7月1日に開始されたプーケットサンドボックス。
ワクチン接種済みの外国人観光客がタイに隔離無しで入国できるようになった。
すでに2,000人以上がプーケットサンドボックスでタイに入国している。
プーケットに14日間滞在したあとは、タイ国内を自由に移動できるようになる。
サンドボックスが利用可能な対象国は限定されており、日本はぎりぎりで対象国入りとされたものの、「ビジネス目的にかぎる」という条件が付けられていた。
が、開始から1週間で、日本への条件が外された。
さっそくの対象国リスト見直しである。
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プーケットサンドボックス対象国追加と日本への条件緩和
在東京タイ王国大使館のサンドボックスに関する情報が更新された。
更新日時は記載がないが、以前のものから変更が加えられている。
以下、最新の更新内容を引用
プーケット・サンドボックス制度 2021年7月1日より開始
プーケット・サンドボックス制度とは、新型コロナウィルスワクチン接種を規定の回数終えている外国籍に適用される検疫隔離免除の制度
【プーケット・サンドボックス利用条件】
· タイ王国政府が定めた許可対象国・地域からご出発の方で、渡航日までの21日間以上、その国・地域で滞在していることが必要になります。(対象国・地域リスト)
· 渡航日の14日前までに、世界保健機関(WHO)もしくはタイ王国保健省が承認した新型コロナウィルスワクチン接種を規定の回数終えている方に限ります。また、ワクチン接種証明書(Certificate of Vaccination)の提示が必要になります。
※ 規定接種回数が2回のワクチンの場合、異なる種類のワクチンを組み合わせて接種した場合はワクチン接種が完了していると見なされません。
※ ワクチン接種証明書が英語でない場合は、必ず英語訳を添付する必要があります。(英語訳フォームダウンロード)
※ 新型コロナウィルス感染後の治癒証明書や回復証明書は使用できません。
※ ワクチン接種を受けていない18歳以下の子供で、保護者と共に渡航する場合は、プーケット・サンドボックスの利用が可能です。· 渡航前72時間以内に発行のRT-PCR検査による新型コロナウィルス非感染証明書の提示が必要になります。
· タイ王国政府が定めた位置情報追跡アプリをインストールし、プーケット滞在期間中は、このアプリを使用しなければなりません。違反した場合、プーケット14日間滞在後の他県への移動が禁止されます。
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入国許可書(COE)の申請手順及び必要書類【 A. 必要書類 】
1.新型コロナウィルス感染症及び関連疾患の治療費を含む10万USドル以上の治療補償がある医療保険証(タイ滞在中の全期間、補償される保険に限ります)
2.タイ王国政府の健康安全基準「SHA+(Safety and Health Administration Plus)」の承認を受けたホテルの支払済予約確認書
SHABAシステム(SHA Plus Booking Authentication system)もしくは http://entrythailand.go.th/ により発行されたSHA+ホテル予約確認書のみ使用可能となります。
* 入国後の最初の7日間は、同一のSHA+ホテルにて滞在することが義務付けられます。その後、他のSHA+ホテルに移動することが可能になります。(ただし、プーケット県内に限る)
** タイ出国日の記載がない航空券や片道航空券、もしくは14日間以上タイ滞在予定の航空券をお持ちの方は、最低でも14泊以上のSHA+ホテル予約確認書の提出が求められます。
*** プーケット滞在期間が14日未満の航空券をお持ちの方は、滞在期間に合わせた宿泊日数のSHA+ホテル予約確認書が求められます。また、プーケット滞在期間が14日未満の復路航空券はタイを出国する者に限ります。
**** プーケットにて14日間滞在した後、他県への移動が可能になります。
SHA+承認を受けたホテルの情報については、こちらをご確認下さい。https://www.thailandsha.com/shalists/3.PCR検査予約確認書(ホテルまたは病院に直接ご依頼下さい)
