5月19日、日本政府は新たに7カ国に対して日本への上陸を拒否すると発表した。開始は5月21日から。
上陸拒否対象にはタイが含まれており、タイから日本への外国人の入国は禁止となった。
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新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る上陸拒否について
詳しい内容については、出入国在留管理庁が発表している。
新型コロナウイルス感染症の拡大防止に係る上陸拒否について
令和3年5月19日現在
新型コロナウイルス感染症に関して,これまで152の国・地域に滞在歴がある外国人を上陸拒否の対象としてきたところ,令和3年5月21日午前0時から,新たにカンボジア,スリランカ,セーシェル,セントルシア,タイ,東ティモール及びモンゴ ルの7か国に滞在歴がある外国人について,特段の事情がない限り,当分の間,上陸拒否の対象とします。令和3年5月19日,政府において,再入国許可(みなし再入国許可を含む。)をもって再入国する外国人であっても,上陸の申請日前14日以内 にスリランカに滞在歴がある場合には,当分の間,原則として上陸拒否することが決定されました。
参照:http://www.moj.go.jp/isa/hisho06_00099.html
タイは、昨年11月1日に上陸拒否の対象を解除されていたが、今回の措置で再度上陸拒否の対象となる。
なお、日本人の帰国は上陸拒否の対象外。また特別永住者も対象外。
日本人は日本に帰国できる。
特段の事情については、日本人・永住者の配偶者あるいは子供など。
タイはビジネストラックの対象となっていたが、この仕組みで発給されたビザは当分の間、無効となり入国不可となっている。
5月18日に外務省は感染症危険情報レベルを更新した。
関連記事:タイは感染症危険情報レベル3:渡航中止勧告へ引き上げ
タイはレベル2からレベル3へ引き上げられている。
同様にレベル3に引き上げられたのが、カンボジア、スリランカ、東ティモール、モンゴル、セントルシア、セーシェル。
つまり、今回の日本上陸拒否と同じ7カ国だ。
感染症危険情報引き上げにともない、外国人の日本上陸拒否も行うことになった。
渡航中止要請
出入国在留管理庁では、現在日本にいる日本人や在住外国人に向けて、改めて要請を出している。
外務省及び厚生労働省において,インドで初めて確認された変異株指定国・地域に指定した国・地域及び感染症危険情報レベル3対象国・ 地域に指定した国・地域については,我が国への帰(再入)国を前提とした短期渡航について, 当分の間,中止するよう改めて強く要請いたします。
現状では、海外への渡航はすべて中止せよとの要請に近い。
むろん、海外渡航を禁止してはいない。
出国は自由だ。
止めることはできない。
でも、要請を口語で意訳すればこうなる。
海外に行くのは勝手やけど、警告はしたぞ。向こうで何があっても知らんし、何があってもすぐに帰ってくるのはやめろ。ずっと海外にいとけ。帰ってくんなよ。状況が落ち着いたら帰ってきてよし。
といった感じだろうか。
タイは感染症危険情報レベル3につき、渡航中止勧告となっている。
それでも日本からタイへ渡航することはできる。
タイが現在入国拒否の対象としているのは、インド、ネパール、バングラデシュ、パキスタンの4カ国。(帰国タイ人は対象外)
あとの国は、入国許可証取得などの手続きさえ踏めばタイに入国できる。
日本からはノービザで観光目的の入国すら認められる。
そのかわりに14日間の強制隔離が必要となっている。
この状態で、日本からタイへ行くのは、かなり厳しいとは思う。
少なくとも数週間程度の短期旅行はほぼ絶望的。
数ヶ月以上の長期滞在や移住ならタイへ渡航してもいいかもしれないが。
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