昨年12月30日にナイトライフ施設が閉鎖となったパタヤ。
ショッピモールは一度閉鎖されたものの、年明けには再開。
レストランの店内飲食は引き続き許可されているが、店内での飲酒は不可となった。店内飲食は午後9時までに制限。
さらに、1月7日からは県をまたいだ移動に大きな制限がかかるようになり、役所や雇い主からの移動許可証がないとチョンブリ県の出入りができなくなった。実際にどこまで厳密にチェックが行われているかは別にして、実質的なロックダウン措置である。
国内旅行者であっても、おいそれとパタヤへ遊びに行ける状況ではない。
これが今のパタヤ。
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がんばれパタヤ
おとついのことだったか、ローカルニュースやSNSで話題になったのが、グランドセンターポイントホテルに浮かび上がる窓文字。
ノースパタヤのターミナル21パタヤの上にあるグランドセンターポイントの窓にメッセージが書かれたという。
⇒https://www.facebook.com/pattayaupdatenews/posts/1536250579899605
⇒https://www.facebook.com/pattayacity2535/posts/1089584694839448
その文字は、สู้
スー。
「がんばれ」という意味だ。
応援する時に、「スースー」と繰り返しでよく使う言葉。
感染症と最前線で戦う医療従事者への感謝と敬意を示した応援メッセージだが、パタヤ全体にがんばれと言っているようにも見える。
昨晩、自分でも見てみようと現地へ行ってみた。
夜9時頃だったが、窓文字は点灯しておらず。
タイミングが悪かったかもしれない。
それにしても、グランドセンターポイントの部屋に明かりがほとんどついていない。
ほんの数部屋程度だ。
土曜日の夜なのに、ほとんど宿泊者がいないということだ。
土曜日夜9時のパタヤ
そのまま、パタヤ中心部の様子を見て回った。
土曜日の夜9時といえば、街が一番盛り上がっていく時間帯であるはずだ。
ソイ6
むろん、すべてのバーはクローズ。
Sliceピザ屋と食堂が1軒だけ営業していた。
食堂で食べているタイ人もいたんで、ソイ6にはまだ住み込みの住人が残っているようだ。
ビーチロード
寂しいものだ。
たまに車が通るだけ。
ビーチには少しだけ人がいる。
ビーチ沿いの店舗はほとんどが閉店。
バーはむろんすべて閉店だし、フーターズといった店も閉店している。
Hopsは営業自体はしているようだが、夜9時を回るともう新規入店は終了。入口のゲートが閉められていた。
店内飲食が9時までなので、こうなってしまう。
アルコール提供無しでもよく営業しているなと思う。
ウォーキングストリート
サタデーナイトのウォーキングストリートがこうなってしまった。
リアルゴーストタウンだ。
たまに車が通り抜けていくだけ。
人はまったく歩いていない。
LKメトロ
LKメトロはもっと暗い。
ウォーキングストリートと違い、街灯がないため、店舗のあかりがないと真っ暗になってしまう。
午後9時頃、LKメトロではキルケニーのみが営業していた。
レストランとして営業ができる。
でも客は誰もいない。
アルコール提供無しだと、ファラン客は寄り付かない。
LKメトロの暗さは寒気がするほどだ。
ソイブッカオ
ビーチロード、セカンドロード、ウォーキングストリートと比べると、ソイブッカオは人も車もそれなりに多い。
名無し食堂はまだ営業。
ぼちぼと店じまいの準備に入る。
店内飲食は夜9時までだが、実際にはもうちょっと遅くまでやっているような印象だ。
9時半か10時にはきっちり閉店。
10時をすぎると、当局が巡回してきて、閉店命令が下るといった感じ。パトカー搭載のスピーカーで閉店を告げて回っている。
ただし、テイクアウトのみでは営業ができる。実際に営業を続けているようなレストランはほとんどない。
屋台は10時や11時でも営業している。ブッカオ市場前にはそれなりの数の屋台が出ている。
TREE TOWN
夜のツリータウン前は、ぽつぽつと人が集まるようになっている。
ステップ部分に腰かけてビールを飲むファラン、美容クリニック前で飲むファラン、ツリータウン向かい側の閉店中バーの前に座って飲むファランを見かける。
暇を持て余したファランが所在なく座っているといった雰囲気だ。
そこにタイ女性ないしレディボーイが加わることもある。
昨年のロックダウン時には、ツリータウン前が一大パーティ会場となっていた。
ファランを中心とした外国人が多く集まり、さらに多くのタイ人も集結。
最初は少人数から始まり、日に日に集まる人が増えていき、最後は濃厚な密状態となっていった。
パタヤでも唯一盛り上がっていたのがツリータウン前だった。
出会いの場と化していて、青空テーメーの趣があった。
あまりにも盛り上がりすぎたので、当局の手入れがあり、あえなく解散。
夜は警察が常駐するようになり、誰も集まらなくなった。
ほどなくしてバーが営業再開され、ツリータウン前は野外パーティ会場兼青空テーメーとしての役割を終えた。
そして、同じことが今回のロックダウンでも起きようとしている。
今のところ、ぽつぽつと暇なファランが散発的に訪れている程度。
2,3人でばらばらと飲んでしゃべっているだけ。
密にはなっていない。
が、バーの閉鎖が長引けば、また同じ流れといっていきそうだ。
人が多く集まるようになれば、またしても当局から解散させられることになるだろう。
同じことの繰り返しだ。
まとめ
土曜日の夜だというのにゴーストタウンと化したパタヤ。
ほんのわずか元気なのがツリータウン前だけ。これもすぐに潰されるだろう。
この状態で、本当にがんばれるのか、パタヤは。
いや、今は耐えるしかないのが現状。
耐えきれず店をたたんだり、田舎へ帰ってしまったタイ人も多い。
でもどうしようもない。
この状態がいつまで続くのか。
終わりは見えない。
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