1月10日から11日にかけてのタイ国内状況をまとめておく。
特に大きなニュースはない。
全国的には感染者は減少しつつあるように見えるが、シラチャーでの感染はおさまらない。
厳重高度管理地域からの県をまたいだ移動は厄介になっている。
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タイ全国の感染状況
1月10日発表、タイの新規感染確認者は245人
(累計10,298人)
外国からの入国:21人
国内感染:181人
移民労働者への積極調査:43人
死亡:0人(累計67人)
国内感染県別
サムットサコーン73
チョンブリ49
サムットプラカン23
バンコク22
ラヨーン15
など
ミャンマーのミャワディのスカイコンプレックスカジノで働くタイ人たちがターク県メーソートに帰国してきたが、そのうち17人に陽性反応が出た。
現在、メーソートの陸路国境チェックポイントは、ミャンマーでの感染拡大から逃れてくるタイ人のために一時オープンしている。
直近一週間の感染者
50人以上:9県
11-50人:10県
1-10人:20県
0人:19県
それ以前も感染例なし:19県
昨年12月15日から今年1月10日までに確認された症例は、累計5,866。
そのほとんどがサムットサコーン、チョンブリ、ラヨーン、バンコク、サムットプラカンで見つかった。
このうち、亡くなったのは7人。死亡率は1%以下。
2,308人が病院にて、1,849人が野戦病院にて治療を受ける。約1,500人の患者がすでに回復して退院済み。
参照:https://www.nationthailand.com/news/30401009
チョンブリ感染状況
1月10日発表、チョンブリの新規感染確認は49人
(累計567人)
新規感染地区別
バンラムン地区(パタヤ含む)6人
シラチャー地区32人
など
シラチャーの感染経路内訳も発表になっている。
32人のうち、16人がブリュワリーでの感染となっている。
昨日までのようにパブ(スナック)での日本人感染という表記はなくなっている。
パブにおいて感染したであろうと人と接触したというのが2人。
どうやら感染の中心はスナックからブリュワリーに焦点が移っているようだ。
ただし、以下のように日本人が訪れる機会が多い店もまだまだタイムラインの上がってきている。
1月10日朝、チョンブリの感染者タイムラインによる感染リスクスポットが新たに発表になった。 シラチャーばかり。一部抜粋。
Keen Center、姉御、Buzzed Bar、Meeting Club、ロビンソンの8番ラーメンとシズラーなど。
夜になると、さらに新しいタイムラインも発表になった。やはりシラチャーがほとんど。
マクロスーパー、パシフィックパーク内のMKレストランとスウェンセンとMKレストラン前ゲームセンター、トゥッコムのトップスマーケットなど。
パタヤでは、Differ Clubの名前がリストに上がっている。12月28日の22時から24時にディファーを訪れていた人は要注意。
CCSAブリーフィングの概要
毎日恒例の英語ブリーフィングでの概要。
⇒https://www.facebook.com/thailandprd/
・モーチャナアプリのダウンロード数は500万。タイ語だけでなく、英語やミャンマー語でアラートで危険情報を知らせてくれる。
・リスクエリアに旅行して情報を隠匿した者は罰せられる可能性がある。
・モーチャナのダウンロードをしないことによる罰則はない。利用を強く推奨する。
・タイで最初の症例が見つかったのが2020年1月12日で、それから363日後に累計の症例が1万を越えた。昨年の症例で一番多く見つかったのが、State Quarantineと外国からのフライト到着者。
・厳重高度管理地域5県ならびにプーケットを出入るする者は、地区担当者より旅行許可証を得る必要がある。
・5県から、ターク、サラブリ、ロッブリー、パトゥムタニに旅行する場合は、自宅またはホテルで14日間の隔離が必要。
・入県者に対して14日自己観察を要求している県は、スコータイ、ウタイタニ、ブリラム、カンペーンペット、ナコンサワン、チャイナット、ペッチャブーン、チャイヤプーム、ナコンラチャシマー、スラタニ、パンガーの11県。
・タイ国鉄は、1月13日から2月末まで42本の観光列車や商業列車の運行を一時停止する。
県間旅行許可証について
厳重高度管理地域の5県(サムットサコーン、チョンブリ、ラヨーン、チャンタブリ、トラート)を出入りする際に提示を求められるという旅行許可証。
1月7日に運用開始となったが、やはり混乱。
当初申請できる役所は、地区事務所だけだった。チョンブリでいうなら、バンラムン郡役所やシラチャー郡役所。(ただしパタヤ市では特別にパタヤ市役所で申請可能だった)
1月10日のCCSAの発表では、許可証が発行できる役所リストが定められた。
地区長、地区事務所長、カムナン、村長、地方行政組織の副長、警察署署長が発行可能。
日本の行政区分にあてはめるのが難しいので直訳した。
Kamnan(กำนัน)ってなんだと調べてみると、Tambol(タムボン)の長とある。タムボンはタイの行政組織で、その長がカムナン。日本には、そしておそらくは英語圏でも相当する役職がないため、タイ語をそのまま充てているようだ。公式な役職のようだけど、あまり政治的な実権はなく名誉職のようでもある。このあたり詳細不明。
また、民間企業のオーナーが従業員に対して許可証を発行することもできる。
許可証の本来の有効期限は1日だけのようだが、定期的に県をまたぐ往復が移動な場合は、期間を延長した許可証が発行されることもあるとしている。
もしも、厳重高度管理地域5県以外に住んでいる者が5県に入ろうとする場合は、事前に許可フォームに記入が必要となる。
⇒www.moicovid.com
(タイ語のみ)
たとえば、バンコクからパタヤへ行こうとすると、事前に書式をダウンロードして記入しておき、チェックポイントで提示することになる。
実際にどこまで厳密かつ頻繁にチェックを行っているかは不明だが。
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/general/2048359/ccsa-reveals-permit-issuers-list
なお、県内の移動には、旅行許可証の提示は必須ではない。
たとえば、パタヤからシラチャーへ行く際は不要。
ただ、途中でチェックポイントがあれば、目的地や旅行目的などを聞かれる可能性はある。
また、チェックポイントでは、検温や健康状態の観察、モーチャナアプリのダウンロード確認も実施される。
モーチャナアプリのダウンロードは絶対義務はなく、ダウンロードしないことによる罰則もないが、強く推奨される。
もしも感染発覚後に自身の行動履歴を明らかにせず、そのうえモーチャナを利用していなければ、罰せられることになる。
なんだかすごく面倒なことになっている。
実際には、チェックポイントの数は多くなく、24時間ずっとやっているわけでもなく、意外と簡単に行き来はできるような気はする。
チョンブリから隣県へ行くすべての道路に24時間チェックポイントを設置するなんて実質的に不可能だ。
でも、なにかと面倒なことは確か。
通勤で許可証が必要なら会社に出してもらえばいいが、たとえば、個人でパタヤからバンコクに移動したい場合、わざわざパタヤ市役所まで申請に行かないといけない。
義務はないといっても、モーチャナのダウンロードもしておいたほうが無難だろう。
県間移動の禁止は行わない。移動の自由はある。だからタイ全土ロックダウンではない。
でも、面倒な手続きを増やすことによって県間移動を抑制させよう、というのが狙いのようだ。
要するに、よほどの用事がないかぎり、県間移動はするなってこと。
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