タイでは6月23日の夜遅くに突然官報掲載され、マスク着用義務解除などの規制緩和措置がいきなり開始された。
てっきり7月1日開始と思われていたが、予想を裏切るスピードでの規制緩和開始となった。
関連記事:タイ規制緩和即時開始!マスク着用義務は解除済み、娯楽施設営業時間延長に。タイ開国7月1日も正式決定。
夜中だったせいか、大手報道は朝一でも間に合わなかったほど。
本当に即時施行なのか不安な部分もあったけれど、やっぱり本当。
驚きの規制緩和即時開始から一晩開けたバンコクでは、マスク着用がどうなっているのか。
広告
日本大使館による説明
官報の内容について、在タイ日本大使館がお知らせを出している。
国内ゾーン分けの変更及び規制措置の緩和
6月23日、タイ政府の新型コロナ対策本部(CCSA)は、国内各都県における感染状況の変化に応じ、新たな国内のゾーン分けを行い、国内規制措置の緩和を発表しました(CCSA決定事項第46号及びCCSA指令第12 / 2565号。6月23日以降適用)。
新たなゾーン分け及び各種規制措置は以下の通りです。 今後の発表等により変更の可能性もあり得ますので、最新の情報収集に努めて下さい。1. 新たな国内のゾーン分け
これまで存在していた観光開国パイロット地域(ブルー・ゾーン)は撤廃され、全77都県が 監視地域(グリーン・ゾーン)と定められました。
(1)最高度厳格管理地域(ダークレッド・ゾーン):対象都県なし
(2)最高度管理地域(レッド・ゾーン):対象都県なし
(3)管理地域(オレンジ・ゾーン):対象都県なし
(4)高度監視地域(イエロー・ゾーン):対象都県なし
(5)監視地域(グリーン・ゾーン):全77都県2. 監視地域(グリーン・ゾーン)に適用される規制措置
* 当局が定める防疫措置、当局の指導および関連法規に従いつつ、従来どおりの施設の使用、事業および活動を認める。
* 飲食店について、従来通りの営業を認める。店内でのアルコール飲料の消費及び提供については、政府が定める感染防止措置や勧告に従った上で、これを認める。
* パブ、バー、カラオケ等の遊興施設について、政府が定める感染防止措置や勧告に従った上で、営業を認める。
* 大人数が参加する活動について、政府が定める公衆衛生規則に従った上で、これを認める。ただし、2,000人以上が集まる場合は、集団感染を防止する観点から、責任者によってバンコク都感染症委員会ないし各県の感染症委員会まで申告しなければならない。3.マスク着用義務の撤廃
* 2021年6月に発出された非常事態令 で定められた、マスクの着用義務について、本規定を撤廃し、マスクの着用を任意とする。ただし、密集・密接・密閉された空間では感染予防の観点から、マスクの着用を推奨する。
* 重症化のリスクのある60歳以上の高齢者や8つの持病を持つ人においては、正しい方法で常にマスクを着用することを推奨する。
* コロナウイルス感染者や濃厚接触者においては、他の人と接触する際には、正しい方法でマスクを常に着用しなければならない。
⇒https://www.th.emb-japan.go.jp/itpr_ja/news_20220624.html
・タイ国内は全県がグリーンゾーンに
・グリーンゾーンでは店内飲酒も娯楽施設営業も許可
・マスク着用義務撤廃
この3つが大きな変更点だ。
日本大使館のお知らせには娯楽施設の営業時間に関する直接的な記載はない。
ルールに従い営業することとなっており、各県各エリアで閉店時間が決められることになるだろう。
バンコクやパタヤでは午前2時閉店になるものと見られる。
マスク着用義務は撤廃され、マスク着用は任意となった。
バンコクのマスク着用の実態
官報掲載が6月23日の夜遅くだったため、実質的にマスク着用義務解除初日となったのは6月24日だ。
この日はたまたまパタヤを離れてバンコクに滞在。
朝、スクンビット界隈を歩くタイ人のほとんどはマスクを着用している。仕事に出かける人、食べ物を売る人もみんなマスク。ランニングする人までマスク着用だ。
ぱっと見では、タイ人のマスク着用率は90%以上ありそう。街中を歩く人はみんな着けているといった感じだ。
相変わらずファランはマスクを着用していない。中には着けている人もいるが、着用率は2割以下かもしれない。
コンビニに入るタイ人はマスク着用し、店員もマスク着用。
本当にみんなマスクをしている。
していないのは外を歩くファランばかり。
全然変わっていないなあ。
まあ、いきなりの規制緩和開始で迎えた朝だけに、まだ広く周知されていないだけとも言えるが、たぶんタイ人はマスク着用を続けそうだ。
先だっての世論調査ではマスク着用義務緩和後もマスク着用を続けると答えたタイ人は90%以上だった。
BTSはマスク着用継続
BTS(スカイトレイン)へ。
改札では、いまだに検温も実施。
駅員もガードマンも全員マスク着用だ。
乗客もマスク着用が引き続き必須となっている。
検温とマスク着用なしでは乗車できないルールだ。
車内のマスク着用率は100%。ファランも車内ではマスクをしている。
保健省のマスク着用ガイドラインでは、混雑している場所や他人と近くで接触する場合はマスク着用するよう定めている。電車やバスや飛行機などの公共交通機関ではマスク着用することとなっている。
BTS側でも保健省が定めたガイドラインには厳格に従う必要があり、マスク着用は継続という形だ。
政府施設や民間企業でも、マスク着用を命じたりお願いすることがあるだろう。
法律としてはすでにマスク着用義務はなくなったが、施設管理者が利用者にマスク着用を求めることはある。
基本的にこれまで通りとなりそう。
まとめ
タイ人はマスク着用する。
ファランは着用しない。
これからは外を歩く際は、マスクを着けるか着けないかは自主的に決める。
法的強制力はなくなった。自由だ。
でも、店舗に入る際にはマスク着用を求められることはあるし、公共交通機関では引き続きマスク着用が必要。
マスク着用義務解除初日のバンコクの現実はこのようになった。
いまだに新規感染者は出ている。ここ最近はまた入院患者が増加傾向となった。
すべて終わったわけではない。
感染状況がさらに改善するようになれば、タイ人も徐々にマスクを外していくだろう。
今はまだみんなマスクを着けている。でも着ける着けないは基本的に個人の自由となった。
広告