中国は1月8日開国し、海外旅行が解禁された。
日本や韓国やアメリカなどは、水際措置を強化し、中国からの入国を制限した。一方、タイは制限なしで中国からの観光客を受け入れしている。
出発前の陰性証明書取得は不要で、到着時検査も不要だ。
心配されているのが、中国人観光客の大量流入によるタイ国内での感染拡大だ。
タイ保健当局より、ここ2週間の感染状況が発表された。
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タイ到着時検査
タイ保健当局が、過去2週間の感染状況を発表した。
保健当局は警戒態勢にあり、タイ到着者に対して無作為検査を実施しているとのこと。
その結果、5人の外国人旅行者が検査で陽性になった。
今月第2週は3人、第3週は2人でそのうち1人が中国からの旅行者だという。
保健当局によれば、海外からの旅行者の感染率は高くないと判明した。
これ以上の詳細は不明。
現行の入国ルールでは、すべての国からの旅行者は陰性証明書の提示も空港検査も不要となっている。
空港到着時にランダムで検査しているのか、それとも見た目で症状が出ている人を抽出して検査しているのかはわらかない。
また検査母数も不明のため、陽性率は出しようがない。
日本では、昨年末の12月30日より水際措置を強化し、中国からの到着者は全員空港で検査を受けることになった。
12月30日から1月5日まで入国時検査では4895人中408人が陽性だった。陽性率は8.3%。
その後水際措置をさらに強化し、中国からの旅行者は事前の陰性証明書取得も義務化された。
1月13日から19日の空港検査では、10,400人中117人が陽性だった。陽性率は1.125%。
陰性証明書が必要な状態でも100人に1人は陽性となっている。
出発前検査で300-400人が陽性
中国やインドなど一部の国では、入国・帰国前のPCR検査による陰性証明書の提示を義務付けている。
タイ滞在中に検査を受けて、陰性結果が得られないと帰国できない。
タイ当局によれば、この2週間、タイ人を含むタイ出国予定者の300-400人が検査陽性者となった。このうち、中国からの旅行者はたったの4%だという。
タイ人でも中国やインドに渡航する場合は、陰性証明書が必要。
また、日本へ入国・帰国する際には、ブースター接種済みのワクチン接種証明書がない場合では、陰性証明書が必須となっている。
昨年9月頃までは日本帰国時に陰性証明書が全員必須で、みんなタイ国内でPCR検査を受けていた。そこで陽性となり、帰国難民となる日本人旅行者は決して少なくなかった。
これと同じことが、インドや中国からの旅行者に起きていることになる。
ただ、中国からの旅行者はたったの4%だという。
残りはインド人、タイ人、日本人などであろうが、詳細は不明。
春節期間中にタイを訪れる中国人観光客は約3万人とみられている。
タイ入国にあたり陰性証明書は不要だが、中国の旅行代理店では、中国を出発する前に検査を受けるよう推奨しているとのこと。
タイ国内感染状況
タイでは週に1度、国内感染状況を発表している。
1月15日から21日まで
病院で入院治療となった新規感染確認者は627人(前週969人)。1日あたり90人。今年1月1日からの累計で2,593人。
277人が肺炎となり、うち178人が生命維持装置を必要としている。
亡くなったのは44人(前週65人)。1月1日からの累計で167人。
新規感染者も亡くなった人も先週より減少している。
今のところ、中国人観光客到着により影響は見られていないことになる。
ただ、本番はこれから。
春節期間中であっても、中国人観光客はまだまだ少ない。パンデミック前の10分の1以下だ。
来月2月6日にはついに中国からタイへの団体ツアーが解禁される。
中国からタイへの直行フライトは続々と増便となる。
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