パタヤの新しい街づくりについて、パタヤ市ではプレゼンテーションや公聴会が続けて開催されている。
最初は、モノレール建設について。
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それから、ウォーキングストリートのアーケード化計画。
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今回新たな公聴会が開かれ、バリハイ埠頭とウォーキングストリート周辺エリアのモダン化再開発のプレゼンテーションが行われた。
パタヤモノレール計画のアンケート
パタヤの新しい公共交通システムとして、パタヤ中心部にモノレールを建設する計画が持ち上がっているが、その続報がパタヤ市広報より発表になっている。
パタヤの新しい公共交通システムの実現可能性調査、設計、環境への影響などについてアンケートを実施。
その結果が公表された。
たとえば、セカンドロード上に高架鉄道を検察することに関して。
選定基準は、62%が強く同意、23%が同意するがさらなる詳細が必要、反対7%、不明8%、などとなっている。
ざっと見たところ、概ね高評価という結果を得ているようだ。
参加者の大半が関係者だろうし、一般人もわざわざ公聴会に出向くほどなので、ある程度は好意的に見ていると思われる。
なお、ビーチロードのウォーキングストリート近くには、パタヤモノレール計画のお知らせがでかでかと掲示してある。
モノレール建設が本当に実現するかはまだまだ不透明だが、今回は少しばかり本気で取り組んでいくようだ。
バリハイ埠頭ならびにウォーキングストリート周辺再開発計画
次に、バリハイ埠頭とウォーキングストリート周辺の新しい都市計画について公聴会とプレゼンテーションが行われた。
環境にやさしい観光都市として、世界トップクラスの観光都市を目指し、陸上と海上に新しい観光名所を作っていく。
そのために、バリハイ埠頭とウォーキングストリート一帯のエリアを近代化する。
ウタパオ空港開発プロジェクトが実施される2025年には、500万から700万人の観光客増加を想定し、タイ東部エアポートシティが完成すると。
新しい開発計画には、2つのオプションあり。
オプション1は、New CBD(Central Bussiness Distric)。
パタヤを新しいビジネスセンター地区にしようというもの。
バリハイ埠頭に新しくクルーズ船ターミナルを建設し、バリハイ埠頭、モノレール駅、ショッピングモールを連結させ、新しい商業地区と近代的観光名所へ発展させる。ウォーキングストリートと並行してビーチ沿いに新しいレクリエーション施設を作る。
オプション2は、パタヤビーチに連結してレクリエーションエリアを増やしていくというもの。
ウォータフロントエリアを再開発し、モノレール、バリハイ埠頭、ウォーキングストリートをリンクさせ、大きなレクリエーションエリアを築いていく。都心エリアと美しい自然との調和を目指す。
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計画内容
正直なところ、よくわからない計画である。
2つのオプションの違いもどうにもはっきりしない。
ビジネスメインか自然環境重視のプランに分かれているようだが、どちらも似たような再開発計画のように思える。
まずモノレールをパタヤ市内に作り、駅をバリハイ埠頭に建設する。
モノレールの駅はショッピングモールと連結させる。これはバンコクのBTSと同じ構造だろう。確かに便利だ。
バリハイ埠頭エリアは大きく作り変える。
小さな半島の先端、パタヤ灯台がある付近に新しいクルーズ船ターミナルを作る。
ちなみに、現在のバリハイ埠頭の全景はこのようになっている。
ヨットハーバー、ラン島行きフェリー乗り場、ウォーキングストリート、パタヤビーチと並ぶ位置関係。
写真では見切れているが、ヨットハーバーのさらに左側に新しいクルーズ船ターミナルができることになる。
新しい計画の完成予想図を見ると、バリハイ埠頭付近には、スカイウォークを建設。
モノレール駅と連結させるようだ。
観覧車も見える。
ウォーキングストリートに並行した海沿いに何やら新しい施設を作るようにも見える。
感想
あくまでプレゼンテーション段階であって、実際にこの通りに完成すると決まったわけではない。
率直な感想としては、綺麗になるのはいいけれど、なんか違うよなあ。
たしかにバリハイ埠頭近辺も以前と比べると綺麗になってきた。
パタヤが小綺麗な街づくりを目指しているのはよくわかる。
でもパタヤの魅力はそこではないだろうと素直に思う。
ましてはビジネスセンター都市化なんて何かの冗談かと。むろん、観光ありきのビジネスセンター化だろうけど、パタヤ好きの求めるのはやっぱりそこではない。
とはいえ、まだまだ先の話。
早くても2025年のことだ。
それまでにモノレールが完成するとはちょっと考えにくいし、そう簡単に話は進まないだろう。
バリハイ埠頭近辺に遊歩道を作っておしまい程度で終わる可能性もあるし、ウォーキングストリートを含めパタヤの姿が一変する可能性もある。
当面の間は、遠目から静観しておけばいいかと。
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