バックパッカーのためのパタヤ夜遊び旅行入門の第2回は、パタヤのホテルについて。
いよいよ、きみはパタヤへ到着した。
背徳と欲望とビーチリゾートの地パタヤに着いて、身も心も下半身もうずうずしているだろう。
だが、焦るな。
まずは、今晩の宿探しだ。
パタヤのホテル
パタヤは国際的なリゾート地だ。
高級ホテルもあれば、手頃な中級ホテルも多い。
1000バーツ(3700円くらい)も出せば、日本のビジネスホテルと同等かそれ以上のホテルに泊まることができる。
大きなダブルベッド、テレビ、エアコン、冷蔵庫、バルコニー、はてはスイミングプールまで。
日本とはケタ違いのリーズナブルさ。
さらにいえば、バンコクよりもコストパフォーマンスは高い。
1泊500バーツや600バーツのホテルなら、カオサンよりもはるかに広くて快適な部屋に泊まれるはずだ。
カオサンの150バーツの激狭シングルルームの3、4倍の価格だが、満足度は10倍以上。
下はバラナシの一泊90円のゲストハウスから、上はイスラエルの死海沿いにあるリゾートホテルまで宿泊したわたしが言うのだ、間違いない。
パタヤのホテルはコスパが高い。信じろ。
ホテル天国のパタヤ。
数が多すぎて、ホテル予約サイトを見ても、どこに泊まったらいいかさっぱりわからないだろう。
地球の歩き方のホテル情報も少ないし。
まず言えること。
パタヤ中心部に泊まれ
間違っても値段に引かれて、ナックルアやジョムティエンに泊まってはいけない。
移動が面倒だからだ。
これは、アゴダというホテル予約サイトの地図情報だ。
パタヤ中心部で最安値検索した時に表示されるもの。
1000円台のホテルがいくつもある。
ここに表示されているエリア内にすること。
他にも安いところがないわけじゃない。サードロード付近、ナックルア、ジョムティエンなどなど。
が、さっきも言ったが、それらの地区は夜遊びスポットへの移動が面倒で、あとあと苦労することになる。
上記地図エリア内に宿は決めるべきだ。
いや、絶対そうしろ。
パタヤのゲストハウスはソイブッカオへ
パタヤには、カオサンのような安ゲストハウスが密集する通りはない。
が、街の至るところにホテルがあって、さながら街全体がホテル通りみたいなもの。
テキトウに歩いていれば、ホテルはいくらでも見つかる。
逆にありすぎて、どこにすればいいのかわからないほどだ。
しいてあげれば、バックパッカー向けの安ゲストハウスが集まるエリアが一つだけある。
ソイブッカオだ。
ソイブッカオと呼ばれる長い通り沿いと、そこから枝分かれしている横道に無数のゲストハウスが点在している。
一泊500バーツほどの安いゲストハウスでも、ダブルベッド、エアコン、ホットシャワー、無料Wi-Fiは完備している。
ファンだけの部屋なら350バーツや400バーツだ。
バックパッカーなら、まずソイブッカオ近辺を目指すべし。
ちなみに、大きな通りから分かれている小道のことをタイ語で「ソイ」と呼ぶ。
覚えておくべし。
ノースパタヤのバスターミナルからブッカオへの行き方
バンコクからバスに乗ると、パタヤの到着地はノースパタヤにあるバスターミナルとなる。
バンコク東バスターミナル(エカマイ)、北バスターミナル(モーチット)、南バスタブ(サーイターイ)とも同じ。
このノースパタヤ・バスターミナルからブッカオまで歩くことは、健脚バックパッカーでも、ちと厳しい。
たぶん一時間ほどかかる。
前回の記事では、「バックパッカーなら歩け!」と喝を入れたが、さすがにきつい。
素直にソンテウ(ピックアップトラックを改造した乗り合いバス)に乗りたまえ。
ターミナルに待機している乗り合いソンテウなら、ブッカオの希望のホテルまで一人30バーツから50バーツ。たまに吹っかけてくる(最近でも80バーツ要求されたのと情報もある)。
道路を渡ったところの流しのソンテウならビーチ付近まで10バーツ。そこからブッカオまで歩く方法もある。
ただし、地理が把握できていないと、かなり時間がかかる。
よほどの節約家以外は、乗り合いソンテウで行け。
