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タイ入国情報

タイ隔離免除入国実践レポート(3)バンコクのAQホテルで1泊隔離滞在と検査結果通知

投稿日:2021年11月17日 更新日:

タイ隔離無し入国実体験レポートの第3回目となる。
日本を出発し、タイランドパスを使って、いよいよタイに入国した。ホテルが手配した送迎車に乗り、途中、病院に立ち寄りPCR検査。そして隔離ホテルに到着した。

1回目:タイ隔離免除入国実践レポート(1)事前準備と関空からスワンナプームへのフライト
2回目:タイ隔離免除入国実践レポート(2)タイランドパスで入国手続き、空港から病院経由隔離ホテルへ

3回目の今回は、隔離ホテルでの滞在と検査結果判明までの実態をレポート。

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AQホテルはホリデイインエクスプレスバンコクスクンビット11

タイ隔離免除入国制度(Test & Go)では、入国直後の1泊分のホテル予約が必須となっている。
どのホテルでもいいわけではなくて、AQホテルないしSHA+ホテルの1デイパッケージ隔離プランを予約しなくてはいけない。
パッケージ内容は、ホテル提携病院でのPCR検査、空港ピックアップ、食事が含まれている必要がある。
予約自体はアゴダで検索して簡単にできる。

今回予約したのは、スクンビットソイ11にあるホリデイインエクスプレスだ。AQホテルとなっている。
利用した経験はないが、ホリデイインなら部屋は綺麗だろうし、立地もいい。
事前質問にも丁寧に答えてくれて好感が持てたのも理由の一つ。

空港からの送迎車で、まず病院に立ち寄ってPCR検査のための検体を採取した。
その後、ホテルに到着。

裏側の駐車場に直接入っていく。

チェックイン

本来のレセプションではなく、駐車場内にある隔離滞在者専用臨時カウンターにてチェックイン作業を行う。

もろに隔離仕様のため、ちょっと暗い気分になるが、他者との接触を避けるための措置だ。
なお、今回は病院に立ち寄って検査したが、ホテルにも簡単な検査場が設置されており、タイミングによってはここで検査することもあるようだ。

空港から病院経由でホテルまでやって来たが、この間の動線はきっちりしており、無関係の人と接触する機会はない。
日本のゆるゆるの検疫と比較すると、その違いに愕然とするほど。
日本では空港を出てしまうと、個人の良心まかせで、なんでも自由行動が可能となる。

さて、チェックイン作業は簡単。

パスポートとタイランドパスQRコードを提示する。
あとは、ホテルのLINEアカウントを登録して、友達となる。Wi-Fi利用可。

LINEで注意事項が送られてくる。

1.モーチャナアプリケーションをダウンロード、名前を登録するかタイランドパスQRコードをスキャンする
2.検査結果を待つ間は外出不可
3.PCR検査結果はこのLINE通信を通じて送信する。結果判明後はロビーでチェックアウトに進むことができる。(1泊AQもしくは7日サンドボックス利用者の場合)
4.ATK検査を5日目から7日目に自分自身で行い、結果の写真を撮影してホテルに送信する
5.さらに情報が必要ならダイヤル0に電話する

口頭でも多少の注意事項が伝えられるが、それほど難しいことはない。
会話は英語かタイ語のみ。
でも担当の女性は挨拶程度の日本語が話せた。

結果を待つ間は、ホテルの部屋から出ることが禁止される。
ATKのセルフ検査結果はホテルのLINEに送信すればいい。
モーチャナを本当にダウンロードしたかのチェックはない。いちおうダウンロードしておいたが、実際に活用する場面には今の所出くわしていない。
検査結果判明までの時間を聞いたところ、24時間以内という答えしかもらえなかった。
予約前に事前質問では、12時間から24時間の間ということだった。
おとなしく結果が出るまでは部屋内で待機するしかない。

部屋は全面禁煙。バルコニーもないため、喫煙はできないと言われた。
これが最後の喫煙チャンスだからと駐車場内での喫煙が許された。
最後の一服。

キーカードを渡されて、チェックインは完了。

駐車場にあるスタッフ用エレベーターで客室フロアまで上がっていく。
荷物はポーターが運んでくれた。
エレベーターはルームキーカードがないと利用不可。

部屋まで案内され、扉を閉められたところで、隔離生活開始。
まあ、実際は扉を自由にあけることができて、無理やり外出することもできなくはないが、たぶん、途中で警備員に見つかると思う。
エレベーター近くには守衛用のテーブルが置いてあった。

