5月19日のタイ国内状況。
刑務所クラスターならびにバンコクの建設現場でクラスターが多数発生しており、報告された新規感染者は3,000人を上回った。
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タイ全国の感染状況
5月19日発表、タイの新規感染確認者は3,394人(前日2,473人)
(累計116,949人)
国内感染(病院にて検査):1,625人
積極調査:254人
刑務所:1,498人
外国からの入国:17人
死亡:29人(累計678人)
亡くなった29人のうち、バンコクで14人。
男性19人、女性10人。
42歳から92歳で、中央値は66歳。
高血圧15人、糖尿病9人など基礎疾患をもっていた。
タイ国内における致死率は0.58%に上昇。
回復済み:74,368人(+4,450)
治療中:41,903人
重症患者は1,210人(+60)、うち人工呼吸器をつけているのが402人(+18)。
一日あたりの回復者数としては過去最多となった。
刑務所クラスターと海外からの入国をのぞいた国内感染は1,879例。
国内感染上位10県
バンコク876
サムットプラカン153
ノンタブリ130
パトゥムタニ119
ペチャブリ76
サムットサコン57
ソンクラー46
チョンブリ39
チャンタブリ32
ラノーンg25
14県では新規感染者が確認されなかった。
感染はバンコクとその周辺県に集中している。
バンコクでは、20の地区で34クラスターが発生。
ここ1週間の感染者の推移グラフ
刑務所クラスターがまとめて報告されていて、グラフの変化が激しい。
市中感染だけでいえばほぼ横ばい状態だが、バンコク市内の建設現場クラスターはおさまりそうにない状況。
外国からの入国17人は、隔離中の検査で陽性が確認されたもの。
インドから1人、香港1、バングラデシュ3、韓国1、UAE1、バーレーン1、カンボジア8(うち5人は不法帰国したタイ人)。
カンボジアからの不法帰国のタイ人はオンラインギャンブルに関与していた。
アジア各国の統計
日本は新規感染者3,680人で前日(5,263人)よりも大きく減少。
インドでは新規感染者が30万人を大きく下回ったが、死者は4,500人を超えている。
マレーシア、カンボジア、ベトナム、ラオスでは感染者が増加傾向にある。
さらにシンガポールでも感染者が増えており、店内飲食禁止や学校閉鎖など規制強化。シンガポールと香港との間で予定されていたトラベルバブルはまたもや延期に。
タイワクチン接種状況
2月28日から5月18日までの累計:2,445,645回
初回接種:1,585,773人(+64,739)
2回目接種:859,872人(+39,911)
タイにおけるワクチン接種計画と外国人への接種については日本大使館が情報を更新した。
関連記事:タイ在住外国人に対するワクチン接種の情報:在タイ日本大使館とタイ政府広報発表
CCSAブリーフィング概要
・CCSAはバンコク都の緊急医療サービスセンターであるエラワンセンターを感染患者病床管理センターに指定した。地区に応じて病床を振り分ける。
・プーケット県は、入県者に対する措置を発表した。ワクチン接種証明書もしくは出発前72時間以内の陰性証明書を提示する必要がある。この措置は5月18日から有効。
・タイ政府のワクチン接種計画には、外国人も含み、人口の70%に接種を目標としている
・DDC(疾病管理局)では、2ヶ月以内にバンコクの住人70%(500万人)にワクチン接種することを目指している
・検査数と陽性率に関する質問が多く寄せられているが、クロントゥーイ地区では約31,000人が検査を受け、1,500人以上が感染している。
プーケット入県制限
本日CCSAブリーフィングで紹介されたプーケット入県規制
陸海空問わずプーケットに入県する際は、ワクチン接種証明書あるいは出発72時間前までの陰性証明書の提示が必要。
ただ、状況は日々変わっており、本日19日からは空路ではチェックイン時に証明書提示できければ搭乗拒否という話も出ている。
また陸路では証明書がなくても入れるが、14日間の強制自宅待機が必須。もしプーケット滞在日数が14日未満であれば、滞在日数分の隔離が求められる。
現状では、在タイ日本人が観光目的でプーケットを訪問するのは何かと面倒が多そうだ。
ただ、規則がころころ変わるため、プーケット訪問予定者は最新情報入手のほどを。
プーケットは7月1日のサンドボックスモデルでの開国を本気で目指しており、感染の抑え込みに必死の状況。
新規感染者を1桁台に、できれば0にしておく必要があり、今は目先の観光客にはあまり来てほしくないといった雰囲気を感じる。
本日19日CCSA発表ではプーケットの新規感染者は2人となっている。
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