タイ入国情報

タイ隔離免除入国実践レポート(1)事前準備と関空からスワンナプームへのフライト

投稿日:2021年11月15日 更新日:

11月1日から開始されたタイ隔離免除入国制度を使って、実際に日本からタイに入国してみた。
事前に揃える必要がある書類はあるものの、入国に至る手順はそれほど難しくない。
やってみたら意外と簡単というパターンだ。
隔離免除でタイに入国したいと考えている人に向けて、ある程度深いところまで考察を加えながら、体験レポートを書いていく。
利用したフライトは関空発バンコク行きのタイ航空便だ。
レポート初回は、事前準備のおさらいと、関空からスワンナプーム空港までの様子を。

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出発前準備

11月1日にタイが開国したといっても、パンデミック前にようにパスポート一つで気軽にタイへ渡航できるわけではない。
手続きは簡素化されつつあるが、まだまだハードルは高い。
現在はタイランドパスというシステムを使って、タイ入国許可を得る必要がある。入国に向けた事前承認といった形だ。

タイランドパス申請に先立ち、用意するものがある。

まずは、タイ入国日の確定。つまり航空券を実際に購入するか、確実に購入できる目処を立てておくこと。現状では航空券が売り切れることはそうそうないので、タイランドパス申請時には必ずしも航空券を購入しておく必要はない。
タイランドパス申請には航空券の提出は不要だが、入国日は特定しておかないとタイランドパスは申請できない。
また、タイランドパス申請時に滞在期間も記入する欄があるので、フライト日程は事前に決めておく必要がある。厳密に言えば、絶対その期間通りにしか滞在ができないわけではないが、保険加入期間が滞在予定期間をすべてカバーする必要があるため、滞在予定期間は事前に仮決定しておく必要がある。

次に、到着後のホテルの予約だ。これは、AQホテルないしSHA+ホテルに限定される。
ホテルに直接連絡するかアゴダを通じて1デイパッケージプランを予約する。予約後にホテルとやり取りして、コンファメーションレターを送ってもらう。

それから、タイ滞在期間中に最低5万ドルをカバーする医療保険に加入する。保険に加入すると保険証書がもらえる。

なお、隔離免除入国の必須条件は完全なワクチン接種を終えたという証明書を持っていること。
日本でワクチン接種をしたなら、各自治体が発行するワクチン接種証明書(ワクチンパスポート)があればいい。

書類が揃ったら、タイランドパスを申請。
早ければ1,2分、遅ければ1週間ほどかかって承認される。
書類に不備があれば却下されるのでやり直し。
承認されれば、QRコードがPDFファイルで送られてくるので、印刷しておく。

他の書類もすべて紙媒体で印刷しておくのがベター。ワクチンパスポートはコピーしておいてもいい。

無事にタイランドパスが承認されれば、出発前72時間以内にPCR検査を受けて、英文での陰性証明書を取得する。

これで準備は万端。
日本を出国し、タイに向かうことができる。
事前準備がとにかく大事だ。というか、書類を揃える作業がすべてといってもいい。
きちんとした書類さえあれば、実際のタイ入国は簡単な流れ作業だ。

(タイランドパス、ホテル予約、保険加入については、別途さらに詳しい記事で解説する予定。)

関西国際空港の現状

出発当日。
関西国際空港発バンコク・スワンナプーム空港行きのタイ国際航空TG623便に搭乗予定だ。
フライト出発予定時刻は午前11時。

エアポートリムジンバスで関空へ。
バスは大幅に本数が減っていた。
そのぶん、乗客は多かった。とはいえ、半数以上は第2ターミナルへ向かうようだ。つまりLCC国内線利用者だ。

