タイ国際航空が、11月からのプーケット直行チャーター便を準備中と発表した。
日本、韓国、香港、イギリス、デンマーク、ドイツとプーケットを結ぶ。
この特別便は11月下旬から月2便で開始予定。需要が高まれば、フライトを増やすこともあるとのこと。
また、中国からの特別チャーター便も予定している。
なぜプーケットかというと、10月1日からのプーケットへの観光客受け入れ再開策であるSafe and Sealedプランが計画中だからだ。
Safe and Sealedプランとは、安全で密閉されたエリアに限定して外国人観光客を受け入れるというものだ。
詳細はまだ決まっていないが、基本路線として、外国人観光客はまずプーケットのリゾートホテルで14日間隔離検疫を受ける。ただし、ホテルの部屋から一歩も出られないわけではなく、ホテルの周囲1キロほどを移動可能範囲として、その中にあるビーチなどは利用できるものとする。
2週間の隔離を終えれば、プーケット内は自由に移動可能となる。もしも、プーケットの外へ移動したい場合は、さらに1週間プーケットにとどまる必要がある。
合計で3週間プーケットに滞在して、検査を受けて陰性ならば、タイ国内の移動の自由が得られることになる。
このプランは、プーケットモデルとも呼ばれる。
まずプーケットで実験的に外国人観光客を受け入れて、もしも大きな問題がないようなら、他のエリアにも拡大していく方針だ。
まずはプーケットからスタート。
そこでプーケットへのチャーター直行便の必要性と需要があるからと、タイ国際航空が運航を計画している、というわけだろう。
また、タイのプラユット首相が、8月26日、タイ経済回復のためには外国人観光客の受け入れ再開を検討すべしといった旨の発言をした。
これ以上、観光客が来ない状態が続くと、観光業者は潰れ、失業者が増える。それらすべてを救済する経済的余裕はタイ政府にはない。
よって、国境を開放して、外国人観光客受け入れを徐々に再開させていく必要がある。
まずは深刻な状況にあるエリアに限定して外国人を受け入れる。たとえばプーケットがそれにあたる。
外国人観光客受け入れを再開して、地元の人が再び収入を得られるようにする。
ただし、国境を開放しても、感染対策は厳しくする必要がある。
まずは旅行者の数を制限して再開する。
このような内容の発言だった。
参照:https://www.nationthailand.com/business/30393604
参照:https://www.bangkokpost.com/thailand/politics/1975139/prayut-backs-return-of-tourists
感想
タイ政府の方針として鎖国状態をずっと続けていたわけだが、ここに来て、風向きが変わってきたような雰囲気が感じられる。
かなり限定的とはいえ、外国人観光客受け入れ再開の機運が高まりつつある。
いよいよタイの経済が持たなくなってきたということだろう。
ただし、現時点では、何一つ正式に決定しているわけではない。
10月1日からのプーケット開放も、11月下旬からのタイ航空チャーター便も、まだまだ不透明なまま。
すんなりと決定に至るとは到底思えない。
また、かりにSafe and Sealedプランが実行されるにしても、短期旅行者向けではない。最低でも2週間の隔離は必須で、タイ国内を移動するにはプーケットに3週間とどまる必要がある。
最低でも30日の旅行期間が求められている。
詳細はまだ何も決まっていない。
もうしばらく様子を見守るべきだ。
どのみち、日本からのごく一般的な短期旅行者がすんなりとタイへ行けるようになるのは、まだまだ当分先の話になるのは間違いないが。
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