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タイ入国情報

バンコク10月15日開放で隔離なしのバンコク・パタヤ旅行が可能となるか

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昨日、ピパット観光大臣とバンコク都知事の会談後に、バンコクは10月15日にワクチン接種済み外国人観光大臣は隔離無しで受け入れると発表した。
バンコク開放である。

目まぐるしく展開するタイ開国事情についてはこちらから。

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バンコク開放の速報では断片的な情報しかなかったが、その後、詳細な中身がわかってきた。
むろんすべては提案段階にすぎないが、現時点で判明していることからバンコク開放とサンドボックス7+7エクステンションプログラムについて見てみる。
計画がうまくいけば、バンコクとパタヤを組み合わせたタイ隔離無し観光旅行が実現可能となるかもしれない。

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バンコク開放詳細

バンコク開放に関するピパット大臣の発言をもう少し詳しく見てみる。

まず、当初予定されていた10月1日から10月15日に延期する。
が、バンコク開放は約束するというピパット大臣。今年中に最低100万人の外国人観光客を誘致したいと述べている。

開放延期の理由としてワクチン接種の遅れが挙げられる。
開放条件は地域住民の70%がワクチン接種を終えていること。
現在バンコク人口の37%が完全なワクチン接種を終えている。残りの33%は主にアストラゼネカワクチンの1回目接種を終えて、2回目接種を待っている状態だ。アストラゼネカの接種間隔は8~12週間必要となっている。

当初TAT(タイ国政府観光庁)はバンコク都のうち21区だけの開放を提案していた。が、地区を越えて旅行する観光客にとっては不便なため、バンコク都知事はバンコク全体の準備が整うまで待つべきと主張した。
これも10月15日に延期となった理由といえよう。

次に、ピパット大臣はサンドボックス7+7エクステンションにも言及。
7+7エクステンションとは、すでにプーケットで実施中のプログラムのことで、まずプーケットに7日間滞在したのちに、他の開放エリア(サムイ島、クラビ、パンガー)へ移動できるというものだ。
合計で14日間(7+7)滞在すれば、タイ国内を自由に移動できるようになる。

この7+7エクステンションを、バンコク開放と当時に有効にするという。
最初にバンコクを訪れて7日間過ごしたあとで、他の8つの開放エリアを2番目の訪問地とすることが可能となる。
タイへの旅行者の多くは最初の目的地としてバンコクを訪問する。それから他の観光地へ移動する観光客が一般的だ。
このため、バンコクへの隔離なしの入国を認めることは国全体に利益をもたらすとピパット大臣。

8つの開放エリア
実施済み:プーケット、サムイ島、クラビ、パンガー
10月1日予定:パタヤ、チェンマイ、ホアヒン、チャアム

これらの8つのエリアとバンコクを7+7エクステンションで自由に連結させることができるようになれば、選択肢はかなり広がる。
たとえば、まずバンコクで7日間過ごし、8日目にパタヤへ移動することが可能となる。
注意点は、最初の滞在地には最低7日間を過ごさないと他のエリアへの移動は認められないこと(国外へ出る場合は最低滞在日数は規定されていない)。
最初にバンコクに3日間滞在したあとにパタヤへ行くことはできない。最低7日間はバンコクに滞在する必要がある。

パタヤで7日間滞在したあと、バンコクへ移動して3日間滞在してから帰国便に搭乗することは可能となる。
この場合は、7+3となるが、現行のサンドボックスや7+7エクステンションのルール上は問題ない。
タイ国内を自由に移動するには、開放エリア内で14日間の滞在義務があるが、14日以内にタイを出国するのであれば、最低滞在日数の義務はないからだ。3日の短期旅行でもいいし、10日でもいいことになる。
とはいえ、新しいサンドボックス7+7エクステンションが本当にバンコクやパタヤで適用されるかはまだ不明だ。

また、保健省では近い将来に隔離期間短縮を検討しているようだ。現行の14日間から7日間に短縮するというものだ。
この決定がなされれば、サンドボックス利用旅行者は、開放エリア内に7日間滞在すれば、8日目以降はタイ国内をどこでも自由に移動できるようになるという。
本当にこの短縮が実現すれば、7+7エクステンションは無意味となる。最初の開放エリアで7日間滞在したあとは好きなところへ行けるからだ。

バンコク開放に関する措置は、帰国するタイ人にも適用される。たとえ、バンコクに居住登録しているタイ人であっても、外国人観光客と同じ入国規制に従う必要がある。
COE(入国許可証)を取得するには、事前にSHA+ホテルの予約などが求められるからだ。
これは、現行のプーケットサンドボックスでも同様。入国時の隔離免除措置を受けるには外国人旅行者と同じ扱いとなる。
通常のASQ隔離あり入国でもほぼ同じだ。以前はタイ人帰国者の隔離ホテルは無料だったが、その後、外国人と同様に自費での隔離ホテル予約が必須となっている。(ASQではなく、AQと呼ぶようになった)

