ウドンタニーは落ち着く。いい街だ。
何度来ても本当に落ち着く。
パタヤの喧騒を離れて、イサーンの田舎町でのんびり過ごす。
タイの地方都市といっても、中心部は普通に都会なのもいい。
生活にまったく不便はない。むしろ、パタヤよりさらにコンパクトで食事どころにも困らない。
いい街だ。
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ウドンタニーとパタヤのバー
ウドンタニーのバービアの規模は、パタヤには遠く及ばない。
ソイサンパンタミット内には、デイ&ナイトというバービア群があるが、せいぜい15,6軒くらいだろうか。
通り沿いにもバービアが15軒か20軒くらい。
ソイサンパンタミットを出て、鉄道駅方面へ進むと、Nutty Parkというバービア群もある。
ここも15軒くらい。
ウドンタニー全体のバービアの数を足しても、パタヤツリータウンのバービアの数には及ばない。
それでもイサーンの田舎町にこれだけの外国人向けバービアが集まっているだけでも大したものだ。
これくらいの規模感がちょうどいい。
ウドンタニーにはせいぜい年に1回か2回ほど来るだけ。
2022年6月に約3年ぶりにウドンタニーを訪問。今年は4月末にまた訪問。
ウドンにはなぜか心が惹かれる。
最近ではもっぱらフライト利用しているが、かつてはパタヤからバスに12時間揺られてわざわざウドンタニーに通っていたこともある。
ウドンタニーのバーの何がいいか?
まったりした雰囲気なのもいいが、なにより知り合いが全然いないことがいい。
正直、パタヤでは長く遊びすぎた。
この10年、パタヤのバービアで遊び続けている。
毎晩のようにバービアに入り浸る日々だった。
顔が広くなり、あちこちで知り合いに遭遇する。
それはそれで心地よく過ごせる部分もある。
でも一方でしがらみも多くなる。
いわゆるオイタができなくなってしまう。
パタヤの夜に張り巡らされた情報ネットワークについては、パタヤで少し遊んだことがある人ならよく知っていると思う。
とりわけ特定の相手と仲良くなったら、そのネットワークの怖さを思い知るだろう。
別のバーに遊び行ったら、即座にLINEが入って、「今どこにいる?」と。
他の女を連れていようものなら、鬼のスタンプが飛んでくる。
本人が目撃しているわけではない。こちらの顔を誰かが目撃して、その女に即座に通報されるのだ。
パタヤの夜の世界は広いようで狭い。あっという間に情報が共有される。
夜の人たちの情報ネットワークは本当に早く広まる。
まあ、そんなもの気にせず遊ぶのもありだ。
特に短期旅行者ならばなおさらである。
気にしないこと。
なんなら連絡先の交換など最初からしない。
それが一番気楽だ。
が、長期滞在や在住ともなれば、なかなか難しい。
どんどんと顔が広くなり、知り合いが増え、それにともない自由な行動がしにくくなっていく。
そんなこともあり、在住外国人はバービアで飲むだけにして、遊びは紳士ラウンジだけという人も多い。外からは見えず、中で完結。これが一番気楽だからである。
ウドンタニーならば、パタヤのようなしがらみはない。
いや、ないはずだ。
年に1,2回訪れるだけで、滞在日数もほんの2,3日程度だ。
ど短期旅行者と変わらない。
気楽に遊ぼう。
ウドンタニーとパタヤにまたがる情報網
さあ、ウドンタニーに夜が来た。
パンデミックで壊滅したかと一時は心配していたが、ウドンタニーのバービアは普通に営業している。
今年4月末時点では、2022年6月より営業再開や新規オープンしたバービアがさらに増えているように感じだ。
ウドンタニーの夜は復活した。
ここなら誰にも面が割れていない。知り合いはいない。
好き勝手に遊べるぞ。
うへへへと鼻の下を伸ばしながらも、狩猟の目を輝かせてバービア探索に入る。
ソイサンパンタミット、略してソイサンパンいいよなあ。
基本的にファラン天国だ。ほとんどの客は欧米人である。
日本人はほとんど見かけない。むしろ、韓国人ないし中国人を見かけるようになった。
Nutty Parkもいい。こちらは中国韓国人はいない。ファラン天国なのだが、日系バービアがあるせいか、日本人らしき姿を見かける。
やっぱり、デイ&ナイトだよね、ウドンタニーの夜は。
と、文字が新しくなったアーケードの下をくぐる。
2軒くらいシャッターが閉まったままの店があるけれど、普通に復活している。1,2軒売りに出ているのはパンデミック前でもよくあったことだ。
ファラン客が大半で、東アジア系が少々といった客層。
そこまで混んでおらず、過ごしやすそうだ。
いやあ、いいねえ。
と、突然、横手から名前を呼ばれた。
びっくりした。
振り返ると、パタヤのバービアで頻繁に顔を合わせていた女性だった。
パタヤではサイライとしてフリー勤務していて、あちこちのバーを掛け持ちで働いていた。
その縁で知り合いになった。
なんでこんなところに?
なんでも、パンデミックによってパタヤでは仕事がなくなり、故郷のウドンタニーに戻ってきて、そのままナイトライフ再開後もウドンタニーのバービアで働くようになったそうな。
今でもパタヤのバービアとのつながりは強いようだ。
「あなた、先週どこそこのバービアの誕生日パーティに行ってたわよね」とさらっと指摘された。
いや、たしかにそのバービアのパーティには参加していた。
パタヤでの行動がウドンタニーにまで筒抜けではないか。
逆にいえば、ウドンタニーでの行動がパタヤまで筒抜けになるということでもある。
「あの子は元気?」とかも聞かれた。
たまの女性連れでバービアに遊びに行くこともある。
いろんなことがすっかりバレている。
あかん。
パタヤの夜の女性たちのネットワークは、光回線よりも高速と言われる由縁がよくわかる。
ネットワークはパタヤ内だけにとどまらない。
はるか数百キロ離れたウドンタニーまで一瞬で届いている。
おちおちウドンタニーで遊んでもいられない。
そういえば、クラビのバービアでも、元パタヤのバービアの知り合いに遭遇した。
パタヤと地方都市がつながっている。
特にウドンタニーは危険だ。
ウドンタニー出身のパタヤ出稼ぎ者は多い。
パタヤとウドンはバスで12時間かかっても、情報は一瞬で届く。またたく間に広がり、共有される。
まあ、今回はたまたまだ。
こんなことはそうそうはない。
いや、ないと思いたい。
というわけで、ウドンタニーでも油断はできない。
タイの夜のネットワークをなめてはいけない。
外国人が遊ぶエリアは多いとはいえ、しょせんは限られた範囲だ。
その行動はバレていると考えるべし。
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