プーケット滞在期間が14日間以上の場合、滞在期間中PCR検査を3回実施する必要があります。
※ COVID-19問題解決センター(CCSA)の公式ホームページより詳細な情報、及び医療保険の購入が可能です。詳細は、以下よりご参照下さい。
https://covid19.tgia.org/4.航空券
【 B. COEオンライン申請】
入国許可書(COE)オンライン申請システム https://coethailand.mfa.go.th/ よりご申請下さい。
(注)
* 渡航日の7日前までに申請手続きを終えて下さい。
** タイ入国前に https://thailandplus.in.th/th/ より、追跡アプリケーション Thailand Plusをダウンロードし、登録手続きを行って下さい。--------------------------------------------------------------
【その他注意点】
※タイ到着後、プーケット・サンドボックス・プログラムの利用対象資格を満たしていないことが判明した場合、隔離措置施設(ALQ)にて14日間の隔離が求められます。又は、直ちにタイから出国する措置が取られます。
※プーケット14日間滞在後、他県への移動を希望する場合は、プーケット滞在期間中に実施した全回数分のRT-PCR検査を用いた新型コロナウィルス非感染証明書の提示が求められます。
※上記の内容は予告なく変更する場合があります。
引用元:http://site.thaiembassy.jp/jp/news/announcement/10248/
プーケットサンドボックス対象国・地域リスト
新しいリストは、7月6日付けとなっている。
先日まで記載があった「日本からの利用はビジネス目的の渡航にかぎる」という条件がなくなった。
日本への特別条件は撤廃されたことになる。
7月1日付けのタイ保健省が定める感染リスク国グループ分けで、日本は高リスク国から中リスク国に変更となった。(6月30日までは高リスクだったので、サンドボックス開始前時点ではサンドボックス対象外扱いされていた)
日本が中リスク国になったことで、日本への条件が撤廃されるのは時間の問題であった。
開始1週間で条件が変更となったことになる。
また、サンドボックス対象国が、67から68に増えている。
以前のリストと見比べてみると、ウズベキスタンが追加となっているようだ。
当初はリストの有効期限は2ヶ月と言われていたが、あっさりと1週間で変更となった。
ちなみに保健省が定める感染リスク国分けは月2回の見直しが行われる。
日本からタイへの隔離無し旅行
すでにCOE(入国許可証)申請サイトでは、日本からサンドボックス利用での申請が可能となっている。
ビザ免除措置(ノービザ)での入国申請もできる。
以前は表示されなかったサンドボックス利用欄が増えている。
ルール上は、日本からノービザで観光目的のタイ隔離無し入国が可能となった。
サンドボックスは最低滞在日数がないため、短期旅行も可能だ。
ただし、ワクチン接種証明書は必須だし、その他の必要書類は多く、タイ入国のハードルは高いまま。
現時点では日本からプーケットへの直行便は運航されていない。
スワンナプーム空港でのプーケットへの国内線乗り継ぎはまだ認められておらず、日本からサンドボックスでプーケットに行くには、シンガポールなどプーケット直行便を運航している第3国を経由する必要がある。
プーケット到着後は最初の検査が陰性であったらプーケット内にかぎり自由行動ができる。バンコクやパタヤなど他県へ移動するには最低14日間はプーケットに滞在する必要がある。
いろいろと厳しいルールがあり、以前のような気軽なタイ旅行にはほど遠い内容だ。
また、日本帰国時には検疫も待っている。7月1日以降も、タイからの日本帰国時には3日間の強制隔離が必要で、そのあとは入国から14日目までの自宅待機が求められる。
いくらルール上は日本からタイへの隔離無し短期旅行が可能となったとしても、現実的にはかなり厳しい。ごく一般的な勤め人には絶望的といえる条件だ。
とはいえ、日本からタイへの隔離無し観光旅行が可能となったのは大きな前進には違いない。徐々に開放が進むのを期待しよう。
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