午前8時過ぎ、第1ターミナル4階にバスは到着。
バスを降りると、空港前はがらがら。

バスを降りた乗客がターミナルビル内に入っていくと、無人状態となった。
送迎の車も極端に少ない。
こんな関空は初めて見た。

出入り口は、入口出口が別々の一方通行。

閉鎖された箇所も多い。

中に入り、到着フロアを見下ろすと誰もいない。

出発フロアに入った第一印象は全体的に暗いということ。

ほとんどのカウンターがクローズしている。

特に入って右側のエリアは何一つオープンしておらず、本当に暗い。

暗くて無人の空港というのは、なんとも不気味で薄気味悪い。

LCC搭乗時に活躍する重量計は調整中で使えず。

本日の国際線出発は、24時間で8便のみ。
そりゃあ、国際線フロアにほとんど誰もいないはずだ。

おそらくはタイ航空のチェックイン開始時間を待っている人がちらほらといるだけ。

4階出発フロアの喫煙所は閉鎖。

ターミナル1内には2階と1階に一箇所ずつあるだけ。
後述するが制限エリア内の喫煙所は閉鎖されているため、空港内での喫煙できるのはこの2箇所のみ。

2階の国内線フロアはまずまず人が多い。
マクドナルドなんてほぼ満席だった。

チェックイン開始まで時間があったので、先に食事を済ます。
絶賛営業中のすき家で朝定食。

最後の日本食だ。

ちなみに関空ラウンジはとっくに撤退済み。

また、3階のあったはずの大韓航空のラウンジの看板がなくなっていたので、たぶん撤退している。

タイ航空チェックイン

タイ航空のチェックインカウンターはD。

午前8時半に搭乗手続き開始。
少し遅れてチェックインカウンターへ。
カウンターは4つほど開いており、待ち時間はほぼゼロ。

タイ航空ではWEBチェックインをやっているが、バゲージドロップカウンターが開いておらず、現状ではあまり意味がない。
ただ、WEBチェックイン済みだと、ビジネスクラスカウンターに並ぶことができるそうだ。まあ、エコノミーのカウンターもがらがらなので、これも大して意味がないが。
この先、乗客が増えてくると、WEBチェックインしておいたほうがいいかもしれない。

最初に検温を実施。
その際に、このような用紙を渡される。搭乗時に地上係員がチェックに用いる。右上の赤字が検温した体温。

出国する空港およびタイ入国時に提示する必要書類
1ビザページor再入国許可印・滞在許可印
TOURIST VISA EXEMPTION(観光ビザ免除、つまりノービザ)の場合
・渡航目的が観光であること
・パスポート6ヶ月以上の残存
・1人あたり2万タイバーツor1家族あたり4万タイバーツ(キャッシュorクレジットカード)
・帰国用の航空券 帰国日も確認 *滞在期間 隔離+30日

2Thailand Pass QRコードor入国許可証(COE)
ワクチン接種証明書

3渡航の72時間前以内の検体採取された英文のPCR検査による非感染証明書*原本のみ

4英文医療保険の証明書

5ホテル予約確認書

搭乗券発行前に、この表に従って書類チェックが行われる。
書類はすべて紙媒体で揃える必要はなく、スマホのPDFファイルを提示してもいいが、手間を減らすためにもあらかじめすべて印刷しておくのがベター。
先回りして言っておくと、タイ入国時の書類審査でもこれは同様。印刷した書類を見せるほうが手っ取り早い。
いちいちスマホを開いて提示するのは時間がかかる。
全部紙で用意しておいて、まとめて渡すのが楽で早い。
タイランドパスはA4用紙に印刷すると巨大なQRコードとなるが問題なく読み取れる。

陰性証明書は原本のみとなっているが、実際にはコピーやPDFでも認められるはずだ。ただし絶対とはいえないので、心配な人は検査後に紙の原本をもらっておくこと。

なお、ビザ免除措置(ノービザ)での入国ならびに現地滞在延長については、話が長くなるので別の記事にしておく。
普通に往復航空券を持った状態でノービザ入国するだけなら何の問題もない。

