1月11日から12日にかけてのタイ国内情勢。
国内新規感染者は数字的には落ち着いてきた。
シラチャーではいくつものクラスターが発生。
プーケットやチェンマイでは独自の入県規制を実施、国内旅行は厳しい状況となってきた。
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目次
タイ全国の感染状況
1月11日発表、タイの新規感染確認者は249人
(累計10,547人)
外国からの入国:25人
国内感染:176人
移民労働者への積極調査:48人
死亡:0人(累計67人)
国内感染県別
サムットサコーン37
バンコク36
ノンタブリ31
アントン19
チョンブリ8
など
他調査中が、ラヨーン11、チョンブリ12など。
チョンブリのサタヒップにある海外基地では、兵士の何人かがサタヒップのPah Daengビールハウスで過ごしたあと、2人から陽性反応が出たために、兵士200人が基地病院などで隔離されている。
ブリーフィング概要
毎日実施されている英語でのブリーフィングの概要
・12月15日から1月11日までの感染新波の期間中に確認された症例は6,090件
・CCSAは、一般的な旅行や県間移動と各地域の規制措置について厳格なガイドラインの継続を推奨
・サムットサコーンでは、ミャンマー人労働者の300人が回復
・タイ赤十字社では、一般の人への献血を呼びかけてきており、十分な供給量がある
全体的にこれといって大きな動きはない。
感染者数は、前日とほぼ横ばい。
大きくみれば、少し落ち着いてきているように見える。
タイでのワクチン接種は2月からスタート
フェイズ1:2月から4月
厳重高度管理地域5県(サムットサコーン、チョンブリ、ラヨーン、チャンタブリ、トラート)の132万人が対象
フェイズ2:5月から6月
国全体のリスクグループに260万人が対象
フェイズ3:2021年後半から2022年前半にかけて
一般人3500万人が対象
1月後半から2月頭にかけて、リスクグループの選定が行われる。
チョンブリ感染状況
1月11日発表、チョンブリの新規感染確認は20人
(累計587人)
新規感染地区別
バンラムン地区(パタヤ含む)0人
シラチャー地区18人
など
パタヤでの新規感染者はゼロとなった。
チョンブリ県内ではシラチャーがほとんど。
そのシラチャーの感染の中心はスナックからブリュワリーに焦点が移っている。
Rong Beer 90 Sri Rachaというビール店でクラスターが発生しており、チョンブリ県保健局では、警戒を呼びかけている。
シラチャークラスター図
1月11日、チョンブリ保健局が、シラチャーのクラスター感染経路図を発表。
⇒https://www.facebook.com/permalink.php?story_fbid=1913167082168446&id=318251788326658
69人の最大クラスターが賭博場
40人のクラスターがブリュワリー
次の小規模クラスターが、パブ・日本スナック・マッサージ屋となっている。店名は上げられていない。
おそらくショップCが日本スナックだと思われる。
パブで遊びにきたスナック勤務者が感染し、そこからスナックで日本人が感染。さらにマッサージ屋や他の店へ感染が広がっている状況。
チョンブリ全体の感染経路内訳も発表になっている。
ほぼ半数が賭博場への訪問歴あり。
パブ(スナック)で感染した日本人13人
マッサージ店で感染した日本人1人
となっている。
また、1月11日、チョンブリの感染者タイムラインによる感染リスクスポットが新たに発表になった。
シラチャーでは、Nekoマッサージなどが上がっている。
シラチャーの日本人やリスクグループに対しては積極的な調査を実施しており、うまくいけばもう少しで事態は落ち着くものと見られるが油断は禁物。
プーケット入県者14日隔離
タイでは政府として国全体の移動制限禁止や国内旅行者への隔離は実施していない。
各県が独自の規制措置を行うことはある。
プーケットでは1月9日から1月31日まで、すべての入県者に対する規制措置を実施。
エリアごとに規制内容は異なる。
厳重高度管理地域5県(サムットサコーン、チョンブリ、ラヨーン、チャンタブリー、トラート)、ノンタブリ、ナコーンパトム、サムットプラカン、バンコク都内4地区からは、移動許可証(5県のみ対象)、プーケットの地元病院での綿棒検査あるいは72時間前までの陰性証明書。さらに14日間の隔離が必要。
高度管理地域20県からもホテルないし居住宅での14日隔離が必要。
