3月1日にタイ隔離なし入国のTest&Goは海路と陸路に拡大された。
以前は空路入国に限定されていたが、船で入国したり、陸路国境を通ってタイに隔離なし入国できるようになった。
初のTest&Go海路入国が報告された。
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ヨットでタイTest&Go入国
TAT(タイ国政府観光庁)の報告。
シンガポールから4人のインドネシア人を乗せたマレーシアのヨット「マギー号」が3月8日にプーケットのアオポー埠頭に到着。
これはTest&Goでの初の海路入国となる。
海路でのTest&Goの条件は空路とほぼ同じだ。
完全なワクチン接種済みが前提条件で、空路入国と違い、到着時の検査は船の上で受ける。結果が出るまでは船の中で待機して上陸することはできない。
また、海路でのTest&Go入国では、タイランドパスではなく、大使館を通じてCOE(入国許可証)を取得しておく必要がある。2万ドル以上の医療保険加入や72時間以内の陰性証明書取得の条件は変わらない。
計画では4月以降は海路入国でもタイランドパスに変更されることになっているが、まだ正式には決まっていない。
観光業界では、Test&Goの緩和により、購買力の高い旅行者が海路でタイを訪れることを期待しているという。
2022年1月から2月にプーケットに到着したヨットは27隻、92人の乗客。2021年は91隻、323人の乗客だった。
プーケットには、官民合わせて約30の埠頭と深海港があり、海路入国には理想的な目的地だとしている。
参照:https://www.tatnews.org/2022/03/phuket-welcomes-first-test-go-arrivals-by-water/
Test&Go陸路入国
3月1日からはTest&Goでの陸路入国も可能となっている。
ただしチェックポイントは、ノンカイ、ウドンタニ、ソンクラーのみ。
タイランドパス申請のトップ画面は、空路と陸路に分かれて表示されるようになっている。
海路はCOEで申請するが、陸路はタイランドパスで申請となる。
陸路での出発国は、ラオスとマレーシアのみ選択可能。
タイ最初の到着国境は、第1タイ・ラオス友好橋(ノンカイ)とサダオ(ソンクラー)の2つから選択。
ウドンタニには国境がないが、Test&Goでの到着日滞在ホテルとしてウドンタニのSHA Extra Plus ホテルが使えるという意味のようだ。
ラオスのビエンチャンからタイのノンカイへ渡るには友好橋を渡る。
この国境は何度も通過した経験がある。歩いては行けないようでバスが出ている。
マレーシアとの国境にあるタイの街は、日本ではダンノックと呼ばれているが、国境ポイントの名称はサダオ。
ここは普通に道路でつながっている国境で、なんなら歩いてでも通過できる。
サダオ国境がTest&Goでオープンとなれば、マレーシアからの観光客が増えることは容易に想像できる。
ダンノックはマレーシア人向けの一大歓楽街だ。
少しだけ足を伸ばしてハジャイまで遊びに行くまでマレーシア人も多い。サダオからハジャイまでは車で1時間程度の距離だ。
3月1日以降に実際どれだけサダオ国境でのTest&Go利用者がいるかは不明だが、おそらくはすでにマレーシア旅行者がいるはず。
3月15日から、マレーシアはタイとの間でワクチントラベルレーンを開始して、相互隔離なし入国が実現する。これは空路限定だ。
さらにマレーシアは4月1日から全面開国し、外国人観光客を受け入れる方針を発表している。
マレーシア側の陸路国境も完全オープンするかはまだわからないが、少なくともマレーシア人の帰国は問題ないだろう。
マレーシアの陸路国境も外国人向けにオープンとなれば、タイからマレーシアへの縦断旅行も可能となる。
ラオスの入国はまだまだ厳しいようだ。
現状では、外国人がタイのノンカイから陸路国境を渡ってラオスに遊びに行くことはできなさそう。
ラオスに住んでいる人なら、Test&Goを使ってタイに隔離なし陸路入国では可能だ。
相互に陸路で隔離なし往来が可能となれば、いわゆるビザランも復活するかもしれない。
タイからラオスへ行き、ビエンチャンのタイ領事館で観光ビザを取得して、またタイに戻る。もしくはノービザで戻る。
このご時世ではビザランはやめたほうが無難だろうけど、そういった選択肢が広がるの単純に喜ばしいこと。
パンデミック前の状態に少しでも近づいていけばいい。
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