後述するホテルのうち、どこかの名前を告げればホテルまで連れて行ってくれるはずだ。
地図
AからB地点までの青いラインがソイブッカオだ。南北に長いのがわかるだろう。
地球の歩き方の地図では、Soi Buakhaowと表記してある。
目指すのは、ホテルマークが集中しているエリアだ。
ソイブッカオにあるドミトリー付きゲストハウス
ブッカオ沿いには無数のゲストハウスがある。
多くのゲストハウスは、1階がバーや店舗になっており、上階部分が部屋になっている。
「ROOM」と書かれた看板があって、ゲストハウスによっては店先に料金表も張り出している。
すぐに見つかるはずだ。
まずは、バックパッカー向けのドミトリーを備えたホテルを紹介しよう。
アジア バックパッカーズ (Asia Backpackers)
名前からして明らかなバックパッカー向けホステル。
周囲にはコンビニ、レストラン、バーなど何でも揃っており、不便はまったくないエリア。
ここは、男女別のドミトリーを有している。
はっきり言って、パタヤ中心部でバックパッカー向けのドミトリーを備えたホステルはここと、すぐ近くにある18コインズホステルくらいだ。
シーズンによって宿泊代は変動する。
2015年6月時点のドミトリー価格は以下の通り。これはウォークイン(飛び込み)での価格。
予約する場合は、こちらから価格をチェックすること。
このアジアバックパッカーズの裏手辺りは新しいゲストハウスが何軒か集まっている。
ホテル予約サイトでの取り扱いは少ない。現地で探すこと。
ただし、ドミトリーはなさそうだ。
18 Coins Hostel & Restaurant
上記アジアバックパッカーズのすぐ近くにある。
メインは普通の個室ホテルだが、バックパッカー向けのドミトリーもある。
ドミトリーは一泊1000円ほどだ。
プラス1000円ちょっとで、快適な個室に泊まれる。
ドミトリーの詳しい写真は、ブッキングドットコムで見られる。気になる人はチェックしてくれ。
わたしの知るかぎり、パタヤ中心部にあるドミトリーは、以上の2軒のみ。
ジョムティエンやナックルアには他にもホステルがあるようだが、やめておけ。
のんびりビーチで過ごすだけならジョムティエンも悪くないが、夜遊びをするとなると場所が不便だ。悪いことは言わない。ブッカオにしておけ。
ノースパタヤにあるバンコク方面行きバスターミナルのすぐ近くにバックパッカー向けのホステルが新築された。
一泊350バーツほど。休憩利用もできる。
パタヤにバスで遅い時間に到着してしまい、移動が面倒になるか、怖気づいてしまうような慎重派かつ軟弱なバックパッカーは、1泊だけするのもいいだろう。連泊なら割引もあるようだ。
スリープカフェ ホステル (SleepCafe Hostel)
詳しい解説はこちら⇒ノースパタヤバスターミナル至近のSLEEP CAFE HOSTEL。バスの待ち時間潰しに最適。お茶もWi-Fiも仮眠も宿泊もオッケー。
あと、ビーチロードのソイヤマトやソイポストオフィスに昔ながらの安いゲストハウスがいくつかある。
「地球の歩き方」の地図にもソイヤマトは載っている。「大和」という日本料理屋がソイの名前の由来だ。
ゲストハウスというより、中国風旅社の雰囲気で、あまりおすすめはできない。
エアコンなしのファンのみで300バーツくらいだろう。
このレベルは、ホテル予約サイトでは扱っておらず、直接出向く必要がある。
もっと安くすませる方法もある。
タイ人向けの安ホテルに泊まることだ。
ホテルとは名ばかりの座敷牢みたいなところだが、一泊160バーツか180ほどだ。
まったくおすすめはできない。やめておけ。
こんな外見をしている。1泊160バーツ。
特に固まっているわけではなくて、パタヤのあちこちに点在している。
ブッカオ界隈に多いかな。
完全ローカル向け世界だ。
しかも、部屋はカオサンの100バーツゲストハウスにも劣る。
繰り返す。やめておけ。
今一度、確認しておこう。
きみは、そもそも、夜遊び目的でパタヤに来たんだろ?
