タイに今年初の団体旅行者がやって来た。
ヴィラ検疫という枠組みでプーケットで14日間の隔離検疫を受ける。
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プーケットでヴィラ検疫始まる
プーケットにやって来たのはヨーロッパ人観光客59人。
インドネシアからのフライトとなる。
(各地を移動する富裕層とのことで国籍も様々)
プーケット空港到着後、入国審査の前に検温と健康診断書のチェックを受ける。
それから、別の建物へ移動して、綿棒検査を実施。
その後、14日間隔離検疫のため、スリパンワホテルへ移動していった。
59人が受ける検疫方法は、今回が初の実施となるヴィラ検疫だ。
関連記事:タイ初のヴィラ検疫はプーケットで開始予定
通常のASQ(代替隔離検疫)施設での隔離検疫と同じく、隔離期間は14日間(実際には15泊16日)。
ヴィラ検疫では、最初の5日間はホテル自室内に隔離され、外出は不可。
ただしその後は、自分の部屋から外に出て、ホテル敷地内にある施設が利用できるようになるのこと。
ASQでの隔離に比べると、格段に行動の自由度が増す。
検疫期間が終了するまで、当局は観光客たちの状態を定期的に評価する。
今回のプーケットのヴィラ検疫が成功すれば、ASQやALQといった他の隔離施設へのモデルケースとして利用できるとしている。そうすれば、観光業界が徐々に回復するのに役立つだろうと。
参照:https://www.thaipbsworld.com/first-group-of-western-tourists-arrive-in-phuket-for-villa-quarantine/
強制隔離は変わらず
昨年は、スペシャルツーリストビザ(STV)の枠組みで、中国人団体旅行者がスワンナプーム空港入りしている。当初はプーケットの予定だったが、スワンナプームに変更された。
今回は、最初からプーケットを予定しており、そのまま到着した。
プーケットにとっては喉から手が出るほど欲していた観光客だ。
団体旅行につき、同一日程同一ホテルでの滞在となる。
全員が同じバブル圏内にいつづけるわけで、管理はしやすい。
ホテル従業員や他の宿泊者との接触がなければ、バブル圏外への感染拡大は防げることになる。
これはゴルフ検疫でも同じこと。
隔離検疫中であっても部屋から出てゴルフができるというゴルフ検疫も、団体客で同一日程同一ホテルでの滞在だ。
ヴィラ検疫がこの先も実施されるとして、個人利用客に対しても適用されるかは不明。
ただ、ゴルフ検疫も合わせて、この取組みがうまく機能すれば、通常のASQホテルにも応用されることは考えられる。
とはいっても、ホテル敷地内から外に出られないという仕組みは不変。
14日間の強制隔離は継続されるので、短期旅行者にはやはり厳しい条件であり続ける。
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