バンコクを含む5エリアの開放について、来週のCCSA小会議とCESA(経済状況管理センター)会議に提案するとピパット大臣。

予定通り10月に観光客受け入れ再開を開始するには、今月中にすべてのエリアでSOP(標準操作手順)を決定する必要がある。
SOPはすべてのエリアで同一のものとなるという。

SOPとは、旅行者とそれを受け入れる側に課せられた守るべき手順やルールのこと。空港到着からホテルへの移動、滞在中の行動制限などなどだ。このSOPに沿って、旅行者は行動することになる。
開放エリアによってSOPは異なっていた。
プーケットではサンドボックス専用のSOPだし、サムイではサムイプラスのシールドルートを用いたSOPを実施していた。
開放予定のパタヤではパタヤムーブオン、チェンマイではチャーミングチェンマイなど、ばらばらのSOPを採用する計画となっている。

これではあまりにもややこしいし、厳しいSOPでは観光客がやって来ないからと、年内中にSOPを統一するという話になっていた。

が、ピパット大臣の話が正しければ、10月のパタヤやバンコクでも同一のSOPを採用するようだ。
統一化されたSOPに、現行のプーケットサンドボックスSOPと同様のものが適用されるのかもしれない。
プーケットサンドボックスのSOPでは、到着時に検査をして、結果が出るまでホテルの部屋で待機する。数時間から半日程度で陰性結果が判明すれば、すぐにホテルから外に出て、自由に行動することが許される。ほぼ全面的な隔離免除だ。
これがパタヤやバンコクにも適用されれば、一気に自由度が高くなる。

なお、10月中旬からは、外国人観光客受け入れ再開とあわせて、国内旅行振興キャンペーンも同時展開されるとピパット大臣。
これらの計画は、10月15日以降に実施されるであろう全国規模の旅行制限緩和に沿ったものとなる。

参照:https://www.bangkokpost.com/business/2182455/bangkoks-reopening-to-be-postponed

バンコク・パタヤ旅行最良のシナリオ

長々と解説してきたが、すべては提案段階にすぎない。
バンコクやパタヤの開放がまたもや延期になるかもしれないし、開放が実現しても厳しい滞在制限措置が課せられるかもしれない。
現時点では何も断言できない。

仮定の上で、今与えられている情報をもとに最良のシナリオを考えてみよう。
パタヤとバンコクに絞る。

10月1日にパタヤが開放される。SOPはプーケットサンドボックスと同じものだ。つまり、到着時に検査して陰性ならば即自由行動。
午前中に到着すれば、夕方には結果が判明するだろう。夜は自由に遊びに行くことができる。(10月にバーが再開するかは不明だし、夜間外出禁止令が解除されるかも不明だが)
10月15日まではバンコクが開放されておらず、7+7でバンコクへ移動することはできない。チェンマイやプーケットへは行ける。
パタヤ内にとどまるなら、たとえ3泊4日で帰国してもかまわない。
パタヤへの隔離無し短期旅行が実現する。

10月15日にバンコクが開放される。これもプーケットサンドボックスと同じSOPを適用する。
午前中到着で夜自由行動開始となる。
すでにパタヤ開放は実現済みで、7+7によりバンコクとパタヤが連結しているとなれば、バンコクに7日間滞在してからパタヤへの移動が認められる。
先にパタヤに7日間滞在してからバンコクへ移動してもいい。

こうして、10月15日からは、バンコクとパタヤを結ぶ観光旅行が実現する。
日本からはノービザで入国可能。
ついに日本からタイへの隔離無し観光旅行が実現となる。
これが現状での10月の最良のシナリオだ。
夜間外出禁止令解除や娯楽施設の再開が実現していれば、さらにベストとなる。

日本帰国時の検疫については別の問題とする。
現在のルールでは、タイからの帰国時にはホテル強制隔離が3日間と自宅待機11日間が求められている。
日本政府は、ワクチン接種済み者にかぎり検疫期間を10日に短縮することを検討しているという。早ければ今月末から実施のようだが、ここにタイからの帰国も含まれるかは不明。いずれにせよ、隔離免除とはならない。
人によっては自主隔離なら問題ないというケースもあろうし、出勤義務がある勤め人にはほぼ絶望的。

10月からのタイ開国計画は、すべて提案段階のもの。
正式承認は来週以降となる。
かりに承認され、正式決定となっても、実際にCOE申請が始まるのは開始直前となるだろう。
プーケットサンドボックスもサムイプラスも開始2,3日前に正式決定していたほどだ。
バンコクとパタヤへの観光旅行の道筋に光がしてきたが、過度の期待は禁物。
正式決定するまでは、もうしばらくはじっくり様子を見ておくほうがいい。

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