自分の部屋へ連れ込んでこその夜遊びだ。
ホステルのドミトリーなんかに泊まったら、連れ込めないではないか。
夜の女性、もしくは男性、はたまたレディボーイを連れ込みたいと画策している不埒な旅行者は、ホステルはあきらめて、普通のゲストハウスかホテルに泊まることだ。
連れ込みはまったく問題ない。
一部最高級ホテルをのぞいて、パタヤのホテルの大多数は連れ込み大歓迎だ。
そういう街なのだ、ここは。
JFと略すことが多い。これは、タイのホテルで取り入れられているシステム。チェックインした本人以外の人を部屋に連れ込む場合に請求されるもの。ホテルによりけりで300バーツから1000バーツほどだ。
が、パタヤのホテルは大半はJF無料。ここに紹介しているホテルやゲストハウスはすべてジョイナーフィー無料となっているので心配はいらない。できれば予約の際、最大宿泊人数が二人になっていることを確認しておこう。
もちろん、ホステルのドミトリーに連れ込みは不可。夜遊び解説の回で、連れ込み用ホテルは紹介する、
まあ、ここに紹介しているホテルなら、特に何も考えなくてもよい。
ただし二人以上連れ込むと追加料金が発生する場合があるぞ。そこまでやる気のある奴は、がんばってくれ。
パタヤの格安お手頃ホテル
格安だけど、それなりのホテルをいくつかピックアップしておく。
中心部にあって夜遊びに便利でなおかつそれなりに安い宿ばかりだ。
この中から選ぶか、もしくは現地にいって、その周辺にあるゲストハウスに飛び込みでいけば、なんとかなる。
大晦日でもないかぎり、あらゆるホテルが満室になるなんてことはありえない。
でも、心配な人は、最初の1,2泊だけ予約しておけ。
地球の歩き方掲載ホテルレビュー
最初に、わたしの持っている「地球の歩き方タイ」で「手頃なホテル」として紹介されているホテルをレビューしておこう。
最新版の歩き方は持ってないけど、たぶん似たようなホテルが紹介されているはず。
ホテル選びの基準にしてくれ。
フリッパーハウス ホテル (Flipper House Hotel)
場所は、ビーチロードのソイ7にある。パタヤビーチまでは徒歩数分と立地条件は抜群だ。
老舗ホテルだが、随時リノベーションしており、わりと清潔。
バスタブも付いているぞ。
プールが屋上にあり、リゾート気分を味わえる。
周囲はバーだらけで、とてもにぎやか。
中年旅行者にはおすすめのホテルだが、バックパッカー向きのホテルじゃあないよなあ。
ボス スイーツ パタヤ (Boss Suites Pattaya)
わたしの持っている歩き方には、ディアナ・インと記載されている。
まず読み方が違う。現地ではダイアナ・インと呼んでいる。
次に、すでに名前が変更になっている。現在はボススイーツパタヤに改称されている。
セカンドロード沿いにあって、パタヤビーチまでは歩いて5分くらいだろうか。
目の前には、マイクショッピングモールという大きなショッピングセンターがあって便利。
バックパッカーが泊まるには、少々贅沢だけど、これくらいなら許容範囲か。
プールもあるよ。
ベイブリーズ
セカンドロードからソイハニーという脇道を入ったところにある老舗ホテル。
ここは、いいホテルだ。朝食もおいしい。
狭いながらプールもある。
パタヤビーチまでは歩いて5分ちょっとくらい。
バックパッカーが泊まるには、少々高いが、不良中年にはおすすめ。
ハニーイン
上記ベイブリーズホテルと同じ並びにある。
以前は向かい側にあったが、現在は移転。まだまだ新築同然。
ベイブリーズよりは安い。地球の歩き方で紹介されているホテルの中では、一番おすすめだ。
ちなみに、もともとハニーインがあった場所は、現在お風呂屋さんとなっている。
サイアム・サワディー
ハニーインをさらに進んだ先、左手にある大きなホテル。ここも老舗だ。
目の前にある通りがソイブッカオで、長期滞在者やパタヤリピーターがよく泊まるエリア。慣れてくれると、とても便利だ。
何度か実際に泊まったことがあるが、設備が古くなっており、正直おすすめはできない。
パタヤビーチまでは歩いて10分以上かかる。
エーペックス
セカンドロード沿いにある老舗バジェットホテル。これも、目の前がマイクショッピングモール。
ここも実際に泊まったことがあるが、部屋はとてもシンプル。
欧米人に人気があって満室のことも多い。ホテル予約サイトでは取り扱っていないようだ。
部屋にもよるが650バーツくらいから。
このエーペックス裏手に安いゲストハウスがいくつか並んでいる。
エアコンなしのファンだけの部屋なら350バーツほど。エアコン付きで500から600バーツくらい。あまりおすすめはしないが、エーペックスが満室ならのぞいてみてもいい。
予約可能なのは、ザ サイアム ゲスト ハウス (The Siam Guest House) くらいか。一度泊まったことがあるが、壁が薄くて、廊下を歩く音が丸聞こえ。泊まるなら2階へ。
