タイでは現在第3波に襲われている。
5月17日の発表で、過去最多の9,635人の新規感染者が報告されたばかり。
これはタイ各地の刑務所クラスターの報告がまとめて上げられたことによる突発的な数値上昇ではあるが、過去最大規模の国内感染が続いていることに変わりはない。
5月18日、日本外務省が各国に対する感染症危険情報レベルを更新した。
これまでレベル2だったタイはレベル3に引き上げられた。
広告
タイは感染症危険情報レベル3 渡航中止勧告
感染症危険レベル凡例
レベル4:避難してください。渡航は止めてください(退避勧告)
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください
レベル1:十分注意してください
タイは昨年10月30日にレベル3からレベル2に引き下げ指定されていた。
が、5月18日に、外務省が各国に対する感染症危険情報を発出した。レベルの引き上げ及び維持だ。
危険度
(1)レベル3:渡航は止めてください。(渡航中止勧告)(レベル引き上げ)
(アジア・大洋州)カンボジア、スリランカ、タイ、東ティモール、モンゴル
(中南米)セントルシア
(中東・アフリカ)セーシェル
この措置により、レベル2だったタイはレベル3へ引き上げられた。
「不要不急の渡航は止めてください」から「渡航は止めてください(渡航中止勧告)」へ。
詳細な理由はこう記述されている。
1 新型コロナウイルス感染症については、現在も世界的な広がりを見せており、1億6千万人以上の感染が確認され、全世界の死亡者は300万人を超えました。北米や欧州では感染者の減少傾向が見られるものの、南アジアにおける顕著な感染拡大がみられるなど、引き続き警戒が必要な状況が続いています。
2 このような状況を踏まえ、感染状況の悪化等を含む様々な状況を総合的に勘案し、新たに、7か国の感染症危険情報レベルをレベル2の「不要不急の渡航は止めてください」からレベル3の「渡航中止勧告」に引き上げました。具体的には、カンボジア、スリランカ、セーシェル、セントルシア、タイ、東ティモール、モンゴルが引き上げの対象となります。
ソース:https://www.anzen.mofa.go.jp/info/pchazardspecificinfo_2021T051.html#ad-image-4
また、タイ周辺の感染症危険レベル地図はこうなっている。
タイ隣国では、カンボジア、ミャンマーがタイと同じレベル3。
ラオス、ベトナムがレベル2。
なお、外務省海外安全ホームページで発表している危険情報と感染症危険情報は別のもの。
タイの危険情報は、2021年2月19日時点で、こうなっている。
【危険レベル】
●ナラティワート県、ヤラー県、パッタニー県及びソンクラー県の一部(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡)
レベル3:渡航は止めてください(渡航中止勧告)。(継続)
●ソンクラー県(ジャナ郡、テーパー郡及びサバヨーイ郡を除く。)
レベル2:不要不急の渡航は止めてください。(継続)
●首都バンコク及びプレアビヒア寺院周辺地域(タイのシーサケート県とカンボジアのプレアビヒア県との国境地域)
レベル1:十分注意してください。(継続)
テロが頻発しているタイ南部でレベル3ないしレベル2。
バンコクはレベル1だ。
タイ国全体としての危険情報は出されておらず、渡航中止勧告は出ていない。
今回の引き上げは、感染症危険情報としてのものだ。
紛争、政情不安、治安の悪化といった点においてはタイは安全とみられている。
が、感染症では渡航中止勧告が出た。
現在タイ渡航を考えている人は参考までに。
広告