かねてより噂になっていた、タイ入国マルチプルビザの発行がようやく正式決定したようだ。
2015年11月13日から運用開始。
6ヶ月有効。
1回の入国での滞在期間は最大60日間。
出入りは複数回可能(マルチプル)。
ビザ代が5000バーツ。
すべての国籍に適用可能。
タイ外務省のフェイスブック投稿ページより
Thailand will soon grant multiple-entry visas to visitors to facilitate the forthcoming ASEAN Community and to boost Thailand's tourism industry. The multiple-entry tourist visa (METV), costing 5,000 baht, will grant travelers multiple entries during a 6-month period, for up to 60 days per entry. All foreign nationals are eligible to apply for METV. Thailand's METV will be available from 13th November 2015
とりあえず、わかっている詳細は今のところ、これだけ。
http://lovepattayathailand.com/a-six-month-multiple-entry-visa-two-months-away/
などの英語サイトには、この新しいマルチプルビザでの滞在期間の延長が可能になるだろうと述べている。その他、いろんな考察が書かれているので、英語のみですが、ご一読を。
ノービザ入国での滞在期限延長に必要な書類が増えたことは、当ブログでもお知らせしたばかり。
関連記事:タイ・ノービザ入国30日滞在期間延長の必要書類が追加。最新手続き方法。
また、読者の方からの情報では、ノービザでの居住証明書の取得は不可能になったとのこと。
タイのイミグレーションの規則はころころ変わるのが常。
今回の発表も、本当に実施されるのかは当日になってみないとわからないというのが、正直な感想だ。
でも、O-Iスタンプを押されてしまったパスポートを持つ、わたしのようなタイリピーターには非常に嬉しいニュース。
もし本当に実施されれば、次回の訪タイでは、ビザの心配がいらなくなる。
5000バーツはすごく高いと思うが、やむを得ないかなとも思う。
タイに1ヶ月から2ヶ月の滞在、日本に2ヶ月くらい、またタイに1ヶ月から2ヶ月といった感じで、日本とタイを行ったり来たりで生活しているわたしには、ぴったりのビザである。できれば1年有効にしてほしい。
ただ、いくつか気になる点もある。
・そもそも、新しいマルチプルビザの取得は空港でできるのか?
これまで通り、ビザの取得はタイ国外の大使館や領事館のみとなれば、事前に入手する必要があり、それほどメリットがない。
逆に空港や陸路チェックポイントでのビザ入手が可能となれば、たとえ短期旅行者でも年に何回も訪タイしているリピーターに「5000バーツ払って、ビザを取れ」とその場で迫りそうな気もする。新手のビザ代稼ぎの手段となりうる。まあ、これはうがち過ぎかな。
・従来のツーリストビザはどう扱われるのか?
もし、シングルビザ1000バーツですむなら、これまで通りビエンチャンでツーリストビザを取得したほうが安上がりとなる。手間はかかるが、5000バーツと1000バーツでは大違いだ。
もし2ヶ月以上3ヶ月未満のタイ滞在だと、マルチプルビザの1回あたりの最大滞在日数が60日なので、どっちみち、一度タイ国外へ出る必要がある。それだったら、1000バーツのシングルビザを取得してから、タイ国内で1900バーツ払って、30日の延長申請をしたほうがいいということになる。これなら合計2900バーツ。
6ヶ月滞在の場合はどうか。
ダブルビザが2000バーツ。1回の滞在が60日で現地イミグレーションで30日の延長が可能。その後は、一度タイ国外へ出てから再入国することによって、2回目のビザが発動する。これでまた60日+30日となり、総合計180日だ。ダブルビザ代2000B、延長代1900B×2=3800B、合計5800バーツ。
これなら、新しいマルチプルビザのほうが安くなる。
ただし、マルチプルビザの最大滞在日数が1回あたり60日なので、180日滞在するなら、最低2回のビザランが必要となる。
とまれ、現時点であれこれ考えても、たぶんあまり意味はなさそう。
実際に施行されてから様子を見るのが一番かな。
ぬか喜びに終わりませんように。
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