なお、隔離滞在向けの部屋と一般宿泊者向けの部屋は、エレベーターを挟んで区別されていた。

隔離者向けの部屋の前には、テーブルとゴミ箱が置いてあるのですぐにわかる。

1クイーンベッドスタンダードルーム部屋内部

宿泊するのは1クイーンベッドスタンダードルームという部屋。
たぶん、一番下のグレードだと思う。
でも、そこはホリデイイン。
部屋は清潔で、とても落ち着く雰囲気だ。

ダブルベッド。

ベッド脇には照明とテーブル。

ソファーもある。

作業用の椅子は快適。机の上にはライティングライト設置。

クローゼット内にはハンガー多数。

テレビの映りは綺麗そのもの。

チャンネル数は39。残念ながら日本のテレビ放送はなかった。NHKワールドのみだ。

Wi-Fiは当然無料で、接続速度はこのとおり。

これだけのスピードが出ていれば、動画サイトもさくさく見られる。
隔離中の暇つぶしは問題なし。

冷蔵庫、セーフティボックス、コーヒーセット、電子ケトル、さらに大きなペットボトルが4本。

最低限の飲み物に困ることはない。
後述するが3食付きで、ドリンクの提供もある。

また、ホテル1階にあるThe Coffee Clubからドリンクやフードをオーダーできるようだ。
買い物も依頼できる。

窓ははめ殺しで、外の景色は殺風景。

ホテル前の道路も見えるが、防音がしっかりしているようで、車の騒音はほとんど聞こえなかった。
夜はぐっすり眠れる。

浴室は、ごくごく一般的なシャワーブースと洗面台に分かれている。

シャワーのお湯は、熱くなるまでちょっと時間がかかるが、水圧はばっちり。熱々のシャワーをたっぷり浴びられる。

アメニティはほとんど何も置いていない。
オーダーすれば、歯ブラシセットや櫛を無料で用意してくれるとのこと。
ドライヤー付きなのはありがたい。

寝室も浴室も特にケチのつけようがないレベルの清潔さで、不快な思いをすることはない。
強いて難点を上げるならば、部屋の照明がちょっと暗いことくらいか。
でも作業デスクにはライティングライトがあるので、特に問題なし。

3食付き

隔離滞在パッケージは、3食分の食事が料金に含まれている。
検査結果が判明するまでは部屋から外に出られないためだ。
24時間で3食が保証されている。

18時過ぎ、部屋のチャイムが押された。
外に出てみると、テーブルの上に食事セットが置かれていた。

人の姿はもう見当たらない。実に素早い行動だ。

袋には弁当とスプライトが入っていた。

おかずは、タイ風酢豚みたいな料理で、タイらしく唐辛子ががっつり入っている。
揚げた豚肉とソースと辛さがからみあって、これが無茶苦茶うまい。
量もけっこう多い。

そういえば、チェックイン時に食事の種類の指定はなかった。
いちおう、辛いものは駄目といった質問はあったので、タイ料理は絶対駄目といえば洋食系を用意してくれるのかもしれない。
ホテルによっては、メニュー表から指定できることがあるようだ。

でも、この酢豚は絶品。
普段でもオーダーして食べたいレベルだ。

夕食が18時過ぎで、次の食事配給は翌朝。
夜中になると腹が減ってくる。
宵っ張りの人は、事前になにか食べ物を用意しておいたほうがいいだろう。日本からカップ麺でも持ち込んでおけばいい。

深夜までPC作業などを行う。
明日の朝に検査結果が通知されることを願いつつ、就寝。

検査結果判明

翌朝、LINEの着信音で起こされた。

おっと、ホテルからの検査結果通知だ。時刻は午前7時18分。

「あなたの結果は陰性と判明しましたことをお伝えします」
まずは一安心。

PDFが添付されていて、中身は病院発行の検査結果レポートだ。

昨日の16時2分にオーダー(検体採取)、19時15分に検体受領。
結果判明が同日の20時35分。Undetectable(非検出)と書いてある。
検体採取から結果判明までは4時間半ほど。

ちょっと待て。
それだったら、昨日の夜のうちに陰性結果を通知してくれればよかったのに。
部屋でじっと待機しておく必要がなくて、外に出ることも可能だった。
まあ、病院とホテルのやり取りやホテルの担当者の不在など、理由はいろいろあるのだろう。ひょっとして最低一晩は滞在させよという当局からの通達があるのかもしれない。
朝一で結果判明しただけでも良かったと思うことにする。
ホテルによっては、チェックインから結果判明まで24時間かかる場合もあるようだ。
夕方に検査して、翌朝判明であれば、隔離は一晩のみ。しかも大半は寝ているだけ。無駄な時間は最小限で済む。

