4月25日のCCSA定例ブリーフィングにて、インドからのタイ入国について言及があった。
まず、インドからタイへの富裕層チャーター便が運航されるという情報を否定した。
インドからタイへの入国許可証(COE)の発給は一時見合わせる。
5月1日よりタイ・インド間のフライトは帰国便のみとする。
実質的なインドからの入国禁止といえる。
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インドからのタイ入国で感染者
インドでの国内感染者は、連日のように30万人を越えている。
確認された数だけなので、実際にはもっと多いだろう。
死者の数は連日2000人以上。
これも実数はどうなっていることか。
世界でももっともひどい感染状況となっている。
インドからタイへ入国してきたインド人から多くの感染例が見つかった。
これは4月24日にCCSAがブリーフィングの際に発表した資料。
4月17日にインドからタイに入国したあと、ASQで隔離されている間に検査で陽性となった7人のインド人が掲載されている。
その数の多さもさることながら、インド人たちの職業が疑惑を招くことになった。
61歳男性学生、38歳男性学生、33歳男性学生、40歳男性学生、27歳男性学生と並んでいる。
61歳で学生ってどういうことだ?
ずいぶん年と取った学生ばかりじゃないか。しかも男ばっかり。
インドの感染から逃れるために、むりやり学生ビザを取得して、タイに入国しようとしているのではないか。
タイ人のSNSなどでは、インドの富裕層がビザを金で手配して、チャーター便を使って大挙してタイへ逃げてきているという噂が流れた。
25日のCCSAブリーフィングで、このチャーター便の件は否定された。
インドからタイへのチャーター便は運航されていないと。
なお、チャーター便は運航されていないにしても、セミコマーシャルフライトは運航されている。
4月17日のインド発タイ行きフライトもセミコマーシャルフライトだ。
現状、日本からも多くの便がタイへ飛んでいるが、日本人が搭乗できるのはセミコマーシャルフライトが原則となる。
定期運航されており、航空券は誰でも簡単に購入できるが、COE(入国許可証)が発行されたものだけが利用できる。
このシステムは出発地がインドだろうが日本だろうがどこでも同じ。
CCSAの発表では、現在、インド国内での非タイ国籍者へのCOE発行を「ディレイ」(英語会見でもディレイという表現を用いていた)するという。
発行をわざと遅らせているというわけだ。
また、5月1日以降は、インドとタイを結ぶフライトは帰国便のみ運航とする。
外務省に申請して帰国許可を得たタイ人のみが搭乗できるフライトだ。これは一種のチャーター便となる。
現在予定されている帰国便は、5月に4便。
すでにタイ人が帰国のための登録をしている。
5月1日に1人、5月8日1人、5月15日に60人、5月22日は未登録。
実質的に、インドから外国人がタイに入国することはできなくなった。
入国禁止措置に等しい。
インドとパキスタンとバングラデシュはタイ入国一時禁止ならびに隔離14日間に
CCSAブリーフィングのあと、午後3時からタイ伝染病委員会が開かれた。
インド、パキスタン、バングラデシュの3国からの外国人のタイ入国を停止することを決定した。
また、この3国から入国する場合は、14日間の厳格な隔離措置が必要とした。
参照:https://www.nationthailand.com/in-focus/40000206
4月1日より、タイの入国制限は一部緩和され、アフリカの一部の国をのぞいて、隔離期間は14日から10日に短縮された。ワクチン接種証明書があれば7日間となる。
が、伝染病委員会の決定が、CCSAと内閣によって承認されれば、インド・パキスタン・バングラデシュからのタイ入国時の隔離期間は元の14日間に戻されることになる。(現状ではもはや入国すらできないが)
この先、タイ国内感染がおさまらず、またインド以外の国でも変異株による感染が拡大していけば、すべての国に対して14日間隔離に戻すという可能性もなくはない状況だ。
7月1日のプーケット隔離無し開国プランも雲行きが怪しくなってきた。
10月1日のパタヤ開国、そして来年1月1日のタイ全面開国がどうなるのか。
まったく予断を許さない。
(追記)
CCSAの発表では、インド・パキスタン・バングラデシュから帰国するタイ人の入国は引き続き許可されるが、隔離期間は14日から21日間に延長されるとのこと。
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