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タイ国内情勢

タイの観光業界はさらなる旅行制限緩和を求める。タイ開国はもう誰も信じない。

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タイでは10月1日から入国制限や国内規制緩和が検討されている。
まだ正式決定はしていないが、強制隔離期間の短縮が実現しそうな雰囲気だ。ワクチン接種済みなら、現在の14日から7日に短縮される。隔離中のPCR検査を現在の3回から2回に減らす案も出ている。
ただ、それでも多くの外国人観光客がやって来ることはないだろうとタイの観光業界は予想している。
単純に隔離期間を短縮するだけでは観光客は増えない。より多くの規制緩和が必要だと。

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さらなる入国規制緩和を求める

タイホテル協会南部支部会長が入国制限と規制緩和を要求している。
隔離期間を短縮して、滞在中のPCR検査を2回に減らしても、旅行者が大幅に増えることはないだろう。
さらなる規制緩和が必要だとしている。

・PCR検査代を下げよ

現行のルールでは、14日の検疫期間中に3回のPCR検査を旅行者に要求している。費用は旅行者負担。プーケットでは3回の検査代としておおよそ8,000バーツを事前に支払いしておく必要がある。1回あたり2,400から2,800バーツ。
10月からの規制緩和案では、3回の検査を2回に減らすという提案がなされている。
2回目の検査をPCRではなく抗原検査キットの使用を許可すべきと観光業界では主張。これにより2回の検査代合計を3,000バーツに下げることができる。
ヨーロッパでのPCR検査代は約1,000バーツ。
タイでの高価なPCR検査代を嫌って、他の国への観光旅行を選択しようとする外国人がいるだろう。検査代は値下げすべきだ。

・複雑なCOE申請を簡素化せよ

複雑なCOE(入国許可証)取得プロセスも合理化する必要があるとタイホテル協会は主張。

現行のCOE申請には、多くの書類提出が求められる。
往復航空券、10万ドル以上をカバーする医療保険、支払い済みのホテル予約確認書などが必要。
サンドボックス利用であれば、ワクチン接種証明書、滞在中のPCR検査予約も必要になる。
さらに陰性証明書の提示も必要だ。
以前の旅行ではまったく不要であった多くの手続き求められるわけで、これもタイへの旅行が敬遠される理由となっている。

・同じフライトの濃厚接触者扱いをやめよ

タイへ向かうフライトで、同じ便に乗り合わせた他の搭乗者がタイ到着後の検査で陽性が確認された場合、その陽性反応者の近くの席に座っていた乗客は高リスク者(濃厚接触者)と判定され、14日間の隔離が求められる。
これはプーケットサンドボックスで実際に起こったことだ。
たまたま近くの席に座っていた乗客が陽性となり、自分は陰性結果だったのにもかかわらず、濃厚接触者扱いということで、事前予約していたホテルから強制隔離ホテルへ送られることになった。強制隔離ホテルは全額自腹となる。本人は感染しておらず病気ではないため、せっかく加入した10万ドル分カバーの医療保険は使えない。
プーケットサンドボックスで隔離免除入国して、陰性結果も出ているのに、14日間隔離されてしまうという悲劇。隔離中は部屋から出ることができない。

これはあまりにもリスクが高いと、サンドボックス利用をためらる声は多い。
旅行者を安心させるため、この規則は取り消すべきだとホテル協会では主張している。

通常のASQでの14日隔離検疫では、同じフライトでの濃厚接触者はあまり問題にならない。濃厚接触者であっても、どうせ14日間隔離されるのだから同じことだ。
ただ、隔離期間が7日に短縮されると少し話がややこしくなってきそうだ。
濃厚接触者への隔離を14日間とする規則がそのまま残ると、場合によっては隔離期間が延長されてしまうかもしれない。

・旅行制限緩和決定は迅速かつ明確にせよ

インドからのサンドボックス参加が許可された。インディゴ航空のプーケット直行便が再開すれば、11月にインドからの旅行者が増える可能性がある。
観光客は年末年始の旅行を2,3ヶ月前に計画するため、旅行制限の緩和は迅速かつ明確でなければならないという。

旅行業界が求めるのは、実は一番これが大きいかもしれない。

参照:https://www.bangkokpost.com/business/2187431/slash-tourist-entry-rules-urge-firms

もう誰もタイ開国を信じない

とにかく、タイ開国計画は混乱してきた。10月1日のバンコク、パタヤ、チェンマイ、ホアヒン、チャアムの開放は発表が二転三転して、もはや収拾がつかない状況となり、結局、11月への延長が決定的となった。

このドタバタ劇により、タイへの信頼は失われた。
土壇場になって何度も延期を繰り返している。
10月1日に開放すると言われて、旅行代理店は旅行パッケージを組み、プロモーションを展開してきた。
開放予定エリアのホテルや観光業者は10月1日開放に向けて準備を進め、スタッフを新たに雇ったり、施設の整備をおこなった。
航空会社も再開に向けて動いた。
10月1日開放だという発表を信じて、苦しい財政状況の中で資金を投じてきたのだ。
が、直前になってバタバタと延期。
最悪の財政状況がさらに悪くなる結果となった。

新たなタイ開国計画が発表されても、もう外国人観光客は誰も信じてくれないだろう。
旅行代理店や観光業者や航空会社は、旅行制限緩和やタイ開国が本当に実施されると確信が持てるまでは、動くことができない。

プーケットサンドボックスでも最終的に決定したのは開始数日前だった。サムイプラスも同様で開始直前で正式決定した。
本当に直前にならないと正式に決まらない。これでは動きようがない。
もしも11月1日にバンコクやパタヤの開放が実現するとしても、正式決定が10月末にでもなれば、代理店はプロモーションの開始は間に合わないし、旅行者も用意に時間がかかる。
11月からのハイシーズンには間に合わないだろう。
今年のハイシーズンは外国人観光客グループがやって来ることはないとパタヤのホテル協会や観光協会も述べている。
ハイシーズンはタイ国内観光客誘致へシフトチェンジするしかないと。

タイホテル協会では、10月からタイ国内旅行制限の緩和と政府による旅行促進策により、ホテルの占有率は20%に上昇するとみている。

参照:https://www.bangkokpost.com/business/2186723/firms-rip-reopening-delay-to-nov-1

まとめ

本日のCCSA本会議にて、隔離期間短縮やタイ開国について何らかの決定が下される見込みだ。
サンドボックス規則についても変更があるかもしれない。
隔離期間短縮とサンドボックス規則変更は早ければ10月1日施行となるとみられる。
9月27日決定で10月1日施行。わずか3日の猶予しかない。
これでは旅行者側も準備ができないし、地元の観光セクターはもっと大変だ。
11月1日のパタヤやバンコク開放がどうなるかもまだ不明。
明確に開放の日付を決めて、何が何でも実行すると内外に向けて公式発表しないかぎり、また同じことの繰り返すになりかねない。
このままでは誰もタイ開国計画を信じてはくれない。

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