国内の感染拡大が大問題となっているタイ。
タイ国内では連日にように新たな規制措置が布告されている。
県をまたぐ移動は自粛が要請され、パタヤのあるチョンブリ県など5県に対しては、移動許可証の提示が求められるようにもなった。
国内旅行は不可能ではないにしても、そうそう気軽に行けるものではなくなった。
では、外国からのタイ入国はどうなのか?
規制が厳しくなったのか?
国内情勢に気を取られている中、TATが声明を発表した。
これまで通りに観光目的でのタイ入国は可能だと。
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タイ入国規制強化は行わず
Khaosod紙の電話インタビューによれば、タイ観光庁(TAT)長官は「はい、われわれは誰でも歓迎します」と答えたという。
ただし、これまで通りの手続きが必要。すなわち、搭乗前の陰性証明書、14日間隔離検疫、医療保険などは依然として求められる。
このような条件を乗り越えれば、外国人観光客がタイに入国することができる。
特別観光ビザ(STV)は、引き続き有効。
少なくとも当面は間は追加の制限措置は設けないという。
また、45日間のビザ免除措置や、通常の観光ビザ(TR)などでも、タイに入国することができる。
むろん、陰性証明書、健康証明書、医療保険加入証、COE(入国許可証)といった書類は必要で、入国時には14日間隔離が必須。
STVもノービザも観光ビザも条件は同じとなる。
14日間の強制隔離検疫を実施しているため、タイ国内の状況と外国人観光客入国とは関係がないという。
よって、外国人観光客の受け入れはこれまで通りに続ける。
なお、11月と12月の2ヶ月間にSTVの枠組みでタイに入国した観光客は、29ヶ国825人にとどまる。
当初の計画では、月に1200人の観光客と12億バーツをもたらすと見込んでいたが、その目標には遠く及んでいない。
14日間隔離必須
タイ国内でどれだけ感染拡大していようと、入国時に14日間隔離が徹底されていれば、ウイルスの持ち込みは阻止できるという考えだ。
よって、規制を強化する必要はないと。
この考えは、イギリスからの入国拒否は実施しないというタイ外務省の発表に通じる。
変異種であっても、タイ市中に持ち込まれなければ、感染拡大はしない。だから特定の国からの入国拒否といった追加措置は不要であると。
なお、日本にあるタイ大使館のホームページにも、入国条件の規制強化に関する記載は見当たらない。
これまで通りの手続きでタイ渡航が可能となっている。
ノービザでの観光目的タイ入国も可能なままだ。
ただし、14日間隔離も必須のまま。
この強制隔離があるかぎり、短期旅行者のタイ入国は絶望的。
と同時に、隔離があるので、外国人入国の一律拒否とはならず、中長期の観光旅行者の受け入れが可能となっている。
これが現在のタイの入国事情だ。
どうしても来たい人は来てもいい。みんなウェルカムだ。
でも14日間隔離は受けてね、と。
まあ、今のタイ国内の状況では、観光目的で入国してもあまり楽しめないとは思うけれど。
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