タイは5月1日のTest&Go廃止などの入国制限緩和によりほぼ全面的に開国した。
隔離も検査もなしで自由に入国できる。
政府でも開国という表現を使うようになっている。
2019年にタイを訪れた外国人観光客は3,990万人だった。
今年の観光客はどうなるのか。
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今年1月から3月の外国人観光客
タイ政府が2022年1月から3月の観光経済についての統計を発表している。
まず、今年1月から3月の外国人観光客の累計は497,693人。前年比2,367%増。
今年3月では、210,836人の外国人観光客が到着した。これは前年同期の3,029%増加。2020年より-74%、2019年より-93%。
国籍上位3位は、ドイツ17,096人、アメリカ14,185人、フランス12,562人。
今年3月にタイを訪れた外国人の割合
ヨーロッパ47.1% 99,312人
東アジア20.8% 43,957人
南アジア9.1% 19,118人
アメリカ9.0% 18,979人
中東8.5% 17,997人
オセアニア4.4% 9,197人
アフリカ1.1% 2,276人
やはり欧米からの旅行者が圧倒的に多い。
パタヤはファラン天国となっている。
次に東アジアだが、43,957人は意外と多い印象。日本人がどれだけ含まれているかは不明。
南アジア(主にインド)からの旅行者も増加中だ。
これは3月の統計。
4月には日本からの旅行者が増えている。
4月1日から27日に空路でタイ入国した人の出発地では、日本は7位。12,151人となっており、東アジアではトップだ。
タイランド登録数
5月1日からの新しいタイ入国措置では、検査も隔離も不要となっているものの、タイランドパス登録は継続となっている。
4月29日にタイランドパス登録が再開された。
4月29日から5月4日のタイランドパス登録統計が発表されている。
4月29日80,781件
4月30日30,133件
5月1日24,781件
5月2日26,738件
5月3日26,882件
5月4日24,643件
累計で登録213,958件。承認済み202,878件、却下3,456件。審査中は、AIで0件、手動で7,624件。
再開初日となった4月29日が圧倒的に多い。
4月29日はサーバーエラーが頻発していたが、その後は安定しているようだ。
AIでの自動判定も導入しており、承認までの時間は短縮化されている。本日のCCSA会見でも言及されていたが、今は48時間以内に結果が判明する。
AIでの自動判定があれば、即時承認も可能なようだ。
日本からの申請ではおおよそ6時間から10時間程度で承認がおりているもよう。
即日承認例が大半だと思われる。
タイランドパス登録方法はこちらから。
関連記事:タイ入国に必須 タイランドパス(THAILAND PASS)申請方法[5月1日アップデート版]
関連記事:タイランドパス即日承認実例レポート
タイ開国後の入国者数
5月1日のタイ開国後の入国者数や外国人観光客の数が順次発表となっている。
まずは、プーケットオフィシャルより。
5月1日と2日のタイ空路入国者が41,052人。
外国人が34,071人、そのうち40人が隔離あり。
タイ人は6,981人、そのうち5人が隔離あり。
スワンナプーム到着が30,110人
プーケット空港到着が7,421人
ドンムアン空港到着が2,548人
1日平均で2万人が入国している。4月の平均は1万人だった。
5月3日のスワンナプーム空港国際線到着は106便で、乗客12,437人。
5月4日は、109便で13,220人。
5月5日は、115便で13,871人。
(予想数値)
続いて、本日のCCSA会見で発表された数字。
2022年5月1日から4日までのタイ空路入国者
累計:73,004人
・隔離免除72,919人
・5日隔離85人
やはり圧倒的大多数が隔離なし(No Quarantine)で入国している。
ワクチン接種済み者はもちろんのこと、ワクチン非接種者でも出発前72時間以内の陰性証明書があれば隔離なしでタイに入国できるようになった。
わざわざ隔離5日間を選択する人は稀。
5月1日から4日までのタイ空路入国者の出発地トップ10
1.シンガポール8,806人
2.マレーシア3,873人
3.インド3,414人
4.UAE2,895人
5.イギリス2,540人
6.アメリカ2,339人
7.オーストラリア2,221人
8.ベトナム2,146人
9.ドイツ2,081人
10.カンボジア2,030人
開国後4日間の統計では日本はトップ10入りせず。
先月は7位だったのだが、今回は外れた。
日本のゴールデンウィークが開始となった4月中にタイ入国を済ませた日本人が多かったのかもしれない。
シンガポールは常に上位だ。シンガポール入国には検査も隔離も不要。タイとシンガポールは自由往来が可能となっている。
マレーシアは陸路国境がオープンになった影響が大きい。サダオ国境からは、5月1日と2日の2日間で2000人のマレーシア人旅行者が陸路で入国してきたという。
カンボジアとの国境であるアランヤプラテート検問所もオープン済み。カンボジアからタイへ陸路入国できるようになった。それでカンボジアがトップ10入りしたとみられる。
開国済みの国からの旅行者が多いのは当然。
日本入国には陰性証明書と空港検査などが厳しい検疫措置が継続中だ。タイ入国は簡単でも日本帰国はなにかと障害が多い。
日本がふたたびタイ旅行者ランキング入りできるようになるのはいつのことだろうか。
今年のタイ旅行者の目標は1,500万人
TAT(タイ国政府観光庁)は、今年最大1,500万人のクオリティの高い外国人観光客の到来を目指すと発表。
1月から3月の外国人観光客は合計で約44万人だった。
5月から9月は月30万人、10月から12月は月100万人を目指す。
最大1,500万人達成のため、民間部門と協力していく。
TATのマーケティングでは、5つの主要国をターゲットとする。インド、オーストラリア、シンガポール、マレーシア、韓国。
これらの5つの国では旅行制限を大幅に解除しており、旅行がしやすくなり、商業フライトの再開が増加している。
今年の観光客数の予測は500万人から1500万人。
3つのシナリオがある。
1.タイの陸路国境が閉ざされたままで、中国が国を開けない場合は500万人
2.中国が今年10月に国を開けて、200万から300万人の中国観光客がやってくるならば700万から800万人
3.タイが隣国との陸路国境を開放すれば700万から800万人の外国人旅行者がラオス、マレーシア、ミャンマー、カンボジアからやってくる。よって合計1,500万人
最大で1,500万人となる。
陸路国境は順次オープンとなっており、これは解決できそう。
あとは中国政府が自国民の海外旅行を解禁するかどうか、また中国入国時の厳しい検疫を解除するかにかかっている。
なお、プラユット首相は来年2023年には年間2,000万人の外国人観光客がやってくるだろうとの予測を述べている。
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