1人あたり2万バーツの所持云々は、昔からあるルール。実際に提示が求められることはめったにない。個人的経験では、タイ南部のマレーシアとの陸路国境通過時に一度だけ要求されたことがあるだけ。
タイバーツでなく円でもドルでも2万バーツ相当のキャッシュがあればいい。
タイ航空の注意書きではクレジットカードでもいいことになっているし、実質的にこのルールは考えなくてもいい。

とにかく必要書類(タイランドパスQRコード、ワクチンパスポート、ホテル予約確認書、医療保険加入書、陰性証明書、ノービザであれば帰国航空券)は紙に印刷して、まとめてクリアファイルに入れておき、一括して係員に渡すのが得策。

濃厚接触者ルールに気をつけろ

本日搭乗場予定の乗客は30人とのこと。

書類チェックが終わると、通常通りに搭乗券が発行される。
何も言わないと自動的に席を割り当てられるが、座席変更はもちろん可能だ。
念のため確認すると、同じ列には乗客はいないが、すぐ後ろの列のシートに乗客がいるそうだ。
それはちょっとまずい。
もしもその乗客がタイ到着後の検査で陽性であったならば、近くに座っていた乗客は濃厚接触者扱いとなり、10日間の強制隔離が求められる可能性がある。
濃厚接触者自身は陰性であり、すなわち病気ではないので、加入している医療保険は使えない。自腹で隔離ホテルに10日間滞在しなくてはいけない。費用は数万バーツだ。
サンドボックス制度開始以来、実際にこの恐怖の濃厚接触者ルールが適用された人は何人もいる。やってられるかと隔離を拒否して帰国してしまった人、そのまま自腹で隔離を受けた人、さまざまだ。

でも、現在どこまで厳しい隔離措置が取られているかはよくわからない。
自宅待機が許されるとか、3日後の検査で陰性ならば解放されるとか、いろいろな話は出ている。
とはいえ、一般的な旅行者にとっては絶望的な状況であることに変わりない。短期旅行であったら、濃厚接触者認定された時点で旅行は終了だ。これはなんとしても避けるべきリスクだ。
よって、チェックインの際には、前後左右に他の乗客が誰もいない席を指定しておくと安心できる。

以前の機内濃厚接触者ルールでは、前後2列と横2席までが適用されるという話だったが、現在のルールはどうにもはっきりしない。
タイ航空の事情係員に現行ルールを知っているかと聞いてみたが、知らないとの返事。航空会社が知らないことを一般人が知るよしもない。すべてはタイ当局のさじ加減次第だ。

というわけで、最低でも前後1列と左右1席は無人状態にしておくのがベター。可能であれば、2列はあけてもらおう。
乗客30人程度であれば、周囲は無人にできる。
この先、タイ旅行者が増えていけば、物理的に間隔をあけることが難しくなってくるだろうが。

11月1日以降、日本からタイへの渡航者の間ではただの一人も陽性者が出ていないので、現時点では特に心配する必要はないのだが、念には念を入れておくに越したことはない。

なお、タイ航空では、エグジットシート指定はすべて有料となったそうだ。
以前はマイレージステータスによっては無料措置が取られていたが、現在は廃止になったとのこと。
よほど乗客が多いときだけ無料で開放することがあるそうだが、これだけ客が少ない状況では利用できそうにない。
そもそも、今の乗客数では3列席を確実に独占できるので、エグジットシートは必要ない。3列席で横になって寝るほうが快適だ。エグジットシートでは横になれない。

これにてチェックインは完了。
スムーズに進んだが、それでも5分程度かかった。
中には揉めている人もいて、ずっとカウンターに張り付いていて、裏で係員が忙しそうに動き回っていた。
何度も繰り返すが、とにかく紙で書類をきちんと揃えておくこと。
スムーズに進めるのがこれがベスト。

