を取り戻すには、どれだけ時間がかかることだろうか。
レストラン店内飲酒が許可され、次にナイトライフが再開されても、タイ人観光客は行かないだろうし、在住外国人もスクンビット界隈に比べると足を向けないだろう。
タイが全面開国して一般的な外国人観光客が戻ってこないかぎり復活はなさそうだ。
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