これら「地球の歩き方」掲載ホテルは、フリッパーハウス以外は1000バーツ以下で泊まれるはず。ベイブリーズも時期によっては1000バーツでは厳しいかもしれない。
おすすめは、ハニーインだが、人気がありちょっと価格が高騰気味。
その他のおすすめホテル
1000バーツ以下で泊まれるホテルを紹介しよう。
サタス コート 1 (Sutus Court 1)
ソイブッカオの中心部にある老舗ホテルだ。全部で4つほどの棟に分かれている。予約は別々だが、フロントは一箇所。部屋がややくたびれているが、プールもあって快適。バックパッカーなら十分すぎるレベル。立地条件抜群。
ドゥアンナミン ホテル パタヤ (Duannaming Hotel Pattaya)
かつてのわたしの定宿。
決して上等なホテルではないが、わりと雰囲気の良いプールもついていて快適に過ごせる。
個人的には一押しだ。
パタヤ ノーブル プレイス 2 (Pattaya Noble Place 2)
ソイブッカオから一本脇道に入ったところにある。ビーチからは遠ざかるが、バックパッカーなら徒歩圏内だ。
1泊2000円前後。周囲には同レベルのゲストハウスが並んでいる。
以上。
夜遊びで使うならまったく問題ないレベルのホテル。
というか、バックパッカーなら贅沢すぎるといっても過言じゃないホテルだ。
もちろん連れ込みを前提にしているんで、友だちと一緒でも部屋は別々に取れ。
ホテルを予約する際は、最大宿泊人数は二人にしておくこと。もちろん、もう一人は連れ込み相手となる。
上記のホテルは、日本並に清潔で行き届いたサービスを期待するような大人には不向きな場合がある。
予算に余裕のある不良中年旅行者は、もう少し高めのホテルに泊まったほうがいい。
パタヤの新築ホテルを集めてみたので、チェックしておいてほしい。
関連記事:パタヤ新築ホテル情報2015年10月
予約かウォークインか
前述のとおり、パタヤには無数のホテルがある。
ウォークイン(飛び込み)で宿が見つからないなんて事態はほぼありえない。(年末年始は予約必須)
バックパッカーとしての経験上、ホテルを事前予約するなんてありえないだろ、とわたしもずっと思ってきた。
宿は現地で探すもんだ。行き当たりばったりこそ旅の醍醐味だ。
が、パタヤやバンコクで夜遊びするようになってからは、方針変更した。
最初の一泊目くらいは、予約していったほうがいい。
知らない町でホテル探しに右往左往するくらいなら、あらかじめ予約しておけば安心だからだ。
ましてや、パタヤ。早く夜遊びに出かけたいではないか。
さくっとチェックインして、夜遊びに備えろ。
バンコク滞在中にパタヤ行きの日程が決まったら、前日でも予約可能。極端な話、当日でも予約オッケーだ。
ただ、ホテル側が予約を把握しきれていない場合があるんで、予約バウチャーをPC画面上で見せられるようにしておいたほうがいい。一番いいのは、あらかじめバウチャーを印刷しておくこと。
最近はバウチャーの提示は求められなくなってきたが、一部のホテルはバウチャーを要求することがある。
バウチャー提示の利点は、チェックインが楽なこと。特に会話が不要。英語が苦手な人向け。
が、バックパッカーなら、その場の会話で乗り切れ。
ホテル予約サイト
安宿を多く取り扱っているのは、アゴダ(Agoda)とブッキングドットコム(Booking.com)。
これが二強。
エクスペディアとホテルズドットコムは、安宿の取り扱いは少なめ。ただ、クーポン利用で割引となることが多い。要チェック。
関連記事:ホテルズドットコム(Hotels.com)の10%割引クーポン情報
以下、すべてパタヤのホテル一覧へリンクしてある。
ホテル予約にはクレジットカードが必要なケースがほとんど。
ブッキングドットコムは現地払いもオッケーだが、予約時にデポジット代わりにカード情報を要求されることがある。
楽天カードなら年会費無料だ。
海外旅行保険もついているぞ。
(ただし、自動付帯ではないので要注意。楽天カードで航空券を購入するか、自宅から空港までの公共交通機関の運賃を支払った場合、海外旅行保険が適用になる。)
学生やフリーターでも審査に通りやすいだろう。
リクルートカードJCBもおすすめだ。
年会費無料で海外旅行保険も付いてくる。(保険は利用付帯)
タイのATMで海外キャッシングしても手数料無料。持っておいて損はなし。
詳しい解説はこちらから
⇒タイ旅行好き必携!? リクルートカードJCBを作ってみた。
いまどきのバックパッカーなら、カードの1枚や2枚は持っておけ。
まとめと予告
さっさと宿を決めて、夜遊びに備えろ。
さあ、無事に宿にチェックインできたな。
次は、パタヤ市内を散策するぞ。
まずは地理の把握からだ。両替もついでにすませておけ。