⇒https://www.facebook.com/thailandprd/posts/3908369675853084
かなり厳しい規制となっている。
外国からのタイ入国並と規制措置だ。
プーケットへの入県は、ほぼ空路か一本の橋に限られているため、すり抜けるのはかなり難しい。
プーケットへの旅行は諦めたほうが賢明。
チェンマイ入県規制
チェンマイでも入県規制を実施している。
在チェンマイ日本総領事館より発表があった。
1月10日付けでチェンマイ入県者に対する管理基準による新しい規制が実施。
1 チェンマイ県入県者全員について、「CM-CHANA(チェンマイ・チャナ)」アプリケーションへの登録を義務づける。
2 出発地が、厳重な高度管理地域5県(チャンタブリ、チョンブリ、トラート、ラヨーン、サムットサコン)の場合は、CCSA規定の移動必要性証明書提示、モーチャナ・アプリケーション使用、最寄りの感染症管理担当官への出頭報告、CM-CHANA(チェンマイ・チャナ)の助言どおりの感染対策実施、14日間自宅隔離、場合により感染症管理担当官の命令による感染検査。
3 出発地が高度管理地域の場合は、身分・滞在先・日程・移動必要性を明記した自己証明書提示、モーチャナ・アプリケーション使用への協力、最寄りの感染症管理担当官への出頭報告、CM-CHANA(チェンマイ・チャナ)の助言どおりの感染対策実施、14日間自宅隔離、場合により感染症管理担当官の命令による感染検査を実施。
4 出発地が管理地域および高度警戒地域の場合は、移動必要性および目的地報告、モーチャナ・アプリケーション使用への協力、CM-CHANA(チェンマイ・チャナ)の助言どおりの感染対策の実施。違反者には仏歴2558年感染症法第52条に基づき1年以下の禁固または10万バーツ以下の罰金またはその両方,あるいは仏歴2548年非常事態における統治に関する勅令第18条に基づき2年以下の禁固または4万バーツ以下の罰金またはその両方を科す。
本命令は仏歴2564年1月10日より1月31日まで効力を有する。
⇒https://www.anzen.mofa.go.jp/od/ryojiMailDetail.html?keyCd=104958
厳重高度管理地域と高度管理地域からチェンマイに入る場合は、14日間の自宅隔離が必要になる。
これもけっこう厳しい措置。
陸路なら抜け道はありそうだが、やはりチェンマイへの旅行も避けたほうがよさそうだ。
他にも入県時における独自規制措置を実施している県は多数ある。
とりわけ、パタヤ(チョンブリ)やラヨーンからの移動については慎重に。
県間移動規制措置の詳細
在タイ日本国大使館が、規制措置についての詳細を発表している。
日本語訳があるので、一番くわしい。
関連記事:タイ国内の県間移動の規制措置について日本語詳細情報
結局は、なるべく移動や避けましょうということ。
ゴルフ検疫を推進
外国からの観光目的でのタイ入国については、新しい規制強化などの報道はない。
これまでどおり、条件をクリアさえすれば日本からタイに入国ができる。
関連記事:タイ入国規制強化無し。ノービザ、観光ビザ、STVでこれまで通り入国可能。
が、2週間隔離が必須の現状では、大きな観光客の増加は望めない。
タイ観光省のピパット大臣が、タイ国内の観光セクターの経済を活性化するため、新たな観光客誘致策として、ゴルフ検疫を推進すると声明を発表した。
医療証明書を持った観光客が、2週間隔離検疫期間中でも指定リゾートエリアではホテル周辺を移動したり、ゴルフをすることができるとしている。
現在保健省と協議中。
この案は、内閣の承認が必要とのこと。
ゴルフ検疫は、過去何度も話題にのぼっていた。
冬期の日本や韓国からゴルファーがタイに合宿に来ることが多いから、そういったゴルファーの誘致を目論んでのことだっだ。
てっきりもう内閣から承認されたはずだと思っていた。
さらに条件を緩和するということなのかもしれないが、詳細は不明。
タイから日本への帰国は陰性証明書が必要に
緊急事態宣言発令をうけて、日本の水際対策が変更となった。
1月9日より、すべての入国者は、到着空港での検査が必要になった。
1月14日より、すべての入国者は、入国前72時間以内の陰性証明書の取得も必要になる。
関連記事:タイから日本帰国時には空港での検査と陰性証明書の提出が必要に
タイから日本に帰国する人は要注意。
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