搭乗へ

関空国際線の保安検査場と出発口は、一つしかオープンしていない。
利用者が少ないため、各機能をなるべく一つに集約しているそうだ。

空港内のあちこちが閉鎖された状態だ。
なんだかひどい有様。

両替所は出国審査後に利用できる。

出発口近くにあるファミマも営業せず。

先に言っておくと、搭乗口近くにあるファミマも営業していない。
2階国内線フロアのローソンは営業している。
コンビニに用がある人は、出国手続き前にローソンへ。

たった一つしかない出発口だが、当然のようにがらがら。
順番待ちゼロで荷物検査を通過し、順番待ちゼロでイミグレーションを通過。
何もかも順番待ちゼロ。

イミグレーションを抜けた先の制限エリアは閑散としている。

営業している店が少なく、工事区画もあって、全体的に薄暗い。

いつかの免税店は営業中。
客はほとんど見かけないが。

シャトルは中間駅行きが運行停止中。

先端駅行きのみ運行。

先端駅にあるANA免税店は営業していた。
話によると、曜日限定で店を開いているそうだ。
運が悪いと閉店に出くわす。要注意。
ここで買い物するとJCBゴールドカードの割引と、ユナイテッドマイレージプラスの追加マイレージがゲットできる。

先端駅近くにあるファミリーマートは営業していない。

トレイも一部は閉鎖。
そして、喫煙所も閉鎖されている。

空港係員に確認したが、制限エリア内の喫煙所はすべて閉鎖中だという。
よって、出国審査を終えたあとの喫煙は不可。
愛煙家の人はご注意を。

クレジットカードラウンジは営業していた。
JCBやVISAならゴールドカード以上があれば利用できる。
航空会社系ラウンジは見ていないが、タイ航空ラウンジはやっていると思う。

搭乗予定のタイ航空便はすでに待機中。

定刻より10分前倒しの出発予定に変更されていた。

搭乗は普段どおり。

ボーディングブリッジは無人。
本当に人が少ない。

機内に入るとがらがら。

ビジネスクラスは客ゼロのようだ

エコノミークラスもがらがら。

前後左右いずれも客はゼロ。
濃厚接触の心配もゼロ。

すぐに全員の搭乗が終わり、離陸準備へ。

バンコク発日本行きのフライトでは、キャビンクルーは全員防護服着用だったが、日本発のフライトではマスクのみ。

スワンナプームへのフライト

午前10時58分、離陸。

安定飛行に入ってから、機内食が配られた。
ポークとフィッシュの2種類。

ポークは、豚のタイ醤油炒めのような料理。カイダーオ付き。
パンとクラッカーとケーキも付いていて、食べごたえたっぷり。

アルコールの提供もやっている。
ひさびさにシンハーを飲んだら、もうお腹いっぱい。

席についたモニターでは映画が視聴可能。たぶんゲームはやっていない。

3列シートに横になりながら映画が見られる。快適だ。

しばらくすると、紙袋入りのスナックセットが配られた。

そういえば、以前だったら、機内食配膳前にドリンクとスナックのサービスがあって、さらに到着の少し前にはアイスクリームのサービスがあったような覚えがある。
その二つがないかわりに、このようなセットが配られているということかもしれない。

また、TM.6(出入国カード)も配られた。

出入国カードの内容の大半はタイランドパスで記載済みだから、もう出入国カードは不要になると思っていたのだが、継続となったようだ。
タイランドパスとほぼ同じ内容をまた書かされるのは面倒だがしょうがない。
でも健康質問票(T.8)は配られなかった。よくわからないシステム。

タイ時間で午後2時53分、無事にスワンナプーム空港滑走路にランディング。
飛行時間は、5時間55分だった。

フライトスケジュール上の到着予定時刻は午後3時45分。
予定よりも1時間弱早いことになる。

約3週間ぶりにタイの大地に降り立つ。
帰ってきた。
ここまではすべてが順調に進んでいる。
次はいよいよタイランドパスを使ったタイ入国手続きに進む。
己の足でタイに踏み入れる。

(次回につづく⇒タイ隔離免除入国実践レポート(2)タイランドパスで入国手続き、空港から病院経由隔離ホテルへ

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