2023年4月1日より、各航空会社の燃油サーチャージが値下げされた。
4月1日以降に発券すれば、燃油サーチャージの引き下げ分だけ安く購入できる。
5月8日には日本での5類引き下げに伴い、水際対策の撤廃がほぼ確定的となった。
5月8日以降は、ワクチン接種証明書や陰性証明書の提示なしに帰国できるようになるだろう。
すわ海外旅行のチャンスだと、多くの人が航空券購入に意欲的になっているかもしれない。
航空券の値動きをどうなったのか、ちょっとチェックしてみた。
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燃油サーチャージ引き下げ後のタイ航空
4月1日発券分より、日本発タイ行きの燃油サーチャージは、各社値下げとなった。
タイ航空は、片道125USドルだったものが、110ドルに下がった。往復で30ドルの値下げだ。
4月1日以降の日本-タイ往復の燃油サーチャージ
JAL:39,200円
ANA:36,000円
タイ航空:220ドル
さて、6月にタイ旅行を検討している友人がいる。
関空からのタイ航空利用しか考えていない。
早めに航空券を購入するべきかどうかいろいろ相談を受けた。4月1日の燃油サーチャージ値下げを待ってから購入したほうが安くなるんじゃないかとアドバイスした。
その友人よりタイ航空航空券の価格報告が入った。
3月末時点では95,000円だったものが、4月に入ると91,000円に下がったという。
約4,000円の値下げだ。燃油サーチャージの値下げが30ドルなので、ほぼ計算通りの結果となった。
のちほど改めて調べてみた。
6月の運賃は往復で91,630円となっている。
日程によりけりだが、だいたいこんなもの。
関空=バンコク往復で10万円超えが当たり前の状況が続いていたが、たしかに安くなってきているようだ。
ふと思いつき、Trip.comでの販売価格を見てみる。
個人的にはLCCのチケットを買う時にTrip.comを重宝している。レガシーキャリアはほぼ使わないため、無関心だった。
おっと、タイ航空の同じ日程のチケットが往復で86,340円で出ている。
預け荷物の重量が低く、キャンセル不可で、日時変更が16,500円と高いものの、あとの条件は同じのようだ。
タイ航空から直接購入するよりも、5,290円も安い。
タイ航空のチケットは直接購入が一番安いと思っていたが、案外そうでもないみたい。
航空会社のホームページとトリップドットコムを比較してみて、安いほうで購入すればいいと思う。
マイレージ付与率や細かい条件まで把握しておきたい場合は、航空会社での直接購入のほうがベター。
5月8日以降の日本帰国便
5月8日に日本の水際対策が撤廃されることが確実となってきた。
日本政府からの正式発表はまだないが、ほぼ確定的と言える状況だ。
関連記事:ついに日本の水際対策撤廃へ、5月8日証明書提示不要に
これにより、5月8日以降の日本帰国ではワクチン接種証明書あるいは陰性証明書の提示が不要となる。
ワクチン接種3回していない人でも陰性証明書なしに帰国できるわけだ。
ゴールデンウィーク最終日が5月7日。それまでに海外旅行から日本に帰国するならば、現行どおりの措置となるので、ワクチン接種証明書か陰性証明書が必要だ。
そこで、帰国を5月8日以降にずらせば、証明書不要にできる。
というわけで、5月8日付近のタイ・エアアジアXのバンコク発関空行きの料金をチェックしてみる。
5月7日が65,434円に対して、5月8日は26,103円で出ている。
スワンナプーム空港発が14時ちょうどのフライトだ。これは増便にあたる。
3月27日からは、エアアジアのバンコク=関空便は、週11便となっている。
既に運航されていた時間帯のフライトが週4便から毎日運航に増え、さらに新しい時間帯のフライト週4便で運航される。計週11便だ。
特に増便の価格が安くなっている。
ゴールデンウィーク後半の5月5日の帰国便でも30,188円で買える。
増便による恩恵で安いチケットが買いやすくなった。
エアアジアでもっとも気をつけるべきは突然の運休なのだが。
機材のやりくりがうまくいかず、4月のフライトが一部運休となっている。
ゴールデンウィークは運休対象期間外なのだが、これまた油断できない。
ちなみに、これもTrip.comでチェックしてみる。
5月8日のフライトが、25,410円で出ている。
エアアジアで直接購入価格が26,103円なので、さらに安い。しかもエアアジアで直接購入すると別途クレジットカード決済手数料がかかるが、Trip.comは決済手数料無し。
合計すると、1,400円ほど安くなりそう。
ちなみに、ピーチのフライトはまだ高いままだ。
なかなか厳しいピーチである。
ピーチにも増便を願いたいところだが、機材がまだ足りないはずだ。
エアアジアも機材くりがうまくいっていない。
まとめ
燃油サーチャージ値下げにより、たしかに航空券の価格は下がっているようだ。
むろん中には燃油サーチャージ値下げ幅以上に高くなっている便もあるだろう。
また、増便の影響で安く買える路線も出ている。
増便していけば価格は下っていく。
その一方、水際対策撤廃で需要は高まっていく。
イタチごっこ的な状況ではある。
LCCはもともと燃油サーチャージは取っていない。運賃に含まれている。
でも燃油代そのものが下がれば、運賃も下げやすくなる。
でも需要が上がれば、やっぱり価格は上がりがち。
もろもろ考えると、5月8日以降の帰国便をなるべく安く購入するには急いだほうがいいかもしれない。特に水際対策撤廃直後の帰国便には人気が出そうな気がする。
6月あたりの往復フライトはそろそろ本気で検討がよさそう。
7月8月の夏休みのフライトは微妙なところ。さらなる増便と安定的な運航がされるかどうかを見てから購入してもいいかもしれない。
航空券購入の最適時期ってのは見極めが難しい。
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