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タイ入国情報

スワンナプーム空港の出入国審査場のシステムダウンで長蛇の列に

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2024年1月23日の早朝4時半頃、スワンナプーム空港の出入国審査場の生体認証システムが故障して、審査場前には長蛇の列ができた。
全国紙でも取り上げられ、SNSでは混雑しているスワンナプーム空港の写真が拡散する事態となった。

運輸省やタイ空港公社(AOT)やスワンナプーム空港から詳細と経緯が公表されている。

スワンナプーム空港の出入国審査では、生体認証システムによって、ブラックリスト入りしている犯罪者やオーバーステイの疑いのある到着者出発者を自動検出する仕組みとなっているが、このシステムが機能しなくなった。
手動でのチェックが必要となり、これにより、通常は45秒で終了するプロセスが1分以上かかってしまった。
より大きな影響を受けたのは出国審査だ。
出国審査は自動化ゲートが導入されているが、生体認証システムがダウンしてしまったため、自動化ゲートが使用不可となった。出国審査場は混乱し、順番を待つ列が保安検査場にまで伸びることになった。
すべての出入国審査では職員が手作業にて審査を実施し、スワンナプーム空港の事前旅客処理システムが(APPS)を使って審査を援用する必要があった。APPSを使うことによって、逮捕状が出ている指名手配犯やオーバーステイのおそれがある乗客を探知することができるためだ。

タイ空港公社(AOT)と出入国管理局は、混雑解消のために、職員を増員して対応。
また、長時間列に並んでいる利用者のために飲食物を手配。
出発時間が迫っている乗客を優先的に案内するなどして対応した。

生体認証システムは午後1時半頃に普及した。
また、出国審査場の混雑によるフライトの遅延はなかったとのことだ。

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以上が今回のスワンナプーム空港の混乱の経緯だ。
入国審査はもともと有人ブースでの審査が必要で、通常45秒かかるところが1分になったところで、そこまで大きな影響は出なかったもよう。
ただ、昨年12月よりICチップ入りのパスポートを持つ外国人旅行者が自動化ゲートが導入された出国審査では、逆に仇となった。生体認証システムがダウンしたことで、自動化ゲートも利用不可。自動化ゲート導入により、通常の有人審査ブースの人員は減らしており、少なくなった有人ブースにすべての出国者が集まってしまったため、大混雑となったわけだ。

国際空港は国の顔であり、このようなことがあると、観光とビジネスのイメージに悪影響を与えると政府からもコメントが出ている。

スワンナプーム空港の出入国システムは、改善が進んでいるのは間違いないところだ。
2022年頃は、タイ開国による旅行者急増により、スワンナプーム空港のイミグレーションは大混雑に陥っていたものだ。
入国審査場前には長蛇の列どころか、外のコンコースにまで人があふれるほどだった。
昨年でも出国審査で保安検査場まで列が伸びることがあった。
保安検査場も混雑していたが、新しい検査機械を導入するなど改善をはかり、列の進みが早くなった。
出国審査場では自動化ゲートを導入して、スムーズに進めるようになった。また、必要な職員を入国審査場にまわして、入国審査が早く進むようにしている。
たしかに改善は進んでいる。
でも、肝心の生体認証システムのダウンによって、自動化ゲートが使えなくなった。

たまたま巻き込まれた人は大変だっただろう。
日本からのフライトは早朝着が多く、また日本行きフライトは午前中に多い。影響を受けた日本人旅行者も多いはずだ。
現在はシステムは復旧済み。
夜便で帰国する人はこれまでどおりの出国審査となり、日本のパスポートは自動化ゲートが利用できる。
それでもスワンナプーム空港には3時間前には到着しておくことを推奨。
時間に余裕があれば不測の事態にも対応できる。余裕を持っておくのが大事だ。

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