今年1月にはじめてパタヤを訪れた友人を案内したときの話。
ゴーゴーバー、バービア、MP、立ちんぼなど、パタヤ夜遊びの王道とも言うべきルートで案内した。
無難といえば無難な場所ばかりだった。
関連記事:ゴーゴーバーから立ちんぼまで。タイ夜遊び旅行初心者一名様パタヤご案内
で、その友人にリクエストされたことがある。
「どこか日本人が行かないところに連れて行ってほしい」
来たよ、この質問。
実にありがちな質問だ。
なんでも、友人はバリ島のローカル向け置屋で一発500円で遊んで経験があるらしい。
地元のガイドに連れて行ってもらったそうだ。
そういう場所がパタヤにも無いのかと。
答えは、「そんな場所はパタヤには無い」
せいぜいが、ナックルアやテパシットの置屋ってことになるのだろうけど、あくまでローカル向けってだけで、別にそれほど安くないし、規模も大きくない。
わざわざ行くほどの価値があるとは思えない。
単純に日本人があまり行きそうにないってだけなら、ダークサイドのバービアとかになりそうだ。
(パタヤのダークサイドとは、スクンビット通りのさらに東側(山側)に広がるエリアのこと。長期滞在というかリタイアした永住型のファランが多く住んでいる。ソイでいうなら、ソイ・カオタローとかソイ・サイアムカントリーあたり。)
でも、それは単に場所が不便で、近くに住む長期滞在者じゃないと行きにくいってだけの話。
ジョムティエンの奥のあるようなジェントルマンズクラブも同じこと。
ファランの長期滞在者が多いから、そういう店が成り立っている。
近くに日本人が住んでいれば、たぶん、通ったりもするだろう。
もしわたしがソイ・カオタローやソイ・サイアムカントリーに住んでいれば、ダークサイドのバービアに日参することは間違いないし。
単純にファランと日本人の長期滞在者の比率の問題にすぎない。
そもそも、上記のバリ島の置屋にしても、おそらく日本人が何人も訪れているはずである。
日本語や英語が話せるガイドなら、当然、他の観光客も同じところへ案内しているはずで、そうなれば、もはや穴場でも何でもなくなる。
別に夜遊びスポットに限らず、普通に旅行ができるところなら、世界中に日本人が行かないような場所は、まずない。
それこそ紛争地やジャングルの奥地でもない限り、日本人は訪れる。いや、そんな極北の地にも住んでいたりするのが日本人だ。
日本人がめったに行かないようなところは、それなりの理由があって日本人というか外国人全体には不向きなのだ。
いくら料金が安くても、環境が劣悪であったり治安が悪かったりと。
手間と費用と時間を秤にかければ割に合わないケースが多く、リピーターも増えず評判も上がらず旅行者が訪れない。
よって、大した情報が上がってこないことになる。
まあ、気持ちはよくわかるんですよ。
わざわざ外国へ出かけているのに、日本人ばかりと顔を合わしたくない。
どうせならマニアックな場所へ行ってみたい。
そういう考えの旅行者は多い。
わたしも日本人がよく行くようなスポットは避ける傾向にある。
特に夜遊びに関しては、その傾向が強いかも。
わたしの場合、そういったお店はスレた女性が多かったり、値段も高めだったりすることが多くて敬遠しているだけなんだけど。
少し前に、ソイブッカオのバービアで飲んでいたら、若い日本人がやって来た。
まだ20代なかば。
海外の経験は少ない。
でも日本人が行かないようなところへ行きたいらしい。
ブッカオのバービアに来たのも日本人がいないからだと彼は言う。
わたしが一人で飲んでいたら、「珍しいですねえ」と言われた。
ブッカオのバービアで遊ぶ日本人は決して多くはないけれど、別にいないわけじゃない。
現にわたしが飲んでいるし、わたしの友人がパタヤに来た時は普通にブッカオのバービアで遊んでいる。他にもちょこちょこと日本人を見かける。
あくまでファランに比べて、日本人の割合が低いだけだ。
まあ、確かに中国韓国などのアジア系はほとんど見かけない。最近は、韓国人もちょこっと増えてきたけど。
単にファランが目立つだけだ。
日本人はどこにでもいるぞ。
日本人が行かないような場所なんか、ない。
少なくともパタヤにはない。バンコクにもない。
たぶん、タイ全土にもない。
もし、そんな穴場中の穴場があったとしても誰も教えてくれない。
自分で探せという話になる。
日本人が行かないってことは、日本語で情報を得られないってことだ。
英語かその他の言語で情報を収集しなくちゃいけない。
さらにローカルな穴場へ行きたければ、現地語での情報収集やコミュニケーションが必要だ。
そういった努力をおっぽり出して、日本人が行かない場所はどこにあると言われても、答えようがないし、誰も教えてくれない。
結局、日本人が行かないような穴場なぞ、自分で開拓するしかない。
と、わたしは思う。