ちまきのような料理が並ぶ屋台。
パタヤの街角では、ちょこちょこと見かける。
タイ人に料理名をたずねると、ホーモックという。
以前、天秤屋台で食べたのもホーモックだった。
⇒天秤屋台で購入したホーモックガイサイピー。鶏肉のバナナ葉っぱ包み蒸し。
バナナの葉っぱに包まれた謎の料理。
見た目は少々グロテスクだが、味は意外と悪くない。
そんな経緯もあり、屋台のホーモックが気になっていた。
作った人の顔写真が貼ってあるのが特徴的。
ホーモックの種類も多い。
こちらも写真入り。
が、どれが何だか、さっぱりわからない。
タイ人に付き添ってもらい、注文。
リクエストは、魚(プラー)。
魚にも何種類かあるそうで、おすすめなのがプラーサワイだという。
じゃあ、それで。
たくさん並ぶちまきの中から、屋台のおじさんは迷うことなくプラーサワイを出してくれた。
一品30バーツ。
カオニャオが10バーツ。
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ホーモックプラーサワイ
バナナの葉っぱを開いて、中身が登場。
やはり、見た目は最悪である。
吐瀉物にしか見えない。
食欲をそそる度数ゼロ。
でも、これがねえ、食べてみるとおいしいんですわ。
魚と野菜と香辛料をバナナの葉っぱで包んで蒸したものだろう。
魚は白身魚で少し脂がのっていて、やわらかくてほくほく。
味付けも見た目ほど濃厚ではなくて、ちょっとした魚の煮付けみたいな感じで、実に食べやすい。
野菜もよく煮込まれていて(いや、蒸されていて)、味が染みている。
臭みや苦味はほとんどない。
いいね、ホーモックプラーサワイ。
このプラーサワイという魚、タイ人に聞いてみると、ドリーとも呼ぶと教えてもらった。
ドリーといえば、フィッシュアンドチップスにも使われている種類ではなかったか。
⇒99バーツのフィッシュ&チップスがボリューム満点でうまい店、FRYDAY。ソイニュープラザにあるよ。
また、パンガシウスとも呼ぶと教えてもらった。
パンガシウスといえば、スーパーの惣菜コーナーで売られている白身魚フライではないか。
⇒BIG-C惣菜コーナーの巨大白身魚フライ(PANGASIUS STEAK)49バーツがうまい
ええい、いったいどれが正解なんだ。
ネットで軽く調べてみても、要領をえない。
プラーサワイ=パンガシウス=ドリー
という式は正確ではないけれど、近似値ではあるようだ。
つまり、プラーサワイもナマズの一種になるのかな。うーん、わからん。
まあ、おいしければいいか。
とりあえず、ホーモックに使われている魚は、プラーサワイということで。
普通においしいですよ、ホーモックプラーサワイ。
おすすめです。
ホーモックプラーチョン
ホーモックプラーサワイがうまいとわかったので、後日、別の魚も試してみたくなった。
何があるのか聞いてみると、プラーチョンがあるという。
英語で、snake fishだと教えてもらう。
なるほど、雷魚だな。
ホーモックプラーサワイと、ホーモックプラーチョンの両方を注文してみた。
左がプラーサワイ、右がプラーチョン
これまたグロテスクな外見でいらっしゃる。
特に右側のプラーチョンなんて、黒光りしているよ。
中身をほぐしたところ
プラーチョンをアップで
黒い皮がなかなか強烈だ。
プラーチョンのお味はというと、これまた白身魚だが、骨と皮が多くて食べにくい。
こころなしか脂身も多いような気がする。
日本でも雷魚を食べた覚えはないのだが、雷魚ってこんな味なのかな。それともタイの雷魚はまたひと味ちがうのか。
プラーサワイのほうがすっきりしていて、旨味も多くて、おいしい。
プラーチョンは、ちょっと失敗かなあ。
味付けは同じなのだが、魚が食べにくいので、ちょっと箸が進まない。黒い皮がとにかく邪魔。
たまたまかもしれないが、プラーチョンはダメでしたね。
プラーサワイのほうがおすすめです。
ホーモックには、他にも種類多数。
中身は少々グロテスクだが、味は悪くないですよ。
タイの街角でちまき屋台を見かけたら、勇気を出して買ってみましょう。
カオニャオと一緒に食べてもいいし、酒のアテにもなりますね。
バービアに持ち込んでもいいかな。
注文方法がよくわからなければ、バービア嬢に「ホーモックプラーサワイ」とお願いすれば、買ってきてくれるでしょう。
なお、きちんとしたレストランでホーモックプラーといえば、屋台のちまき風とは違って、魚を蒸したカレーのような料理が提供されるそうだ。
わたしはまだ食べたことがない。
機会があれば、そちらのホーモックプラーも食べてみたい。
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