これにて、強制隔離措置は終了だ。
もう自由に部屋の外に出て、表を歩いてもいい。

普通にドアを開けて、エレベーターを使い、地上階へ下りる。
警備員はおらず、誰何されることもなく、普通に表に出られた。
なんか拍子抜け。
これだったら夜中にこっそりと抜け出せそうだ。絶対駄目だけど。

まずは一晩我慢したタバコを一服。
監禁生活から娑婆に出て吸うタバコはうまい。

ホテル正面はこんな感じになっていた。

周囲を散策。

ソイ11ってこんなふうになっていたのね。
初めて知った。
日本食屋もあるし、タコベルもある。
閉鎖されているがクラブやパブもある。
ちょっとハイソな雰囲気はあるが、便利なソイだ。

BTSのナナ駅あたりまで足を伸ばす。

ああ、バンコクに戻ってきたなあとしみじみと実感する。

ホテルに戻る。
ホテル1階はセブンイレブンがあるが、現在閉鎖中。
でもホテルの向かい側には営業中のセブンイレブンがある。

チェックアウト時間は?

初めてホテルの正面入口から堂々と中に入る。

陰性が判明しており、このまますぐにチェックアウトが可能だ。
でも、さすがにまだ早い。
パタヤ移動前にもう1泊バンコク滞在する予定だった。
次のホテルに移動するまでの時間はこのままホリデイインの部屋にいておきたい。

レセプションでチェックアウトの時間を確認する。
もう陰性結果が出ており、通常通り12時チェックアウトとなるとの返事。
でも、昨日は午後4時にチェックインしたことを告げると、それならばレイトチェックアウトができると言われた。

隔離滞在パッケージは、1泊という概念ではなく、24時間ステイが原則となる。
たとえば、夜8時にチェックインすれば、翌日の夜8時まで滞在が可能となる。検査結果判明まで24時間かかるケースがあるから、このようなシステムとなっている。
今回は午後4時チェックインだったので、翌日午後4時まで滞在できることになる。さすがに午後4時は遅いので、午後2時チェックアウト希望と伝える。
すると、カードキーのデータを更新してくれて、無事にレイトチェックアウトできることになった。
ホリデイイン、サービスよし。

この24時間ステイ制度はホテル次第だ。
中には、通常通り12時チェックアウトとなり、検査結果が判明していない場合は、もう1泊要求するホテルもあるようだ。むろん追加料金が必要。
フライトの都合上、夜遅くにチェックインせざるを得ないことがある。ホテルの提携病院によっては、夜の検査は実施しておらず、翌朝回しになる。朝に検査して、結果判明が夜になると、必然的にチェックアウトも遅くなるというわけだ。この際に、もう1泊分の料金を請求されるケースがある。

ただ、実際には、ほとんどのホテルが24時間ステイを採用しており、また数時間程度オーバーしても追加料金は発生しないようだが。
すべてはホテルと提携病院次第。あとはフライト到着時間による。
予約の際は、ホテル側に自分の到着時間を伝えて、結果判明までの所要時間と宿泊ルールを確認しておくこと。
特に夜遅くに到着する便を利用する人はなおさらだ。

朝食と昼食とチェックアウト

午前8時45分、部屋に戻ってくると、ドアの前に食事が置かれていた。
検査結果が判明しても、3食は保証されている。

朝食は、定番のブレックファーストだ
スクランブルエッグ、ベーコン、ベイクドトマト、フルーツ、トースト。
それにコーヒー。

コーヒーはホットカプチーノでこれがおいしい。
カップにはTHE COFFEE CLUBの文字。どうりでおいしいはずだ。コーヒークラブはそれなりに高い料金設定で、たぶんスターバックスと変わらないくらいする。
料理もコーヒークラブで調理しているのだろう。普通においしい。
満足度高め。

時間的余裕ができたので、次に泊まるホテルを検索し、予約しておく。
今のホテルを2時にチェックアウトすれば、次のホテルは待つことなくすんなりとチェックインできるはずだ。
我ながら完璧な時間配分。

12時半頃、またもや部屋のチャイムが鳴った。
昼食の時間だ。
しっかり3食付きで、12時にチェックアウトしていたら、一食分損するところだった。少々卑しいような気もするが、料金は払っているのだから、何も咎められることはない。

