タイの観光スポーツ省が、今年第1四半期におけるタイを訪れた外国人旅行者の統計を発表した。
昨年比で44%増加している。
日本人旅行者はトップ10入りだ。
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タイへ入国した外国人旅行者
2024年1月1日から3月31日
タイを訪れた外国人旅行者:9,370,297人
国籍別トップ10
1.中国 1,756,337人
2.マレーシア 1,168,574人
3.ロシア 622,813人
4.韓国 558,873人
5.インド 472,952人
6.ドイツ 315,033人
7.ラオス 308,097人
8.イギリス 290,486人
9.アメリカ 280,248人
10.日本 271,427人
ボーダーパス(ラオスなど近隣諸国から制限付きで陸路国境入国するためのもの)で入国した数は含めない。
中国がダントツの1位だ。
昨年から始まった中国人へのタイ入国ビザ免除措置もあって、中国人観光客が増加している。
中国人のビザ免除措置は2024年2月末までの期限措置だったが、3月1日からはビザ免除措置が恒久化された。日本人などと同じように中国人もノービザでタイに入国できる。このビザ免除措置は相互的なもので、タイ人も中国へビザ無しで入国できるようになった。
日本は10位にランクイン。3ヶ月で27万人の日本人がタイに入国している。それでも、韓国人の約半数だ。ドイツ、イギリス、アメリカよりも少ない。
春節のあった2月は、月全体でもっとも旅行者が多い月だった。タイ開国後でも最大の人数だ。やはり中国からの旅行者頼みということがよくわかる。
3月25日から3月31日までの週間統計でも、中国人が1位で、127,713人がタイに入国している。
2位はマレーシア、3位はロシア、4位はインド、5位はイギリス。
週間ランキングでは韓国が外れて、イギリスが33,089人で5位に入った。遠い国から一週間で3万人以上がタイを訪れている。
今年1月から3月末までの観光収入は、4546億バーツとの試算だ。約1兆9000億円。
タイ政府の今年の目標は、外国人観光客4000万人の到来だ。
パンデミック前の2019年は3990万人だったので、同水準にまで回復させる狙いとなっている。
観光産業売上の目標は、1年全体で3兆5000億バーツ。うち外国人観光客によるものが2兆3000億バーツ、国内観光客によるものが1兆2000億バーツに上るとの予測だ。
さて、日本人旅行者が3ヶ月で約27万人。このペースだと100万人に届くかどうかという水準だ。
パンデミック前の2019年の日本人旅行者は約180万人。
昨年2023年は約80万人。
今年2024年のタイ政府の目標は100万人達成とのことだ。
せめて100万人くらいは達成してほしいけれど、この円安と航空券代高騰の情勢ではどうなることか。
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