23日目
バービアで焼き鳥
夜。
ここ数日、夜になると必ず雨が降ってくる。
この日も雨。
(日記進行が少々ディレイしていますが、これは洪水発生前の話です。)
食事に出かけることもままならない。
結局、夜遅くなってから、バービアへ直行。
屋台で焼き鳥を買って、晩飯とするはめになった。
あまり健康的とはいえないが、食事とバービアを同時に処理できるんで、楽な方法だ。
皮がうまい。濃厚なあぶらがたまらん。
カオニャオがあぶらを吸収してくれる。
最後にビールで洗浄すればオッケーだ。
しめて45バーツ。
安い晩飯となった。
そのままバービアでビリヤードして遊ぶ。
あっという間に深夜。
ゲイファランに抱きつかれる
別のバービアへ移動。
女子大生と妖艶シンガーバービア嬢のいるバービアに顔を出しに行く。
が、本日も女子大生はすでに帰宅済みとのこと。
妖艶バービア嬢もいない。
なんか、タイミングがずれているなあ。雨のせいにしておこう。
女子大生のお母さんやママさんとだらだら飲む。
つまみは、ピーナッツお菓子とスイカの種だ。
すると、さっきから一人のファランがわたしのほうをチラチラと見てくる。
年の頃なら50歳くらいだろうか。
スリムな靴、スリムなシャツ、スリムなパンツ。どれもおしゃれだ。かけているメガネもこれまた高そうなブランド風。
髪は短く刈り込んでいるが、これまた美容室できっちりセットしようなおしゃれ感。
ブッカオのバービアに似つかわしくないファッションをしている。
が、物腰はどことなくナヨナヨしている。
そんなグレーゾーンなファランが、変な流し目でわたしに視線を送ってくるのだ。
なるべく視線を合わせないようにしていた。
が、急に近づいてきたかと思うと、後ろから抱きつかれた。
やばい。
こいつ、ゲイか。
抱きついただけでは飽きたらず、頬も寄せてきた。
やめてくれ~
わたしにそんな趣味はないぞ~
レディボーイなら、まだぎりぎり我慢できる。
が、もろな男に抱きつかれても、ちっともうれしくない。
数秒間我慢したところで、ゲイファランは体を離してくれた。
そして、にっこりと微笑む。
うげ、ファランのすることはわからん。
まあ、なかったことにしよう。
ファランは、このバービアの常連のようだし、ケンカでもしようものなら、わたしの居場所がなくなる。
女子大生と妖艶バービア嬢をゲットするまでは、大人しく耐えよう。
女子大生を抱くことができずに、ゲイファランに抱きつかれてこの日はおしまい。
変な町だね、パタヤは。