昼食は、スパゲッティベーコンとサラダ。缶コーラ付きだ。
スパゲッティは要するにペペロンチーノ。

これまた普通においしいスパゲッティとサラダ。
やはりコーヒークラブ製なんだと思う。
ホリデイインエクスプレスの食事はあたりだ。

午後2時予定どおりに隔離ホテルのホリデイインエクスプレスをチェックアウト。
レイトチェックアウトみたいなものだが、追加料金はむろんかからない。
これにて隔離ホテル滞在は終了となった。

ホテルを出て、完全に自由の身となる。
どこでも自由に旅行できる。
隔離は終わったのだ。

ホリデイイ エクスプレス バンコクスクンビット11隔離滞在の感想

ホテルはアゴダを通じて予約した。
隔離滞在パッケージで、1クイーンベッドスタンダードルームが1泊5,000バーツ。

支払いは、日本円で17,934円だった。

通常の宿泊だと、日程によりけりだが1泊1300バーツ程度のようなので、隔離滞在パッケージにするとプラス3,700バーツかかっていることになる。
PCR検査代が2,500バーツ前後、空港送迎車代が800バーツ、食事代が400バーツと考えれば、まあそんなものかなといったところ。

現在のタイ入国制度では、隔離滞在パッケージの予約が必須なので、これはもうどうしようもない出費だ。
安いホテルでもやはり4,000バーツほどする。
部屋内隔離で1泊するだけなので、高級ホテルはいらないにしても、あまりにもみすぼらしい部屋と食事だと気分が落ち込む。
ホリデイインエクスプレスくらいがちょうどいいかもしれない。

ホテルの部屋は綺麗だし、それなりの広さもある。
食事は3食ともうまかった。

1泊のみの隔離滞在は、特に何の苦痛も感じなかった。
夕方到着して翌朝開放だもの。どうってことはない。
タバコは一晩くらいなら我慢できる。
従来の14日間隔離なら気が狂いそうになるだろうけど、一晩だけなら全然大丈夫だ。

検査時間とチェックアウト時間も問題ない。
午後3時台のフライト到着で、空港送迎車と合流してから、病院で検査を受けて、ホテルに午後4時台にチェックイン。
そして翌朝に検査を受け取り、チェックアウト可能。
午後3時台到着のタイ航空便利用の人には、うってつけといえる。

というわけで、隔離滞在1デイパッケージとしてのホリデイインエクスプレスは普通におすすめできる。

予約はアゴダで簡単にできる。

アゴダ

一人で宿泊する場合は、必ず宿泊人数を「大人1名」に変更すること。
そして、隔離滞在パッケージを選択することだ。

すると、このように利用サービス、送迎、食事付きの隔離滞在パッケージが予約できる。
バーツ建てで5,000バーツ。

アゴダでは隔離滞在ホテル専用ページも用意されている。

Agoda⇒タイの代替検疫施設(AQ)

バンコク、パタヤ、プーケットなど都市別に対応。
AQホテルとSHA+ホテルのどちらも表示される。
もっと安いホテルを探すのもいいだろう。
ただ、検査時間やチェックアウトルールなどは事前確認しておくこと。
到着時刻によっては検査結果判明まで24時間ほどかかるケースや、延泊料金が発生するケースがある。

予約すればバウチャーが発行される。

特別入国プログラムと記載されている。

ただし、注意点を一つ。
アゴダの予約バウチャーではタイランドパス申請は難しい。特に日本語表記のバウチャーだとまず承認されないだろう。(追記:その後はアゴダではアゴダのバウチャーはタイランドパス申請に使えると明記するようになった。日本語バウチャーでも通用するかははっきりしない)

アゴダで予約後にホテル側と連絡を取り、Confirmation Letterを送ってもらう必要がある。ホテルの連絡先アドレスは、アゴダに記載されている。
アゴダのBooking ID、名前、パスポート番号、フライト情報(便名、到着日時)をホテル側に知らせれば、折返し、Comfirmation Letterを送ってもらえる。
ホテル側がレターを用意するのに、1日か2日ほどかかるようなので、少し待つ必要あり。
あまりにも反応がない場合は、直接電話するなり、フェイスブックなど別のチャンネルを通じて催促しよう。
レターにタイランドパス申請時に必要なホテル番号が記載してあり、タイランドパス申請時にこのレターを添付書類として送信すればよい。
アゴダのバウチャーではなく、ホテル発行のコンファメーションレターがあれば、タイランドパス申請は一発承認されるはずだ。

以上、AQホテルでの1泊隔離と検査結果判明までの様子をレポートした。
これにて隔離は終了。

次回⇒タイ隔離免除入国実践レポート(4)2回目の検査はATKで

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