バンコクの隣県であるサムットサコーンで感染が拡大している。
最初は水産市場のエビ販売業者の女性に感染が発覚し、家族にも感染者が見つかった。
感染リスクが高いとされる人たちを検査したところ、13人の感染が見つかった。
市場周辺には約4000人が居住していると見られる。そのうち90%は外国人労働者で、タイ人は10%のみ。
ミャンマーからの移民労働者1192人に対しさらに検査を実施。
すると、新たに516人の感染を確認。
陽性率は43%という高い数字だ。ただし90%の人は無症状。
これで合計感染者数は548人に。
1日で確認された感染者が500人以上。これはタイでは最大の数字となる。
この事態を受けて、サムットサコーン知事が県のロックダウンを命じた。
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サムットサコーンがロックダウン
サムットサコーンのロックダウンの内容は以下のようになる。
学校、スポーツ施設、ボクシングスタジアム、託児所、美容室、ショッピングモール、あらゆるタイプの娯楽施設、映画館、スパなどはすべて閉鎖。
レストランはテイクアウトのみ利用可能。
コンビニは夜10時から翌朝5時まで閉店すること。
生鮮品を扱う市場は1日6時間のみ営業可能。
感染拡大のホットスポットとされるエビ市場と移民労働者の居住区はすでに閉鎖済み。
移民労働者はサムットサコーンの外へ出ることは許可されない。タイ人の県外への移動は、当局へ氏名と目的地を伝えた場合のみ許可される。
午後10時から翌午前4時までの外出は禁止される。つまり、夜間外出禁止令だ。
期間は来年1月3日まで。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2038107/samut-sakhon-goes-into-lockdown
感染拡大が懸念された4月のタイ全土ロックダウンを思い出させる内容だ。
夜間外出禁止、レストラン店内飲食禁止、ショッピングモール閉鎖、娯楽施設閉鎖などなど、4月の状況とそっくり。
あの閉塞感は半端ではなかったが、その状態のままサムットサコーンは年を越すことになる。
地図
地図を見ればわかるように、サムットサコーンはバンコク都の西隣だ。
マハーチャイという有名な水産市場がある。
すでにサムットサコーンの市場を訪れたことのある人がバンコクにおいて感染発覚している。
500人超という感染者数のインパクトもさることながら、バンコクとの距離が近いことも一気にロックダウンに突入した要因かもしれない。
バンコクに本格的に感染が飛び火すると、一気に拡大しかねない。
みんな思いは同じだろうけど、もうあのロックダウンは体験したくない。
ここはなんとしても食い止める必要がある。
今一度気を引き締めよう。
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