タイ観光スポーツ省が新しい外国人向けタイ旅行ポータルウェブサイト「Entry Thailand」を開設したと発表。
旅行者が容易にタイへ旅行できるようにするのが目的としている。
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Entry Thailand
現在タイへ隔離無しで入国することはできるが、そのためには、書類の山と格闘しなくてはいけない。
ピパット観光大臣によれば、複雑な入国要件によって困難に直面する観光客を支援するために、このポータルウェブサイトを作ったという。
Entry Thailand
⇒http://entrythailand.go.th/en/
(https化されておらず、ブラウザ環境によってはエラーが出る可能性あり。在東京タイ大使館のホームページにもリンクがあるがGoogle Chromeではセキュリティエラーとなる。)
Entry Thailandというサイトは以前から存在しており、今回システムを一新したようだ。
サイトの中身は、タイへの旅行を希望する人への出発前手続きや、タイ到着時や滞在中の情報、帰国時の情報など。
出発前の手続きでは、入国要件、AQ/SHA+ホテル予約、保険加入、タイランドパス、モーチャナなどへリンクなど一連の流れと公式リンクを掲載。
この流れに従い手続きしていけば、入国前手続きが完了する。
これまで発表になったている以上の情報はないけれど、流れが可視化できて、それぞれリンク先をたどれば手続きできるようになったのはいいこと。
ためしにホテル検索をしてみたが、まだまだ中身は充実していないようだ。
バンコクのホテルは検索結果が多めだが、いざホテルの部屋を選ぼうとするとエラーが出ることもある。
パタヤのホテルは検索結果が出ず。
保険はタイ国内の保険会社をまとめて紹介するサイトへリンクされている。
今のところ、タイランドパス手続きの仕組みがわかっている人には、このEntry Thailandはさほど役に立たないと思う。
また初めて手続きする人にもちょっとわかりにくいかもしれない。
言語は英語かタイ語のみなので、日本人にはなおさらだ。
このシステムはまだローンチされたばかりのようだし、これからの拡充に期待。
ピパット大臣は、2022年にタイを訪れる旅行者は800万人から1500万人と予想。
2023年にさらに上昇傾向となれば、2000万人の外国人観光客を受け入れることになる。
このような巨大な需要に対応するためのシステムを確立しておくことが重要だという。
参照:https://www.bangkokpost.com/business/2232631/tourism-ministry-unveils-portal-to-assist-visitors
来年以降もタイ入国には手続きが必要
タイランドパスを使ったタイ隔離無し入国はされほど難しくない。実際の入国はびっくりするほどスムーズだ。
タイ入国の流れ
⇒タイ隔離免除入国実践レポート(1)事前準備と関空からスワンナプームへのフライト
⇒タイ隔離免除入国実践レポート(2)タイランドパスで入国手続き、空港から病院経由隔離ホテルへ
⇒タイ隔離免除入国実践レポート(3)バンコクのAQホテルで1泊隔離滞在と検査結果通知
⇒タイ隔離免除入国実践レポート(4)2回目の検査はATKで
入国は簡単だが、出発前の手続きが面倒くさいのは確か。
一つのサイトですべて完結できればいいが、ホテルをあれこれ探して、保険もあれこれ探して、バウチャーや保険書をもらって、それからやっとタイランドパス申請ができるようになる。
予備情報無しでは混乱すること必至だ。ある程度情報があれば意外と簡単なのだが、最初は戸惑うだろう。
Entry Thailandがそのような人の手助けとなればいいが、ざっとチェックしたところ、日本人には使いづらい。
来年以降も現行のタイランドパスのような制度が続くのは間違いない。
事前に入国許可を得ないとタイ旅行はできない状態がしばらく続く。
パスポート一つで気軽にタイへ行ける時代は終わった。少なくともしばらくは元に戻らない。これが現実だ。
そして状況は流動的で、規則もころころと変更される。
タイ旅行へ行きたい人は、常に入国システムを注視しておく必要がある。
面倒くさい時代になったが、落ち着くにはあと数年かかるくらいの覚悟は必要かもしれない。
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